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[GDC 2016]ゲームデザイナーは10歳の少年。「Magicka」の世界観をベースにしたカードゲーム「Magicka Mayhem」がアナウンス
「Magicka Mayhem」は,8つのエレメントカード(Water,Lightning,Life,Arcane,Shield,Earth,Cold,そしてFire)が中心になっており,これらを組み合わせてスペルを作り出していくレシピ要素が採用されているカードゲームだ。
本作のプロジェクトがスタートしたきっかけは,こうしたレシピをカードサイズに切った大学ノートのページに書き込んでいた南カリフォルニアに住む10歳の少年,イーサン・エリクソン(Ethan Erickson)君である。イーサン君に手を差し伸べた父親が,ゲームシステムを紹介するビデオをParadox Interactiveに送ったところ,ライセンス提携が決まったというのだから驚くしかない。
カードゲームとしては「メイヘム」というシステムが特徴的で,スペルの調合に失敗するとプレイヤー自身にハプニングが降りかかってくるという要素が面白い。2〜4人のプレイヤーで,ワイワイと楽しめるゲームになりそうだ。
「Magicka Mayhem」の商品化に際しては,Kickstarterでのクラウドファンディングに頼るのことで,今回の発表に合わせてキャンペーンがスタートしている。ちなみに目標金額が2500ドルと少額であったためか,プレスカンファレンスの直後に軽くクリア済みだ。
プレスカンファレンスに登場したイーサン君は,ゲームを制作した理由として「ゾンビアポカリプスが起こって電気が使えなくなっても,アナログゲームならずっとMagickaで遊んでいられるから」とコメント。その後,Paradox EntertainmentのCEO,フレデリック・ウェスタ―(Frederick Wester)氏に「今日から我々のチームの一員だ」と言われると,まんざらでもなさそうに可愛らしい笑顔を見せてくれた。
「Magicka Mayhem」は,制作が順調に進めば2016年7月にはKickstarterのバッカー向けに配送を始めていくとのこと。なお,アメリカ以外への発送にも対応しているが,12ドルが加算されることを覚えておこう。
「Magicka Mayhem」公式サイト
Kickstarter「Magicka Mayhem」紹介ページ
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