東京ゲームショウ2016の初日となる2016年9月15日,グリーブースにて,
TGS 2015で発表されたWright Flyer Studios制作のスマホ向けアクションRPG
「武器よさらば」(
iOS /
Android)の情報解禁イベントが行われた。
会場には,本作のプロデューサーを務める
荒木英士氏,クリエイティブディレクターの
孟山嘉起氏,MCの
平井善之さん(アメリカザリガニ)が登場し,同作の最新情報を一挙に公開していった。
写真左から,アメリカザリガニの平井善之さん,プロデューサーの荒木英士氏,クリエイティブディレクターの孟山嘉起氏
![画像集 No.002のサムネイル画像 / [TGS 2016]硬派な世界観が魅力の爽快スマホアクションRPG「武器よさらば」の情報解禁発表会をレポート](/games/318/G031837/20160915156/TN/002.jpg) |
![画像集 No.003のサムネイル画像 / [TGS 2016]硬派な世界観が魅力の爽快スマホアクションRPG「武器よさらば」の情報解禁発表会をレポート](/games/318/G031837/20160915156/TN/003.jpg) 敵をバッサバッサと切り捨てる爽快感が楽しめる「武器よさらば」 |
![画像集 No.004のサムネイル画像 / [TGS 2016]硬派な世界観が魅力の爽快スマホアクションRPG「武器よさらば」の情報解禁発表会をレポート](/games/318/G031837/20160915156/TN/004.jpg) キャラクターや武器を集めてレベルアップさせるなど,やり込み要素が充実している |
![画像集 No.005のサムネイル画像 / [TGS 2016]硬派な世界観が魅力の爽快スマホアクションRPG「武器よさらば」の情報解禁発表会をレポート](/games/318/G031837/20160915156/TN/005.jpg) 萌え要素を極力廃した硬派な世界観も魅力。暑苦しい男達が数多く登場するのだ |
今回のイベントでは,実機によるプレイ画面が初公開された。荒木氏によると本作の特徴は,「信じられないほどの雑魚敵の多さ」だ。デモでは,そんな敵の大群を,バッサバッサと切り捨てていく爽快感溢れるプレイが披露された。
なお本作では,ステージ攻略中にキャラクターをチェンジすることも可能だという。パワータイプやスピードタイプなど,性能の異なるキャラクターを使い分ける,戦略性の高さもウリとなっているようだ。
荒木氏によるデモプレイでは,巨大なボス「エニグマ」も登場した。さすがにボスだけあって,やみくもに攻撃しているだけでは歯が立たない。そこで重要になってくるのが「回り込み」アクションである。荒木氏は見事にエニグマの攻撃を回避しまくり,被ダメージを抑えて確実にダメージを与えていたのだが,回り込みを上手く活用できれば,本作におけるボスバトルの面白みはグッと増すことになりそうだ。
続いては「4つのさらば」と題し,「武器よさらば」の特徴が紹介された。1つめは,
萌えに「さらば」だ。
本作は徹底した硬派な世界観が魅力となっており,登場キャラクターにも熱い漢が多い。ステージでは主要キャラクターとして,主人公のユウゴ,兄貴分のアキラ,敵キャラクターのアーネスト・オブライエン,矢沢龍道,藤田間平といった面々が紹介されたが,加えて,女性キャラクターのミヅキも披露された。「ミヅキは萌えキャラじゃないの?」という声も聞こえそうだが,荒木氏いわく「萌えではなくセクシー系」とのことだ。
なおユウゴは,一見すると思いっきり悪人ヅラだが,実は情に厚い一面もあるとのこと。一方のアキラは,ユウゴの先輩で冷静なキャラクターらしい。
荒木氏によると,本作はただの勧善懲悪ものではなく,キャラそれぞれに正義があるという。己の正義を信じて戦う男たちのドラマも,本作のウリとのことだ。
2つめは,
剣と魔法に「さらば」。ここでは,作品の世界観をイメージしたコンセプトアートが公開された。崩壊したビルや不気味な森,ユウゴが躍動するアクション性の高いイラストなどに加え,ステージのコンセプトアートも披露された。
3つめの
「さらば」は,スマホの限界。本作は,最新のスマホでなくとも十分に動くそうで,スタッフが試したところ,iPhone 5sでもプレイできたという。敵の大群が登場するこの手のタイトルは,必然的に新しい(高スペックな)スマホを持っていないと遊べないことがあるものだが,本作に関しては,端末のスペックにあまり神経質にならなくてもよさそうだ。
そして4つめの「さらば」は,
ドラゴンに「さらば」。本作は,あくまで人間同士のバトルを描いている作品だ。そのため,現実から大きくかけ離れたドラゴンなどの敵キャラクターは登場しない。あくまで人間がメインとなるとのこと。
ステージのスクリーンでは,怪しいガスマスクを付けた敵キャラクターが次々と紹介されていた。リアルに寄ったキャラクターデザインも,本作の世界観を映し出すための重要なファクターと言えるだろう。
4つの「さらば」が発表されたのち,ちょっと意外な展開が待ち受けていた。なんと,5つめの「さらば」として,
「萌えにさらばに……さらば」なるキーワードが飛び出たのだ。
これはいったいどういうことなのか……と混乱していたところ,タレントのえなこさんによるビデオメッセージが公開された。内容は,えなこさんが,とあるキャラクターボイスを担当するというものだ。そのキャラクターとは「ゆみにゃん」という,思いっきり萌えに寄ったキャラクターである。
会場やニコニコ生放送のコメントがざわつく中,荒木氏はちょっぴりバツが悪そうに,「やっぱり萌えは必要」とコメント。どうやら開発の途中から考えをあらため,可愛い女性キャラクターを出す方向にシフトしたようだ。
その後,新たなキャラクターとして,リンダ,チサ,サヤカといった可愛い女性キャラクターが次々と発表された。平井さんは,「地下で頑張って開発してたから,反動が来ちゃいましたか」と,開発陣の考えに一定の理解を示していた。
最後に荒木氏は,「開発は順調なので,製品版のリリースまでもう少し待っていてほしい」とファンにメッセージを送り,イベントを締めくくった。