マーベラスの新作アプリ「スマッシュドラグーン」は“リング”がキモになる!?　テストバージョンのプレイレポートをお届け

　マーベラスは，スマートフォンアプリ「スマッシュドラグーン」（iOS / Android）の配信を2016年春に予定している。今回4Gamerでは，配信に先駆けてテストバージョンをプレイすることができた。本稿では，バトル，カスタマイズ，マルチプレイの3つの要素に分けて本作を紹介したいと思う。

　本作は，バトルやモンスターの収集/育成を繰り返しつつ，さまざまなステージを攻略していくというアクションRPGだ。同じ色のコボックルをなぞって敵にダメージを与えるというシンプルなアクションパズルだが，スキルの発動，盤面の整理，敵からの攻撃の回避など，やりごたえのある要素がバランスよく盛り込まれている。また3Dグラフィックスで描かれたモンスターと，それをモチーフとした装備などが，細かい部分まで丁寧に作り込まれている点も特徴的だ。

“リング”がキモになる!?　やりごたえのあるアクションRPG

　本作の戦闘では，同じ色の「コボックル」を指でなぞりつつ，敵までつなげることで攻撃が行える。つなげた数は「チェイン」となり，その分だけ攻撃に倍率がかかる（＝与ダメージが上がる）ので，チェインを稼ぐことが戦闘の基本となる。
　また，味方のモンスターにはさまざまな「スキル」が用意されており，特定色のコボックルを2つ以上つなげると与ダメージが上昇したり，特定色のコボックルを2つ以上つなげるとチェイン数×20のHPが回復したりするなど，その種類はさまざまだ。

通常のスキルだけでなく，左上のスマッシュスキルゲージが溜まると発動できる「SMASH SKILL」も用意されている

各種スキルは，モンスター入手時には封印されており，特定のアイテムとゴールドを消費して「スキル解放」すると効果を発揮するようになる

　さらに本作では，特定色のコボックルを出現させる「リング」により，フィールドのコボックルの色をある程度コントロールすることが可能となっている。
　リングは，主人公を囲むようにして足下に描かれており，コボックルを消すたびにさまざまな色（属性）へと変化する。そしてコボックルをなぞった際，敵までつなげずに指を離すと，なぞったコボックルが消滅し，その分だけリングと同じ属性のコボックルが生成されるのだ。
　そのほか，敵によっては特定の範囲にダメージを与えたり，状態異常効果を付与したりするスキルを使ってくる。表示される攻撃範囲をよく見て操作すれば，その攻撃を回避することも可能なのだ。

敵の下に表示されているゲージが敵のHP。隣の数字は時間経過で減っていき，0になると攻撃を仕掛けてくる。ランダムに変化するリングをうまく使い，“盤面整理”をするのが攻略のポイントだ

クエストでは，宝箱が落ちていたりドロップしたりする。緑色の宝箱はHP回復効果をその場で発揮するもので，赤色の宝箱を入手すると，コインや進化素材などをステージクリア時に報酬として得られる。また，道中にはしばしば分岐点が用意されている。ボスに向かって一直線に進むもよし，回り道しながら宝を集めるもよし。クエストには時間制限があるが，クエストクリア時のスコアに関係しており，時間を超過してしまってもゲームオーバーにはならないので，あまり気にする必要はないかもしれない

モンスターを“着こなせる”カスタマイズ要素

　本作では，入手したモンスターは戦わず，選択した1体のモンスターに「ライド」して，主人公自身が戦うことになる。また，モンスターは「武器」「盾」「鎧」として，主人公に装備させることも可能だ。

「ライド」「武器」「盾」「鎧」と言葉こそ変わっているが，“パーティ編成”だと思えばしっくりくるはずだ

モンスターは，戦闘で勝利することで経験値を得て成長していく。また，ゲーム内の随所で手に入る「涙」を消費することで，経験値を与えて成長させることも可能だ

　細かい点で言えば，主人公の属性はライドしたモンスターに，攻撃力は武器に，防御力は盾に，HPは鎧に影響を受ける。属性は，3すくみになっている「火」「雷」「水」に加え，お互いが弱点となる「光」「闇」，どこにも属さない「無」という6つの属性がある。もちろん，敵の弱点属性で攻撃した場合，与えるダメージが1.5倍以上になるといった要素も用意されている。

