イベント
[TGS 2017]「Detroit Become Human」プレイレポート。プレイヤーの選択で人類とアンドロイドの未来が変化する
9月19日に行われた「2017 PlayStation Press Conference in Japan」で,発売時期が2018年上期となることが発表された本作を試遊してきたので,そのプレイレポートをお届けしよう。
「Detroit Become Human」公式サイト
まずは本作の世界観を紹介していこう。舞台は今からおよそ20年後,アンドロイドが人間と見分けがつかないほど進化した近未来のデトロイトだ。
人類は多くの仕事をアンドロイドに任せ,より豊かな生活を送るようになったが,一方で仕事を奪われた人間達による“アンドロイド差別”が蔓延。さらに,人類に従順にあるようプログラムされているはずのアンドロイド達の中から,まるで“意思”を持つかのように行動して犯罪を起こす者も出てくるという,新たな社会問題も生まれている。
今回の試遊では,“変異体”と呼ばれるアンドロイドによる事件のスペシャリストとして生まれた捜査官アンドロイド「“RK800”コナー」を操作して,人間を殺害し,その家に立て籠もっているアンドロイドから,人質となった少女を助けるというエピソードが体験できた。
東京ゲームショウ2017のSIEブースには試遊台が8台用意されている |
試遊の前にはチュートリアルのムービーも |
コナーが事件現場であるビル最上階の一室に着くと,すでに一刻を争う事態となっていた。子守りや家事のために購入されたアンドロイドが,何かを理由に“持ち主”の人間を殺害し,バルコニーでその家の少女を人質にとっているのだ。
すぐにでも少女を救い出したいところだが,まずは交渉人として犯人を説得するため,情報を集める必要がある。すでに現場には多くの捜査官や武装警官がいるが,彼らの中にもアンドロイドに対する複雑な感情があるようで,コナーに対して協力的ではない。コナーは,犯人の名前から,彼がなぜこのような事件を起こしたのかまでを,自身が持つ並外れた分析力や洞察力で導き出していくことになるのだ。
ゲームは基本的に,画面の表示に従って,該当するスティックやボタンを操作するというもの。本作の開発を担当したQuantic Dreamによる「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」や「BEYOND: Two Souls」をプレイしている人なら,操作感はすぐにつかめるだろう。
被害者宅の気になる場所や物を捜査していく際に重要となるのが,コナーの持つ特殊な能力「状況シミュレート」だ。これは,例えば銃で撃たれた被害者を調べると,被害者が撃たれた時の状況がリプレイ映像のように再現されるというもの。その過去の場面から,さらに怪しい点や重要となる物を見つけ出し,より深く捜査を進めて,真実に迫っていく。
情報をどれだけ集めたかは,パーセンテージで表示される。犯人との交渉を有利に進めるため,少しでも多くの説得材料を集めておこう。
こうして集めた情報を武器に,犯人との交渉に入る。その際の発言や行動をプレイヤー自身が選択していくのだが,選択次第で犯人の感情が変化し,物語の展開や結末も変わっていく。犯人の感情の変化は,情報の収集率と同じようにパーセンテージで表示されるので,相手の感情と周りの状況を見極めながら,より良い形での事件解決を目指そう。
筆者は人質の少女を無事助け出したものの,犯人と共にビルから落ちてしまい,「バッドエンドか……」と思っていたところに“ミッション成功”という表示が出た。このあと一体どうなるのか,とても気になるところだ。
本作の世界では“モノ”扱いされているアンドロイドだが,このエピソードで変異体の犯人が示した怒りや悲しみといった人間と変わらない感情を見て,とても考えさせられるものがあった。
“それ(アンドロイド)は命か,それともモノか?”というテーマのもと,プレイヤーの選択により未来が分岐,変化していくという本作。気になる人はぜひ,この試遊版を体験してほしい。
- 関連タイトル:
Detroit: Become Human
- この記事のURL:
キーワード
(C)2018 Sony Interactive Entertainment Europe. Developed by Quantic Dream.
- 【PS4】Detroit: Become Human【早期購入特典】PS4用テーマ (封入) 【Amazon.co.jp限定】アイテム未定
- ビデオゲーム
- 発売日:2018/05/25
- 価格:5080円(Yahoo)