プレイレポート
ついに復活を遂げたポストアポカリプスRPG「ウェイストランド 2 ディレクターズカット」をプレイ。精鋭レンジャー部隊となり,絶望に満ちた世界を駆けめぐれ
タイトルを見れば分かるとおり本作はナンバリング作品だが,前作「Wasteland」が発売されたのは1988年と四半世紀以上も前であり,しかも日本ではリリースの機会に恵まれなかったこともあって,名前に馴染みがない人も多いことだろう。当時,ポストアポカリプスRPGとして好評を得たWastelandだが,権利の関係から続編の計画はスムーズに進まず,開発を途中で断念せざるを得なくなった。海外での人気自体は決して低いものではなかったが,これにより直接的な続編は長く日の目を見ることはなく,「隠れた名作」として歴史に名を残すに留まっていた。
ところが後年,Kickstarterでの資金集めの大成功を経て,オリジナル版の開発陣が再集結し,2014年にPC用ソフト「Wasteland 2」として26年ぶりに復活(関連記事)。かつての埋もれた名作は,クラウドファンディングにより,21世紀に突如として多くのゲーマーが注目する一作となったのだ。
本作は,そんなWasteland 2に新たに要素を追加したうえで,ボイス以外の日本語化を行った完全版とも呼べる作品となっている。
なお,上述のトラブルにより発売されなかった当時の続編は,あの「Fallout」としてリリースされることになった。開発元が変わりつつも,これが今も続く大人気シリーズとなっているのは,ゲーマーならご存じのとおり。そういった点から,WastelandはFalloutシリーズの源流であり,今なお設定など多くの点で共通点が残る精神的な兄弟作とも言える存在なのだ。
今回は製品版の発売に先駆けてプレイする機会を得られたので,さっそく本作のプレイレポートをお届けしよう。
「ウェイストランド 2 ディレクターズカット」公式サイト
文明崩壊後のアメリカ合衆国アリゾナ州で
デザートレンジャーとなって苦境に陥る人々を助け出せ
本作の舞台は,かつてアメリカ合衆国のアリゾナ州と呼ばれていた場所だ。核戦争により文明が崩壊し,もはや国家という枠組みが消失してしまったこの世界では,レイダーと呼ばれる無法者,凶暴化した動物や昆虫,暴走したロボットなどにより,人々の生活が日々脅かされている。そのような中,プレイヤーはこの世界に秩序と安定をもたらすために活動している「デザートレンジャー」の新人チーム「チーム・エコー」として,窮地に陥った人々を助けるため,困難なミッションに挑んでいくことになる。
ゲームの基本は見下ろし型のパーティ制RPGだ。ゲーム開始時に4人のレンジャーチームを作成し,彼らを操作してさまざまなミッションと探索を進めていく。詳しくは後述するが,4人は名前も含めて自由なキャラメイクが可能で,かつ立場も完全に同等であるため,とくに誰が主役といったことはない。蘇生が間に合わずに死んでしまえば,キャラロストすら起こる作品なので,あくまでメインは「チーム・エコー」というわけだ。
本作では,道中で出会う「同行者」(コンパニオン)を3人加えることにより,最大7人のパーティを組むことができるが,同行者は命令を聞かずに暴走することがままあり,選択によっては離脱や敵対も普通に発生してしまう。同行者に重要な役割を与えていると,突発的に離脱されてピンチになることもあるので,しっかりと4人のレンジャーを主軸に据えてゲームを進めていくことが重要になる。
マップは「ワールドマップ」と「ローカルマップ」に分かれており,ワールドマップで世界の探索を進めつつ,ロケーションを発見して中に入るとローカルマップに切り替わる仕組みとなっている。ワールドマップはかなり広く,ランダムエンカウントもあるので戦闘も発生するが,それ以上に探索を困難にするのが「水」と「放射能汚染」だ。
本作の舞台はほぼ荒野と砂漠であり,移動し続けるには水が必要となる。もし水が無くなると容赦なく体力が減り続け,体力がゼロになると,当然ながら死亡する。これを避けるためには拠点できちんと水を補給し,なおかつ道中ではオアシスや集落を発見していかなければならない。
また,核戦争による放射能汚染は今もなお収まっておらず,汚染地域を通ると体力がガリガリ削られてしまう。汚染を回避するには防護服を着るしかないが,入手性は悪く,ちょっと無理して奥へ進むとあっさり全滅,といった事態もよく起こる。崩壊後の世界はかくも厳しく,たとえレンジャーと言えども容易に先へ進むことはできないのだ。
さて,困難な旅の末にたどり着いたロケーションには,多くのイベントが待っている。大抵は秩序の崩壊により困窮する人々の助けを求める声で,「レイダーの襲撃を撃退する」「巨大化した昆虫を始末する」「奴隷となった人々を救助する」といったものが目立つが,それ以外にもレンジャー本部から,より困難で厳しい任務を命令されて実行していくことになる。
