プレイレポート
ムービーで挙動をチェック。「PlayStation Now」の国内βサービスを使ってゲームしてみた
クラウド技術によって,ゲームがインターネットから“降ってくる”PS Nowだが,実際にはどれくらい遊べるのだろう? さっそくPS4版のPS Nowを試してみたので,レポ―トしてみたい。
PS Nowの利用は簡単
PS4におけるPS Nowは,「PlayStation Store」のメニューから「PlayStation Now」を選択したうえで,「定額制サービス」か「レンタルサービス」のどちらかを選ぶことで利用可能だ。前者は1か月2500円(税込)もしくは3か月5900円(税込)で,後者は最低216円(税込)からとなる。サービスによってプレイできるタイトルが異なるので,事前にPlayStation公式Webサイトで一覧をチェックしておくといいだろう。
今回は,(個人的には定額制を選択するメリットを感じられなかったため)レンタルサービスを選択してみたが,すると,下に示した画面のとおり,ずらずらとタイトルおよび価格の一覧が並んで表示される。
この一覧で,プレイしたいゲームを選択すると料金プランが表示される。ここでは30日レンタルで名作「バーチャファイター2」をプレイしてみることにしよう。ゲームセンターで湯水のように100円玉を消費した頃と比べると,良い時代になったものだと感慨深い。
サービスの選択後,ストリーミングサービスであることの確認を含めた注意事項が表示される。自宅のインターネット環境が快適にストリーミングプレイできるかの確認のためにも接続テストをしておこう。
支払いが済むと,あらためて接続テストが行われ,続いて認証手続きがスタートする。トロフィーに対応しているタイトルをレンタルした場合,トロフィーセットのインストールがここで行われる仕様だ。
それも終わると,いよいよストリーミングでゲームスタートである。
実際にプレイしてみた
ただ,入力情報をサーバーに反映してクライアントに返すという仕様上,ある程度のラグが存在するのも確かで,「KILLZONE 3」のようなFPSだと,わずかな違和感があった。人によってはこのラグを「堪えられないレベル」と判断することになるかもしれない。
ストリームされる映像のほうはどうか。3Dグラフィックスで描画されるタイトルは,若干ボケているというか,ブロックノイズが見え隠れする。ビットレート仕様の制限なのか,β版がゆえの制限なのかは分からないが……。
なお,2Dグラフィックスのタイトルだと,それほど気にならなかった。
個人的にブロックノイズより気になったのは,たまに生じていた通信のラグだ。これはインターネットを使用する環境――今回に関していえば,筆者の自宅回線――や,サーバーの混雑具合にもよると思うのだが,通信にラグが生じると,受信する映像が大きく劣化し,また,ブロックノイズが大規模に発生してしまう。
接続テストで問題ないというお墨付きをもらったからといって,必ずしも常時パーフェクトな状態でプレイできるとは限らないので,この点は記憶に留めておくのが正解かもしれない。
KILLZONE 3における例。これはラグが発生していない,正常な状態におけるスクリーンショットだ |
そしてこちらが,ラグが発生し,ブロックノイズが見えている例。画面右上には,ラグの発生を知らせるアイコンが表示されている。このアイコンは,ここまで示してきたムービーでもちらほら出ていたのだが,気づいただろうか |
以上,簡単に,国内β版テスト開始初日のPS Nowプレイレポートをまとめてみた。
率直に感想を述べるなら,「思ったより快適に遊ぶことができる」といったところ。もちろん,ここまで指摘してきたとおり,画質やレスポンスが多少なりとも犠牲になってはいるわけだが,PS4と互換性のないハードのゲームを,さくっとプレイできる利便性の高さは,かなり大きなメリットと言っていいように思う。
対応タイトルの拡充が進み,通信環境の最適化も進めば,ハードを牽引するキラーコンテンツにもなり得るのではなかろうか。
PlayStation Now公式Webページ
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