プレイレポート
[E3 2016]「ライフ イズ ストレンジ」のDONTNODが手がける「Vampyr」のライブデモが初披露。吸血鬼となった男の“究極の葛藤”が描かれる
「Vampyr」の舞台となるのは,世界的に流行したインフルエンザ「スペインかぜ」が猛威を振るう1918年のロンドンで,主人公は,軍医でありながらとある経緯で吸血鬼になってしまったジョナサン・レイドだ。
E3 2016に合わせて公開されたトレイラーで「自分は,こんな“モノ”になることを選んだのではない」というセリフがあったように,吸血鬼であることを嫌悪している様子のジョナサン。実は吸血鬼になって初めて手をかけたのが自分の娘であったという衝撃の設定があるようで,彼の自己嫌悪にも納得がいく。
“究極の葛藤”が描かれるストーリー
ライブデモでは,そんなジョナサンが教会で自分の罪を懺悔しようとするのだが,その時点では吸血鬼の存在を信じている人などほとんどいないため,門前払いされてしまう。
だが,街には吸血鬼を信じるだけでなく,世界から葬り去ろうとするヴァンパイアハンターもいる。彼らに近づき過ぎると,ジョナサンが吸血鬼であることがバレてしまうようだ。
ヴァンパイアハンターは銀の杭やピストルで攻撃してくるが,ジョナサンも剣やカギ爪,さらには地面から発動させる影によって応戦できるようになっていた。
ジョナサンはこうして生きるための戦いを強いられるのだが,吸血鬼であるからには人々の血を吸うことも必要になってくる。誰から血を吸うかはプレイヤーの選択に委ねられている様子で,今回は,立ち話で街の状況を聞いてもそっけない答えしかくれなかった男を暗がりに誘導し,そこで首に噛みつくというアクションが紹介された。
血の欲求を満たし続けることで,ジョナサンの形相はさらに醜く,モンスターのように変貌していくという。それを聞いて,プレイヤーはジョナサンの人間性を可能な限り保ちつつ,ゲームを進めることになるのかと思ったのだが,どうやら血を吸う行為は,やがてロンドンをスペイン風邪から救うことになるという,なかなか厄介な設定になっているとのこと。
つまり本作では,自分を完全なモンスターにしてしまうことが世界を救うという,究極の葛藤が描かれるらしい。このあたりの“正解”がなさそうな作りは,ライフ イズ ストレンジと似ているかもしれない。
そんなVampyrは,「Unreal Engine 4」を使って開発が進められており,2017年中にPCとPlayStation 4,Xbox One向けにリリース予定だ。
担当者の話によると,スキルツリーなど,今回のデモでは紹介されなかった要素もあるとのことなので,今後の情報公開を楽しみにしておこう。
「Vampyr」公式サイト
- 関連タイトル:
Vampyr
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ヴァンパイア(Vampyr)
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Vampyr
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(C)2015 DONTNOD Entertainment and Focus Home Interactive. VAMPYR is developed by DONTNOD Entertainment and published by Focus Home Interactive. VAMPYR and its logo are trademarks or registered trademarks of DONTNOD Entertainment. All rights reserved.
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