これらのイベントは基本的に,いつ実行するかはプレイヤー任せで,探索を優先して後回しにしてもいいし,クリアの方法も1つではない。力任せに解決するという方法はもちろん,「スマートアス」や「ハードアス」といった会話のスキルがあれば,話し合いだけで解決できることもある。また,「ピッキング」や「ハック」のような技術があれば,楽にクエストを進められたりする自由度の高さが楽しい。スマートなレンジャーを目指すなら,自己鍛錬は欠かせないわけだ。
なお,上述のとおりクエストの実行タイミングは自由だが,場合によっては片方をクリアすると,もう片方が自動的に失敗する,といったこともある。例えば序盤に「ハイプール」と「AGセンター」と呼ばれる2つの場所から同時に救難信号を受けるのだが,これらは優先的に助けたほうだけが助かり,もう片方は完全に壊滅してしまう。
筆者は深く考えず,現在位置から近いほうを救出対象に選んだのだが,途中でもう片方の拠点から懇願に近い救援要請の無線が何度も入り,これで良かったのかと自問してしまうような場面も。ほかに回せる部隊が本部にいなかった以上,こちらにはどうすることもできなかったとは言え,こんなに厳しい選択になるのかと,廃墟になった跡地で立ち尽くすほかなかった。
だが,それすらもウェイストランドでは珍しいことではない。いくつものロケーションが死体が転がるだけの廃墟になっていたり,クリーチャーの巣窟と化していたりする。また,仮に人が住んでいる集落も大きな問題を抱えるか,時にはレイダーの奴隷になっているありさまで,まともな地域はほとんど残っていない。かつてアリゾナと呼ばれていたこの地は,どこに行っても文明崩壊によって地獄のような場所と化しているのだ。
こだわりのキャラクターを作成し
壮大なウェイストランドへ冒険の旅に出かけよう
ここからは実際のゲームの流れに沿って,とくに重要な部分を説明していこう。
ゲームをスタートすると,まずはプレイヤーの分身となる4人のレンジャー達のキャラメイクが始まる。あらかじめ用意されているキャラクターを使うこともできるが,ゲーム中はずっと付き合い続けることになるので,自分で作成したほうが愛着が湧くだろう。
プレイヤーはまず,レンジャーの名前や見た目のほか,性別や年齢や人種といったパーソナルデータを設定する。ここはゲームの進行に直接影響しないので,自由に決めよう。生い立ちすら自分で入力することによって好きに決定できるので,こだわった設定を考えるのも面白い。
パーソナルデータを設定したら,次はステータスの決定に移る。ステータスは大きく「能力ポイント」と「スキルポイント」の2つに分かれており,前者が先天的なキャラの基礎能力,後者が後天的な技術力を表している。スキルポイントはレベルアップやイベントで頻繁に上昇させることができるが,能力ポイントは一度決めてしまうと上げる機会が非常に少ないので,よく考えてから決定したいところ。
能力ポイントは「集中力」「運」「感知」「筋力」「スピード」「知性」「カリスマ」の7種類に分かれており,例えば筋力が高いほど体力が上がり,さらに荷物がたくさん持てるようになるといったメリットが発生する。当然,どれも高いほうが有利になるが,割り振ることができるポイントには限りがあるので,すべてが高い超人を作るのは無理。すべてを平均的にすることはできるが,本作ではパーティを組んで活動することが前提となるので,どちらかというと何かに特化した数値に設定したほうが有利な印象だ。
以下に,キャラのタイプ別に優先しておくと有利になる項目を簡単にまとめてみたので,迷ったときは参考にしてもらえれば幸いだ。
●遠距離攻撃タイプ
アサルトライフルやスナイパーライフルなどの射撃武器で戦うタイプ。遠距離攻撃の命中率を高めたいので,集中力を上げておくと有利だ。また,攻撃順がなるべく早く回ってくるように,もしくは良い位置取りができるように感知とスピードも重要となる。
●近距離攻撃タイプ
ナックルやブレイドウェポンなどの近接武器で戦うタイプ。近距離攻撃力を高め,かつ敵陣のど真ん中でも耐えられる体力が得られるように,筋力の値が非常に重要。また,戦闘中の移動可能距離はスピードで決まるため,敵にスムーズに近づけるように,こちらもなるべく高いほうがいい。
●リーダータイプ
「リーダーシップ」の能力でチームの戦闘力を底上げするタイプ。カリスマの値を高くすることが最重要なので,まずはこちらを優先させたい。残りのポイントは,使用したい武器によって割り振りを変えるといいだろう。
