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  • Electronic Arts
  • DICE
  • 発売日:2016/10/21
  • 価格:スタンダード版:8424円,デラックス版:1万584円(いずれも税込)
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「バトルフィールド1」オープンβテストインプレッションをお届け。現代や近未来はもう古い,これからは100年前の戦いだ
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印刷2016/09/03 10:00

プレイレポート

「バトルフィールド1」オープンβテストインプレッションをお届け。現代や近未来はもう古い,これからは100年前の戦いだ

 「全世界が待望していた!」などと言ったら大げさすぎるかもしれないが,個人的にはそれくらい注目されていたんじゃないかと思えてならない「バトルフィールド」シリーズ最新作,「バトルフィールド1」PC/PlayStation 4/Xbox One)。
 皆様よくご存じのとおり,本作は約100年前の1914年に勃発した第一次世界大戦をテーマとしており,大ヒットした「バトルフィールド 2」以降,主に現代〜近未来の戦い(「バトルフィールド2142」は100年後の世界だが)を描いてきたシリーズが,ここへきて大幅な方向転換を果たしたことになる。

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 第一次世界大戦をテーマにすると発表されたときは,その意表突きまくりの展開に賞賛の声があがったものの,なじみのない第一次世界大戦のイメージは,いまいちつかみにくく,もしかするとボルトアクションのライフルで,パン……ガチャ(装填中)……パン……と撃ち合うだけのゲームになるのではないか? という懸念もなきしもあらずだった。まあ,それはそれでいいかもしれないけど。
 しかし,2016年8月31日から開催(筆者のように,インサイダー登録している人は30日からスタート)されたオープンβテストに参加してみたところ,相変わらずテンポの良いゲーム展開に加え,機関銃や火炎放射器といった面白い武器も多数登場することが分かった。
 というわけで,ここではそんなOBTの簡単なインプレッションを,撮り下ろしのスクリーンショットと共にお届けしよう。今回プレイしたのはPC版で,OBTのクライアントは英語版だ。

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「バトルフィールド1」公式サイト


 OBTの舞台となるマップは,シナイ半島の砂漠地帯を描いた,その名も「シナイ砂漠」だ。イギリス軍とオスマントルコ軍に分かれたチーム対戦が可能で,モードとしては,「コンクエスト」「ラッシュ」が遊べた。

ここがシナイ砂漠である。拠点の多くは画像の上,つまり北に集まり,南側は砂漠地帯だ。かなり広いので,徒歩での移動は正直キツい
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 釈迦に説法かもしれないが一応説明しておくと,コンクエストはつまり「陣取り合戦」で,マップ上の拠点を占領することでポイントを獲得し,最終的にポイントの多いチームが勝つ。

※初出時,敵兵をキルすることでポイントが増えると書きましたが,兵士のキル/デスは関係ないようです。お詫びして訂正します。

 一方のラッシュは,攻撃側と防衛側に分かれ,攻撃側はまず,2つの目標の破壊を目指し,防御側はその阻止を図る。目標が2つ破壊されると,次の目標2つが前線の奥に出現する仕組みで,最終的に10か所すべての目標を破壊できれば攻撃側の勝利だ。マップに散在する拠点を巡る戦いは,プレイヤーが広いマップに分散しがちだが,ラッシュはホットポイントがはっきりしているので,少ないプレイヤー数でも白熱した戦いになる。
 というわけで,コンクエストは最大64人(32人vs.32人)のチーム戦だが,ラッシュは最大24人(12人vs.12人)となっている。

 かくいう筆者はコンクエストが好みで,やはり多人数で戦えるのが魅力的だ。さらに,戦車や航空機など大型搭乗兵器が投入可能で,コンクエストの攻防はラッシュに比べて流動的で面白い。とはいえ,ラッシュもちょいちょい遊んでいるので,まあ,どっちも好きなんです。

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100年前の兵器を使いこなして勝利をつかめ


 さて,ここで本作の注目ポイント,使用可能な兵器を見ていこう。
 歩兵が携行できる兵器はボルトアクションのライフルから機関銃まで,意外とバラエティ豊かだ。しかも,現代の兵器と比べてマガジン(クリップ)を上から挿入したり,横に長く飛び出していたりと,いささか面妖なもの少なくない。さすが100年前だ。

