プレイレポート
亡霊王はやっぱり強かった。「二ノ国II レヴァナントキングダム」大型DLC第1弾「亡霊王のラビリンス」プレイインプレッション
本稿では「大型DLCは実際のところどうなの?」と,購入を検討しているプレイヤーに向けて「亡霊王のラビリンス」のインプレッションをお届けしよう。
なお,PlayStation Storeで購入できるDL版に限った話ではあるが,2019年1月8日9:59まで実施されている「レベルファイブ ウインターセール」の期間内であれば,「二ノ国II」を30%オフの価格で購入できる。まだ「二ノ国II」を遊んでいない人は,このセールを利用してお得に冒険を始めてみるといいだろう。大型DLC第2弾が2019年初頭に配信予定とされているので,本作をすみずみまで遊び尽くしたい人はDLCをお得に入手できるシーズンパス付きの「二ノ国II レヴァナントキングダム COMPLETE EDITION」の購入がオススメだ。
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さぁ〜て,今回の見どころは?
こちらの記事でもお伝えしているとおり,今回の大型DLC「亡霊王のラビリンス」は,新ダンジョン「ラビリンス」のほか,「極意」システムや,メインキャラクターの過去に迫るクエストの追加が主なトピックだ。それに付随して80種類以上の装備アイテムや,ちょっとした収集品も追加されている。
■ラビリンスに始まり,ラビリンスに終わる!
なかでもDLCの核となるのが,ディープランダムダンジョンのラビリンスだ。どれくらいディープかというと,40階層ほどのシラズの森の夢幻迷宮に対し,ラビリンスは全100階層というボリューム感だ。階層数だけ見れば2倍以上の遊びごたえとも言える。
- 初回の挑戦は1階から。20,40,60,80階クリア後は転移渦流によって特定の階層から再挑戦可能。
- 自動生成のランダムダンジョンとなっており,マップが表示されない。
- ダンジョン内にはエスタバニアの国民や他国の住民が出現し,話しかけるといいことが起きる,かも?
- 敵や壺からオーブがドロップ。オーブミッションをクリアすることでもオーブが得られる。
- 特定の階層で戦うボス(魔瘴気モンスター)を撃破後に,オーブの宝箱を開封できる。
上記のラビリンスのルールを見てもらえれば分かるとおり,デンジャーレベルの有無以外は,基本的に夢幻迷宮と似たようなルールになっている。出現する敵の強さに影響を及ぼす“デンジャーレベル”がないおかげか,シラズの森の夢幻迷宮よりも攻略のしんどさを感じる場面が少ない気がした。各階層をスピーディに攻略する緊張感はないものの,レアなドロップ品を残らず収集したい人にとってはうれしいダンジョンかもしれない。
今回のDLCはゲーム第4章のシナリオ中盤からプレイ可能ということで,ラビリンス序盤で出現する敵の強さはほどほどに設定されている。1階で出現するモンスターのレベルが30前後,10階のボスである魔瘴気モンスターはレベル40ほどだ。ただし,本編クリア前の状態で挑戦できるのは20階層までで,ラビリンスの完全踏破を目指すのであればまず本編をクリアする必要がある。
もちろん階層が深くなるにつれて敵は強くなり,70〜80階層あたりで敵のレベルは100付近まで上昇する。あくまで目安ではあるが,パーティの平均レベルが110ぐらいであれば,最深部の亡霊王戦までたどり着くことはできるだろう。しかしながら,そのままの戦力では亡霊王にたやすくは勝てない。今回のボスはそれぐらい強い。
ラビリンス最深部の亡霊王に挑むにあたって,パーティメンバーはレベル116,装備はエスタバニアで作成できる最高レベルのものと,ラビリンス内のドロップ品でかためて挑んでみた。
亡霊王はやっぱり強かった……。敗因を考えてみると,亡霊王のモーションを覚えなかったばかりに返り討ちにあい,アイテムを猛スピードで消費したのがまずかったと思うところもある。そもそも,防御力が足りていないから攻撃に耐えられないという結論に至り,今度はパーティメンバーをレベル120にし,現時点での最強装備で挑んでみた。
■亡霊王戦は“極意”がカギ
ラビリンス内に登場する一部のモンスターと亡霊王は,「亡霊障壁」と呼ばれるバリアをまとったり,「魔物の巣」で敵を大量発生させたり,「毒の霧」でエバン一行のHPをじりじりと削ったりしてくる。