なお,タイプに関係なく重要だと思われるのが知性だ。知性を上げると,後述する戦闘時の行動ポイント「AP」(アクションポイント)が高くなるだけでなく,レベルアップ時により多くのスキルポイントを入手できるようになる。知性が低いと「レベルが上がっているのに,スキルが強化できない」という状態に陥りがちなので,どんなキャラでもなるべく知性を高くしておくと,育成を有利に進められるだろう。
あとはスキルポイントを割り振れば,キャラメイクはほぼ完了だ。スキルは,アサルトライフルやショットガンといった武器の命中率やクリティカル率を高めるものがまとめられた「コンバット」,医療技術や鍵開けなどの特殊能力が集まる「ナレッジ」,武器の改造や会話能力などの一般技術「ジェネラル」に分かれており,ポイントがある限り好きなものを高められる。
基本的にどのスキルにも使いどころがあり,上げて損するものはほとんどないのだが,パーティ内でスキル値は合算されないので,なるべく重複しないように割り振るのがコツだ。パーティで活動する以上,必要なのはゼネラリストではなくスペシャリストなのだと覚えておこう。
ただし,とくに重要で例外的に被ってもかまわないのが「看護師」と「外科医」だ。本作ではこの2つの能力がないと,回復アイテムは最低限のものしか使えないため,パーティ内にこのスキルを持った者がいない場合,体力の回復がほとんど行えなくなってしまう。したがって,パーティに最低1人,余裕があれば2人程度は看護師と外科医のスキルを持ったキャラを用意しておきたい。
キャラメイクの最後に選択できるのが「QUIRKS」(カーク)で,これは1つだけキャラに設定できる特殊な性質だ。何かのメリットが得られる半面,デメリットも同時に背負うことになり,より「尖った」キャラメイクが可能になる。もちろん付けないという選択も可能なので,気に入らない場合は無視してもいいだろう。
なお,一定のレベルになると自動で発動し続けるパッシブスキル「PERK」も取得可能で,スキル以外にもキャラを強化できるようになる。こちらは有用なものばかりなので,よく考えてキャラの特性にあったものを取得していこう。
クリーチャーとの激闘が繰り広げられる戦闘シーンでは
頭を使うタクティカルバトルがプレイヤーを待つ
キャラメイクが終わると,いきなり誰かの葬儀が執り行われている場面から物語が始まる。話しているのはデザートレンジャーの司令官「ヴァーガス将軍」で,ベテランのレンジャー「エース」が任務の最中に殉職してしまったとのこと。プレイヤーが操る新人レンジャーチーム「エコー」は,エースの死の謎を探ると同時に,その任務を引き継ぐ命令を受ける。具体的には「反レンジャーのラジオ放送を行っている者の正体をつかむこと」だ。まずはエースが殉職した無線塔を探ることを勧められるので,さっそく向かってみることにする。
ゲームのスタート地点であり,レンジャーの本拠地でもある「レンジャー・シタデル」を出ると,ワールドマップに移る。方向キーの[上]で表示できる地図を確認しつつ手動で進んでもいいが,無線塔を選択すれば自動で進んでくれるので,そちらを選んでもいい。ワールドマップを進むと右下の水ゲージが減っていくが,現地までは余裕で到着できるはずだ。
ワールドマップの移動中に敵とエンカウントすると戦闘開始だ。本作の戦闘はターン制のタクティカルバトルとなっており,素早いキャラから順に,APがある限り攻撃や移動を行えるという仕組み。リアルタイム性はなく,APがゼロになるか,次のキャラにターンを回すことで戦闘が継続されていく。装備している武器によって有利に戦える距離も違うため,事前の位置取りも重要な戦術の1つだ。
戦闘では位置取り以外にも,遮蔽物や高低差が命中率や回避率などに大きな影響を与えるため,常に頭を使った戦いが必要とされる。何も考えずに突進していけば,敵の集中攻撃を受けてあっという間にやられてしまうだろう。また,命中率が低い武器を連射すると,弾薬もすぐに尽きてしまうので,リソース管理も考慮しなければならない。
高所の確保,待ち伏せ攻撃,敵の包囲殲滅など,実行可能な戦術をできる限り取っておくのが戦闘を優位に進めるコツで,実際に思いどおりに作戦が進んだときは,思わずニヤリと笑みが出てしまうこともあった。RPGの戦闘というと,コマンドの選択を淡々と繰り返すタイプを想像する人が多いかもしれないが,本作ではひと味違った,歯ごたえのある戦闘が楽しめるはずだ。
戦闘が終了して無線塔にたどり着くと,そこにはガラの悪いレイダーがたむろしている。話しかけると通行料をふっかけられるので,素直に払う……こともできるが,腕に自信のあるレンジャーなら,普通は違う手段を選ぶだろう。有無を言わさず力尽くで排除することもできるが,ここで「スマートアス」などの会話のスキルを取得していれば,舌先三寸で相手を丸め込み,戦闘を完全にスルーすることができる。経験値はどんな方法でクリアしても得られるので,無駄な弾丸の消費を避けてプレイするのもいいだろう。
