イベント
「VALHAIT RISING」は,古き良きRPGに存在した要素を再現したスマホRPG。主人公を演じたKENNさんも駆けつけた発表会をレポート
このカンファレンスでは,開発者によって本作の概要が紹介されたほか,主人公・カイトのボイスを演じた声優のKENNさんを交えたトークセッションが行われた。本稿ではイベントの模様をレポートしよう。
なお本作は,基本プレイ無料+アイテム課金のビジネスモデルで提供され,2016年7月のリリースが予定されている。
「VALHAIT RISING」公式サイト
「VALHAIT RISING」のプレゼンテーションを行ったのは,本作のプロデューサーを務めるバンダイナムコオンラインの下岡聡吉氏と,ディレクターであるスティングの安井 光氏だ。
下岡氏によると本作は,自身を含めたコンシューマ機向けRPGで育った世代に向けた作品とのこと。ドットで描かれたグラフィックス,壮大で快活なストーリー,そしてそれらを彩る音楽など,古き良きRPGの要素を盛り込んだ,王道の仕上がりになっているという。
「VALHAIT RISING」プロデューサー 下岡聡吉氏(バンダイナムコオンライン) |
「VALHAIT RISING」ディレクター 安井 光氏(スティング) |
開発上,とくに苦労したのはドット絵のグラフィックスだと,下岡氏と安井氏は語る。アートとしてドット絵を採用することは最初に決めていたものの,当初考えていた以上に大変だったという。安井氏は,プレイヤーが操作する魔獣「ライズ」は3方向(前面,横面,背面)のドット絵が必要となるため,数百体分作るのは相当手間がかかったと述べていた。
また,ユーザーインタフェースに関しても,今でこそ洗練されているが,最初は思うような操作ができず,何度も試行錯誤を繰り返したと話していた。
1年半近くの開発期間を経てようやく,こうしてカンファレンスを開けるようになったそうである。
本作のメインテーマおよびバトルテーマは,作曲家の澤野弘之氏が担当している(※SawanoHiroyuki[nzk]名義)。澤野氏は「医龍-Team Medical Dragon-」や「進撃の巨人」など,ドラマやアニメ,ゲームで数多くの伴奏音楽を手がけたことで知られているが,下岡氏は以前,澤野氏のことをそれほどよく知らなかったのだとか。
下岡氏は,本作を制作するにあたって,自分が「いいな」と思っていた曲を調べ直したところ,それらでことごとく澤野氏の名前が出てきたという。これはもう澤野氏しかいないと,依頼することを決めたそうだ。ちなみに,メインテーマとバトルテーマの2曲以外にも,澤野氏の手がけたオーケストラ楽曲がゲーム中で流れるとのこと。
また,本作のキャラクターデザインは,「戦国BASARA」シリーズのキャラクターデザインで知られる土林 誠氏が担当。未来でも過去でもない異世界が舞台となる本作のイメージを膨らませるには,土林氏が最適だったと,下岡氏はコメントしていた。
本作には6章にわたるストーリーを楽しめ,きちんとエンディングも用意されているとのこと。クリア後は,より難度の高いモードをプレイ可能だという。ちなみに,発表会後の試遊体験で,本作がスタミナ制を採用していることが確認できた。
ゲームの拠点となる「首都ロンドール」では,主人公達が使役するライズを選んだり,鍛冶屋でライズのステータスを上昇させる装備を生産したり,アイテム研究所で回復薬などのアイテムを作ったりできる。ライズをしっかりと成長させ,アイテムを作っておけば,きちんとクリアできるようになっていると下岡氏は述べていた。
本作のバトルはターン制で,最大4体のライズを操作して,敵と戦うことになる。ライズは種類ごとに攻撃範囲が決まっており,行動したライズの攻撃範囲内に別のライズの攻撃範囲が重なると,コンボが発動してより大きなダメージを与えられる。
さらに,パーティのライズとすれ違うことで1マス分動かせるため,制限時間(基本は4秒)内にパーティのライズでどのような陣形を組むかが重要になってくるわけだ。
また,本作のバトルでは,敵も陣形を組んでコンボ攻撃をしてくるので注意が必要。敵味方の行動順と攻撃範囲をしっかりと常に把握し,いかに効率よくダメージを与えられるかを考えるのが,本作における重要なポイントになりそうだ。
既報のとおり,「VALHAIT RISING」は7月中の配信予定となっており,現在は公式サイトで事前登録キャンペーンを実施中。事前登録者数が一定数に達するごとに特典が増えていくキャンペーンでは,1万人を超えるとプレゼントされる★3ライズの「ファエル」が紹介された。
下岡氏によれば,自分がゲームを始めたらすぐ使いたいからという理由でねじ込んだとのことで,かなりの優れものらしい。ちなみに,事前登録者数が10万人を超えると,このファエルを★4に進化させるのに必要な素材もプレゼントされる。
「VALHAIT RISING」公式サイト
そのほか会場では,スタジオコロリドが制作した「VALHAIT RISING」のプロモーションムービー「感動へ。」も上映された。本イベントにゲスト出演した声優のKENNさんは,このムービーについて「ゲームに没頭して,その世界に引き込まれる姿を描いたすごい映像」と表現していた。
一方のKENNさんも,このムービーで使われるボイスの収録にあたって,本作の世界観やプロットなどの膨大な資料をすべて読み込んで収録に臨んだとのこと。下岡氏は「短いセリフですが,KENNさんが全部吸収して演じてくださったので,素晴らしい仕上がりとなった」と話していた。
カンファレンスの最後には,登壇した3名が「VALHAIT RISING」に注目している人に向けてメッセージを送った。
KENNさんは,「僕も幼い頃からゲームに触れており,ドット絵は身近なものでした。こうした暖かみのあるゲームを,今の時代にスマートフォンで遊べること,またそのゲームに携われたことは本当に嬉しいです。皆さんと一緒にプレイする機会もあるかもしれませんので,そのときはお手柔らかにお願いします」とコメント。
ディレクターの安井氏は,「1ドット1ドット,芸術品を作るつもりで丁寧に仕上げました。ゲームとしても戦略性豊かなものになっています。ぜひ多くの方に手にとっていただきたいです」と語った。
最後に下岡氏が,「本作を運営していく中で,多くの方にエンディングまでしっかり遊んでいただきたいです。いろんな人に遊んでいただきたいのはもちろんですが,とくにお子さんなど次の世代の人達に『こういうゲームって面白いよね』と,その良さを伝承していけることを心から臨んでいます」と述べ,カンファレンスを締めくくった。
「VALHAIT RISING」公式サイト
- 関連タイトル:
VALHAIT RISING
- 関連タイトル:
VALHAIT RISING
- この記事のURL:
キーワード
(C)VALHAIT RISING
(C)2016 BANDAI NAMCO Online Inc.
(C)VALHAIT RISING
(C)2016 BANDAI NAMCO Online Inc.