これらの攻略の糸口になるのが新システム「極意」だ。これはプレイヤーキャラクターの戦闘スタイルを進化させるもので,ラビリンス探索時に発生するクエスト「よみがえる暗黒」と「空の色は何色ですか?」クリア後に習得できる。極意には「クラシックスタイル」「ゴロネール式白兵術」「ガジェットマスタリー」の3パターンが用意されており,1キャラクターに設定できるスタイルは1つのみだ。それぞれ使いどころが異なっており,誰に何を付けるか,どういった指針でカスタマイズするかを考える楽しさがある。絶対コレという正解はないので,自分のプレイスタイルとパーティメンバーの役割を考えながら設定してみるといいだろう。
- クラシックスタイル……これまでどおりのスタイル。モーションに変化はないが,バースト値がたまりやすくなるなどの効果を持つ。
- ゴロネール式白兵術……敵の攻撃を最適なタイミングで回避すると,一定時間がスローモーションになり,「連撃」とトドメの一撃を放つ「一閃」を繰り出せる。亡霊障壁対策に活用しよう。
- ガジェットマスタリー……ガジェットと呼ばれる特別な爆弾や罠を使って戦う極意。それぞれのガジェットには,敵を1か所に集める,広範囲の敵を凍らせる,HPを回復し毒の霧を浄化するなどの効果を持ち,魔物の巣対策にピッタリだ。
亡霊王戦においては,立て続けに繰り出される連撃,1撃で即死する溜め攻撃の回避に「ゴロネール式白兵術」で,魔物の巣による集団戦では「ガジェットマスタリー」で対処しなければ,容易には勝てない。だがそのシビアさがイイ!
極意によって生まれた“新たな戦闘スタイル”は,これまでの冒険を体験したプレイヤーの目線から見ても新鮮で,「バトルでの立ち回りをもっと工夫できる!」とワクワクさせられた。とくに,即死を免れない強敵相手の戦いに極意という刺激的なスパイスが加えられ,バトルへの没入感が増しているようにも感じた。新システムの追加によってバトルが煩雑になっていないのもうれしいところ。
■追加クエストで語られるキャラクターの過去
今回追加されたクエスト「親の心と子の心」「空の色は何色ですか?」では,シャーティ,シャリアの過去にまつわるストーリーが展開される。ネタバレになってしまうので詳しくは言及しないが,どちらのストーリーもどこか温かくて“いい話”に仕上がっている。スポットが当てられるメインキャラクターだけでなく,ロウランやセシリウスの何気のないセリフにさえも「フフフッ」となってしまった。
今回のプレイであらためて感じたのは,DLCをきっかけに帰ってきた「二ノ国II」の世界の心地よさだ。タイトル画面で流れる壮大な音楽で気持ちが高まり,刺激的なバトル展開に熱を上げ,エバンと仲間たちの物語に胸がジンワリとさせられる。完成度の高いタイトルだからこそ,このすべてが心地良いのだ。
エンディングを迎えたあとのタイミングではなかなかゲームを起動するきっかけが掴めないものだが,「二ノ国II」の世界はまだまだ広がり続け,エバン一行の冒険は終わらないことを覚えておいてほしい。「亡霊王のラビリンス」はストアで個別に購入した人だけでなく,シーズンパスを所持している人もプレイできるコンテンツなので,DLCをきっかけに温かな「二ノ国II」の世界に帰ってみてはどうだろうか。
エバンによる建国譚「二ノ国II レヴァナントキングダム」プレイレポート。長編アニメを自分で動かしているような感覚で楽しむ壮大なRPG
レベルファイブが本日(2018年3月23日)発売する「二ノ国II レヴァナントキングダム」のプレイレポートをお届けする。本作は,王座を奪われ,新たな国“エスタバニア”を建国する若き王エバンの物語を,アクションRPGを中心としたバラエティあふれるゲームシステムで楽しむ大作だ。
遊べば遊ぶほど“沼”にハマる「二ノ国II レヴァナントキングダム」。冒険をもっと楽しむためのTIPSをお届け
レベルファイブが贈る「二ノ国II レヴァナントキングダム」。重厚な世界観や物語,映像美で魅せる王道のRPGとして完成度の高い本作は,多くのやり込み要素を備えた長くじっくり遊べるタイトルになっている。今回は,ゲームをより深く楽しむために用意されたそれらの要素に着目し,本作の魅力に迫る。
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