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[GDC 2016]「Fantastic Contraption」のプレイアブルデモが公開。ルームスケールVRを最大限に活かして機械作りが楽しめる
本作は,世界中を移動しながらノートパソコンでゲームを開発するという,変わったライフスタイルを貫くコリン(Colin Northway)とサラ・ノースウェイ(Sarah Northway)夫妻が,一時滞在しているカナダのバンクーバーで稼働させたプロジェクトだ。
すでにモバイル向けのタイトル「Rebuild」シリーズなどのヒット作を持っているサラ氏だが,この「Fantastic Contraption」は,2008年にコリン氏がブラウザ向けにリリースした同名タイトルを,ルームスケールVR用のゲームとして練り直した作品となっている。
ゲームの内容は,主にタイヤなどに使える樽型のバルーンと,コリン氏が“チャンバラソード”と呼んでいた棒型のバルーンを利用して,移動式の機械を作り上げ,マップの指定地まで移動させるという物理シミュレーションゲームだ。
メニューやインベントリを排除し,すべてをゲーム世界だけで表現しようという実験的なインタフェースも特徴の1つであり,専用コントローラを使ってプレイすることになる。
肩を叩くようなそぶりをするとチャンバラソード,コントローラーを頭部に近付けると樽型バルーンを取り出せるという仕組みになっており,60種類ほど用意されるというステージには,手に取れるミニチュアジオラマを頭に被って移動するという独特の仕様になっていた。
樽と樽をチャンバラソードで連結させるといった機械作りの作業は,実際にプレイヤーが自分の体を使って行う必要があるので,それなりに広い場所でのプレイが求められることになるだろう。
本来なら,腰をかがめて機械を作り上げるという作業に専念すると思われるが,風船的な物理効果もしっかりと表現されているので,筆者の前にプレイしていたデモ体験者は,チャンバラソードをバチにして,ボンボンと風船を叩いて楽器にしてみたり,思い切り叩いて遠くに飛ばしてみたりといった自由な遊び方で楽しんでいる様子だった。
なお,本作の値段や発売時期などの情報は時点でアナウンスされていない。プレイするのにそれなりのスペースを確保しなければならないので,日本の家庭でプレイするのは難しそうだが,VRゲームらしい体験が楽しめる新作タイトルの1つとして,気になるところである。
「Fantastic Contraption」公式サイト
「Northway Games」公式サイト
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Fantastic Contraption
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