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  • 発売日:2016/09/15
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[E3 2016]「ウイニングイレブン 2017」のキーワードは「駆け引き」。アシスタントプロデューサーに新要素を聞いてきた
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印刷2016/06/18 00:00

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[E3 2016]「ウイニングイレブン 2017」のキーワードは「駆け引き」。アシスタントプロデューサーに新要素を聞いてきた

 KONAMIの看板タイトルであるサッカーゲームのウイニングイレブンでは,毎年新たな作品が登場しており,今年も今秋に「ウイニングイレブン 2017」PS4 / PS3)が発売予定だ。そんな同作のアシスタントプロデューサーを務める田谷淳一氏にE3 2016の会場で話を聞けたので,その内容を紹介しよう。

コナミデジタルエンタテインメント アシスタントプロデューサー 田谷淳一氏
画像集 No.006のサムネイル画像 / [E3 2016]「ウイニングイレブン 2017」のキーワードは「駆け引き」。アシスタントプロデューサーに新要素を聞いてきた


「駆け引きの面白さ」のために導入された新要素の数々


 田谷氏が最初に説明してくれたのはゲームプランに追加される「コンセプトアレンジ」だ。これは,攻守のコンセプトをさらに味付けする機能で,任意の戦術を方向キーに割り振っておき,[L2]トリガーと方向キーを合わせて押すことで発動する。
 例えば攻撃では,フォワードが横に開き,空いたスペースに2列目の選手が飛び込む「ウイニングローテーション」,ショートパスを細かくつなぐ「チキタカ」。そして守備では指定の選手を激しくマークする「タイトマーキング」,敵陣で相手選手にかなりのプレッシャーをかける「ゲーゲンプレス」などが利用できるという。

ゲームプラン画面で各選手の顔が表示されるようになったのも新要素だ
画像集 No.017のサムネイル画像 / [E3 2016]「ウイニングイレブン 2017」のキーワードは「駆け引き」。アシスタントプロデューサーに新要素を聞いてきた

 筆者は体験プレイ時にチキタカとゲーゲンプレスを試してみたが,かなり分かりやすい形で機能していたと思う。攻撃時には味方選手が寄ってきて,ショートパスをつなげやすくなり,守備時はボールを奪われた途端に複数の選手がボールホルダーにプレッシャーをかけていた。

 とはいえ,コンセプトアレンジを使わないと勝てないというバランスになっているわけではなく,絶対的な強さをもつ戦術もないという。それぞれにメリットとデメリットがあるため,どれをいつ使うかといった駆け引きの妙が生まれやすくなっているのだ。
 ちなみに,操作方法は未定ながらも,ここ数年の作品には搭載されなくなっていた機能「攻守レベル」が復活するとのこと。コンセプトアレンジと組み合わせることで,戦術レベルでのより深い駆け引きを楽しめるそうだ。

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 選手の動きに関するポイントは,「リアルタッチ」と命名された動作だろう。これは,トラップのリアルさをより向上させたもので,左スティックの操作だけでパスの受け手を動かせるようになっている。
 トラップの方向もコントロールしやすくなっており,ダッシュボタンと組み合わせることで,相手選手が取りにくい方向にボールをトラップしたり,あえてボールに触らずに体の向きを入れ替えたりといったことが簡単にできる。

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 従来作では,パスの受け手がある程度自動的に動いていたので,トラップ時の選択肢があまりなかった。それが,リアルタッチの搭載によりそれも解消されそうだ。一方のディフェンス側は,これまでとにかく受け手の選手に寄せていればOKというフシもあったが,今作では相手がどういう行動をとるか,予想しつつの対応が求められるだろう。

 また,パスの質も変わっている。選手の能力と体勢に応じて,無理な状態だといいパスが出ないなど,より現実に近いものになっている。とはいえ,単に難しくなったわけではなく,むしろ,体勢を整えたうえでパスを出せば,いままで以上に精度が上がるという。ウイニングイレブンシリーズはパスがつながりやすいという特徴があるが,それは残しつつもリアルさを追求したという理解が正解かもしれない。

プレイヤーの傾向が表示されるようになった
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 さらに,駆け引きの楽しさは試合外にもある。ウイニングイレブン 2017では,対戦するプレイヤーの傾向を試合前に確認できるのだ。これにより,対戦前にどのコンセプトアレンジにするのか,スタメンをどうするのかといった駆け引きが発生する。ロングパスを多用する相手であれば背の高い選手を多めに起用したり,あえて普段はあまり攻めないサイドを使ったりと,相手の裏をかくことが求められるのだ。

 なお,COMのAIは格段に進化しており,上述したコンセプトアレンジを使ってくるうえ,プレイヤーの戦い方に応じて,攻め方と守り方を変えてくるようになった。プレイヤーが特定の選手にボールを集めればタイトマーキングをしてきたり,ハイボールを跳ね返していたら,ショートパス中心の攻めに切り替えてきたりするというわけだ。シングルプレイでもワンパターンにならず,楽しく遊べるだろう。

画像集 No.008のサムネイル画像 / [E3 2016]「ウイニングイレブン 2017」のキーワードは「駆け引き」。アシスタントプロデューサーに新要素を聞いてきた

 プレイしているだけでは気がつかなかったが,田谷氏によると,いままで「ボディバランス」として表現していたパラメータを,「フィジカルコンタクト」「ボディコントロール」の二つに分けることで,選手をより特徴づけているという。前者は当たられてもよろけない強さ,後者はバランスを崩しても転ばずにボールを保持できるかに影響しているそうだ。

キーパーのアニメーションパターンも120増えた。AIも向上しており,キーパーとの駆け引きも楽しめそうだ
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 本稿で紹介した新要素は,駆け引きの面白さにつながるかどうかを念頭においたうえで実装を決めたとのこと。格好がいいから,見ばえがするからではなく,対戦ゲームとしての面白さを求めたうえでの結果ということだ。また,今すぐにという話ではないが,e-Sportsへの取り組みも将来的な視野に入っているという。

 ウイニングイレブン 2017には,ゲームモードの追加などといった分かりやすい新要素こそないものの,より深い駆け引きが楽しめるようになるだろう。この点は,シリーズのファンとして素直に嬉しいところ。
 今回体験したバージョンは開発度が70パーセント程度のものらしいので,まだまだ伸びしろはありそうだ。製品版で,あらためて駆け引きの楽しさを味わいたい。

現時点では「アーセナルFC」のチームライセンスを取得が発表されている。他のチームライセンスは順次公開予定とのことである
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「ウイニングイレブン 2017」公式サイト

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