無線塔内を自由に移動できるようになったので,さっそくエースの死の原因を調べるため,各所を探索してみることに。オブジェクトは「眺めて詳細を調べられるタイプ」と「実際に何らかのアクションを起こせるタイプ」に分かれており,近づくと前者は黄色に,後者は緑色にハイライトされるので,調査自体は比較的簡単だ。
緑色にハイライトされても何も起こらないオブジェクトや開かない扉に対しては,[L2]トリガーで開く「スキルホイール」を使ってアクションを起こしてみよう。扉や箱ならピッキングかブルート(破壊),コンピュータならハック,壊れたマシンなら機械修理などを実行すれば,新たな道が開けるはず。
ただし,アクションが成功するかは実行するキャラのスキル値に左右され,能力が十分でない場合は失敗することが多く,場合によっては「致命的失敗」が発生して,同じ行動が二度と行えなくなることがある。扉の鍵穴などは機械修理で修理したり,ブルートで破壊したりなど,別の方法で何とかなる場合も多いが,時には「スキルを上げて戻ってくる」といった方法も必要になるかもしれない。
探索を完了してエースの死の原因らしきものをつかんだチーム・エコーが,引き続き任務を続行しようとすると,そこに緊急無線が入る。どちらもデザートレンジャーが防衛にあたることになっている「ハイプール」という町と,農業実験場「AGセンター」が,同時に襲撃されたというのだ。ハイプールはレイダーに,AGセンターは巨大昆虫と植物に……と,相手は違うが,どちらも危機的状態であることが切迫した通信内容からうかがえる。だが,人員が乏しいデザートレンジャーには,両方を助ける余力はない。
どちらを助け,どちらを見捨てるのか。新人レンジャーに厳しい選択を下すときが迫っているのだ。
序盤の流れをごく簡単に紹介してみたが,本作は自由度が高いため。実際はこのように進まなければならないというわけではない。無線塔を無視していきなりハイプールなどに向かってもいいし,それすら放置してウェイストランドの探索を進めてもいい。遠い場所は敵も強く,それだけ進むのが難しいし,場所によっては汚染地域が広がり進みにくいところもあるが,逆に言えばそこでレベルや装備の質を上げてから戻ってきて,もっと楽にクエストを進めるという手もある。崩壊後の世界に,決められたレールはほとんどない。思ったとおりに冒険を進めてみよう。
やや取っつきにくいが,古くささは感じない良質なRPG
キャラやスキル構成を変えて,何度もプレイしたくなる出来
本作の世界設定やゲームシステムは,国産のRPGではあまり見かけないタイプで,またあえて今風にしていない部分も多々あるため,最近の至れり尽くせりの作品に慣れてしまっていると,若干の取っつきにくさを感じるかもしれない。武器の特性,スキルの選択と使い方,戦闘の有利な進め方など覚えることが多く,チュートリアルはあるものの「習うより慣れろ」といった雰囲気が強い印象だ。それだけに,最初のプレイは難度の低い「ルーキー」で始めたほうが,スムーズにゲームを進められるだろう。
だが,それらに慣れてゲームのコツが分かってくると,本作は一気に面白くなる。武器は種類によって特色があるのでいろいろ試してみたくなるし,スキルが足りずに消化不良で終わったクエストは,また別の手段で解決してみたくなってしまう。同行者も状況によって味方になったり敵になったりと,かなりダイナミックに立場が変わるようで,周回プレイ前提ではあるがコンプリート欲をそそるのだ。
戦闘は1回が長めで回数も多いが,頭を使うので飽きることがなく,筆者はむしろ「次はこうやって殲滅してやろう」と楽しみに待つようになった。メインクエスト以外のサブクエストもかなり充実しており,ゲーム全体のボリュームは相当に大きく,簡単にクリアとはいかないはずだ。
世界観もまさに「世紀末」なモヒカンヒャッハーな空気で統一されていて,人の命の価値は笑ってしまうほど低く,どこもかしこも胸くそ悪い悪党がのさばるばかり。だからこそ,そんな奴らを容赦なく叩きつぶせるデザートレンジャーのロールプレイがアツい。
いかにも洋ゲー然とした雰囲気は好みが分かれそうだが,丁寧にローカライズが行われているため,海外のRPGに馴染みがない人でも安心だ。この暑い夏,ぜひ多くの人に熱いウェイストランドでの冒険を楽しんでもらいたい。
「ウェイストランド 2 ディレクターズカット」公式サイト
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ウェイストランド 2 ディレクターズカット
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