プレイレポート
手に入れたパンツで進化する女子校生パンツ争奪戦! ここまでやってアダルトではないらしい「ゴクジョッ。奪!パンツこれくしょん」はどんなゲームか
本作のストーリーはゲームオリジナルのものなので,原作をよく知らないという人でも不利になることはない。逆に原作をよく知っている人にも新鮮に楽しめる内容だ。
全国の女子校生らがパンツを奪いあうバトルを繰り広げ,最下位となった高校は廃校させられるという謎の大会がスタートした。主人公・亜矢ら極楽院女子高等学校の面々は,学校を守るべく,全国行脚の旅に出るのだ。
設定はブッ飛んでいるが,ゲームシステムはブラウザゲームの基本に忠実だ。プレイヤーは女子校生らで最大5人のパーティを編成し,敵校へと乗り込んで戦う。女子校生らは敵パーティとのバトルや,女子校生同士の合成によって経験値を獲得し,これが一定値に達するとレベルが上がってさらなる強さを手に入れる。
バトルの前には敵校内を探索し,「知力UP」などのバフ(能力強化)やHP回復などのアイテムを手に入れることができる。もちろん,バフがたくさんあればバトルを有利に進められる。序盤こそ一本道だが,物語が進むと分かれ道なども登場し,バフを取るか,回復を取るかといった選択を迫られることもあるという。
校内を移動するたびにターンが経過し,一定ターンごとに敵とのバトルが発生する。バトルのターンがくるまでにどれだけのバフやアイテムを集められるかがカギだ。
バトルは,味方5人が同時に敵パーティのメンバーと1対1の戦いを行うという変則形式だ。表現を変えれば「1対1のバトルが5つ同時に進行する」ということだ。女子校生らには,「グー」「チョキ」「パー」の「属性」が存在しており,有利属性の相手なら大ダメージを与えられ,不利属性ならその逆となる。三属性の関係は,グーはチョキに勝ち,チョキはパーに勝つ……とジャンケンそのままの三すくみである。あまりに偏ったパーティ編成でもマズいが,女子校生の中には「同属性の仲間がいると,味方の能力を上げたり,敵の能力を下げたりといったパッシブスキルが発動する」という者もいるため,いろいろなパターンを試してみたいところだ。
戦いが自動で進む中,ターンを重ねるたびに増えてゆく「スキルゲージ」を使ってアクティブスキルを放つのがプレイヤーの仕事だ。アクティブスキルは入力から発動まである程度の時間が必要だ。
当然ながら強力なものほど消費するゲージ量も多い。これを5人分管理しなければならないのだからなかなか忙しい展開となる。亜矢役の日笠陽子,小夏役の高森奈津美など,豪華声優による女子校生らのボイスも収録されており,アクティブスキルの発動時などにしゃべってくれるのも嬉しいところだ。
ちなみに,バトルが終わっても女子校生らのHPは回復しない。また,最終戦を終えた時点で女子校生が3人以下となった場合もクリア扱いとはならない。校内探索でしっかりと回復アイテムを入手し,あらかじめレベルを上げておくといった工夫が必要だ。
校内探索やバトルでは新たな女子校生が,バトルに勝利すると「パンツ」が手に入ることもある。テストプレイの段階では女子校生が手に入る頻度はなかなか高めという印象だ。もちろんガチャもあり,原作を模した演出が用意されているのが楽しい。
女子校生らは,その全員が原作者・宮崎摩耶による描き下ろしとなっている。一度手に入れた女子校生なら,図鑑でグラフィックスやボイスをいつでも閲覧できる。校内探索やガチャを繰り返してCG集めに興じるのもいいだろう。なお,負けるとパンツが脱がされたあられもない姿を見ることができるが,こちらは図鑑には登録されない。
女子校生をパワーアップさせるには,女子校生同士の合成が効果的で,バトルより効率的に経験値を稼ぐことができる。本作の合成は,“素材となった女子校生が仲間にパンツを託す”という体裁のものになっている。具体的には“素材の人数分だけ新たなパンツを履く”という観念的な汎用アニメーションが表示される。10人を素材にすれば10連履きというわけだが,素材となった女子校生は消えてしまうため,アニメーションの面白さを優先して合成を繰り返すあまり出撃するメンバーが足りない……ということのないよう注意したい。
バトルに勝利するとパンツが手に入るのは前述のとおりだが,これは「開花」に必要なアイテムだ。開花とは,女子校生のレアリティをアップさせるというもの。開花するとパワーアップするだけでなく,服装や敗北時のCGが変化するため,手当たり次第にパンツを集めるといいだろう。
パンツはかなり大量に用意されており,こちらも手に入れたものは図鑑に登録されていく。“パンツそのもの”ではなく,それを履いたところを見るローアングルなCGとなっているため,ずらりとサムネイルが並ぶ様はいろいろな意味で壮観だ。本当にアダルト扱いでなくていいのか心配になってきてしまうほどだ。
まとめると“女子校生とパンツのコレクションが楽しい,セミオート戦闘のユーモラスなRPG”といったところか。陰湿な類の“エロス”ではなく,明るい“お色気”であるのも特徴的だ。とにかく吹っ切れた作品だけに,大笑いしながら遊ぶとよさそうだ。
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ゴクジョッ。奪!パンツこれくしょん
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