火属性の敵に対して，水属性のコボックルをつないで攻撃するとダメージ量が増えそうだが，他属性のコボックルで攻撃した場合とダメージ量は変わらない。フィールドに配置されたコボックルは，“スキルを発動するためのもの”であって“ダメージに影響するもの”ではないという点には注意したい

　本作を手がけているのは「ソウル・サクリファイス デルタ」の開発チームということで，作り込まれたビジュアルと，それが醸し出す世界観も大きな特徴といえる。
　ソウル・サクリファイス デルタはかなり尖った内容だったが，本作はスマートフォンゲームらしくマイルドなものに寄せられている。とはいえ，可愛らしい女性キャラクターばかりでなく，異形のクリーチャーも豊富に用意されているあたりに，開発チームの強いこだわり（業？）を感じ取れるのではないだろうか。

ハーピーから溢れ出るソルサク感。ハーピーは大抵可愛いものなのだが，このハーピーどちらかというとちょっとコワい。本作を遊んでいて女性型のモンスターが少なく感じたのは，筆者の運が悪かっただけなのだろうか

「SMASH TIME」がとにかく気持ちいいマルチプレイ

　本作のマルチプレイは，最大4人まで参加することができ，スタミナを消費するのはホストのみという設計だ。また，ソロプレイ時とはルールが少しだけ異なり，1人15秒の制限時間を守りつつ順番に行動することになる。フィールドは参加者で共有することになるので，味方の属性を考えながら，コボックルを消したり生成したりするのがポイントだ。

マルチプレイ時に2チェイン以上するとウルトラコボックルゲージが溜まっていき，これを8まで溜めるとフィールド内に「ウルトラコボックル」が出現する。これは2色のコボックルの間に挟むことで，異なる色のコボックル同士をつなぐ関節部分になるというものだ

画面上部にある虹色のSMASH GUAGEを溜めると「レインボーコボックル」が出現する。これをタップすると「SMASH TIME」に突入し，フィールド内のすべてコボックルがキャラクターと同じ属性に変化する（無属性の場合はランダム）

　マルチプレイは基本的に順番に行動するのだが，レインボーコボックルをタップして「SMASH TIME」に突入した場合のみ，4人が同時に操作することになる。もちろん，同じフィールドで4人が同時に操作すると大変なことになってしまうので，この時だけはプレイヤーごとに生成されたフィールドで操作することになる仕組みだ。

一部の敵は，一定量のダメージを無効化する「バリア」を展開する。これは，バリアと同色のコボックルで何度か攻撃することで解除できる

マルチプレイ時には，スタンプを使って感情を表現することも可能だ

群雄割拠のスマゲー界でどこまで目立てるかに注目！

　本作の戦闘は，どのコボックルをどれだけ消すのか，敵までつなげるのか，攻撃するのか，回避を優先するのかなど，考えることや操作量がかなり多い。プレイヤーテクニックが戦闘の結果にダイレクトに影響を与えるため，やりごたえのあるゲームを求めている人にはピッタリな作品といえるだろう。
　また，モンスターを武器や盾，鎧として装備すると，そのモンスターをモチーフとしたデザインになるため，バリエーション豊かなオシャレを楽しめるのも嬉しいところ。新しいモンスターを入手した際，どんな装備になるのかとワクワクする感覚は，ここ最近のスマホゲームではあまり得られない魅力といえる。
　マルチプレイでは，ほかのプレイヤーの属性やスキルを考えつつ，1人の時よりも考えることが多くなり，やりごたえが増す反面，かなり忙しくなるのも事実。しかしその分，味方とうまく連携を取って強力な敵を倒せたときには，ソロプレイでは味わえない達成感を得られるはずだ。
　そんな本作の配信時期は2016年春が予定されており，現在，Android向けオープンβテストの参加受付が行われている。また，公式Twitterのフォロワー数に応じて，すべてのプレイヤーにプレゼントが贈られるキャンペーンも実施されているので，気になる人は公式サイトなどで詳細をチェックしよう。

モンスターでパーティを組んで一定時間クエストに派遣する「遠征」，報酬で得られる「お宝メダル」をさまざまなアイテムと交換できる「お宝島」など，ほかにもさまざまな要素が用意されている

個人的には無属性のゴーレム系がお気に入り。スキルもコボックルの色指定がなく，非常に扱いやすいものになっている

「スマッシュドラグーン」公式サイト

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