「OBTではカスタマイズ不可だよ」(意訳)という注意書きが表示される。製品版で,どんなカスタマイズが可能になるのか,今からワクワクだ
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 銃器の使用感は,「1発が重い」という感じだ。また,現代に比べて口径の大きい武器が多いので,反動も大きい。ライフル系ならそれほど気になるレベルではないが,連射が可能な機関銃になると銃身ブレブレ。こちらの弾丸が当たらず,返り討ちとなることもしばしばだ。
 Electronic Artsの説明によれば,武器を「カスタマイズ」することで性能が向上するらしいが,今回のOBTで使用できる武器はカスタマイズ不可。製品版ではアタッチメントなどを装着することで,じゃじゃ馬を慣らすことができるのだろう。早く製品版で遊びたい。

 出撃画面では選べないが,マップ上にはいくつかの特殊武器が配置されており,拾えば使用可能になる。筆者が気になるものの1つが火炎放射器なのだが,めちゃくちゃ競争率が高いので,一度も使えていない。誰か譲ってください。

戦闘中の活躍に応じてポイントがたまり,装備類などが購入できる。射撃時の威力減衰具合なんかも表示されている
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 続いては搭乗可能な乗り物だ。公式では「ビークル」と呼んでいるので,ここでもそれにならおう。
 ビークルはシリーズ従来作同様,強力なものが揃っている。中でも,個人的に気に入っているのが戦車騎馬だ。

 戦車が備えるキャニスター弾は,対歩兵武器としては超がつくほど強力で,ロングレンジでも致命傷を与えられる。コンクエストでは,敵の拠点から少し離れた位置に戦車を停め,リスポーンしたての敵をおいしくいただくといったゲスいプレイを楽しめた。いっひっひ。ただし,リロードの隙を突かれて反撃されることも多々あるので,過信は禁物だ,オレ。

軽戦車は1人乗り用だが,移動速度が速く小回りも効く。オススメ
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 重戦車には複数のプレイヤーが乗れる。機銃も装備しているので,砲と合わせた総合的な攻撃力はかなりのもの。ただし,移動速度が非常に遅く,敵がそれなりの火力を持っている場合,ハチの巣にされることも。うーむ,ソンムの会戦(1916年)を思い出すなあ。

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 騎兵はお馬さんに乗って走り回りつつ,サーベルを振り回したりライフルを撃ったり,アイテムをばらまいたりと,いろいろ楽しめる。馬,いい。
 筆者がとくに気に入っているのがスナイパー狩りだ。南の砂漠地帯はなかなか注意が行き届かず,そのため,ジッとしたままのスナイパーがチマチマ狙撃してくることがある。そういう卑怯な相手を,騎馬で駆けつけてサーベルでぶった切るわけだ。また,馬から降りてシャベルで背後から殴るのもよしだ。おそらく,狙撃されまくった鬱憤が溜まっているはずなので,あなたもスナイパー狩りのときは,「イモってんじゃねー」などの呪詛を唱えながらやるといいだろう。

騎乗してサーベルを片手に突進! なんというか,これはロマンである
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サーベルを片手に戦車に突撃! ダメージは通らないが,これはロマンである
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 航空機は空中戦が楽しいのだが,すぐに敵機の機銃や対空砲によるダメージを食らってしまう。まあ,これは筆者の腕の問題でもある。しかし,面白いことに航空機に乗りながら機体を修理できる超技術が搭載されているので,ヒット・アンド・アウェイを繰り返していれば割と長生きできる。

爆撃機は非常に大きいため,狙われやすい。もし銃座が空いている爆撃機があったならば,率先して乗り込み,操縦士をサポートしよう
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銃座間の移動も可能で,専用のアニメーションが用意されている。ついつい無駄に移動する筆者
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 もちろん,装甲列車も見逃せないが,これについては8月31日の掲載記事を参照してほしい。ゲームシステムとしての「ベヒモス」の存在価値というか,使い方というか,これは数多くのマップをやりこまないと分からないような気がする。
 まあ,いずれにせよ,そんな感じのドンパチを楽しめる「バトルフィールド1」のOBTが絶賛開催中。現代や近未来には飽きたぜ,これからは泥臭い100年前の戦いだぜ,という人はリリースを楽しみにしよう。

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 個人的には,以前トレイラー(「こちら」の42秒あたり)に登場した海上戦闘が気になって仕方ないのだが,続報を待ちたい。

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