プレイレポート
[TGS 2015]PS4版の「GRAVITY DAZE」は,重力のコントロールで生ずる浮遊感とスピード感が,ハード性能と大画面により格段に向上
本作は,2012年2月9日にPlayStation Vita(以下,PS Vita)用としてリリースされ,高い評価を得た同名タイトルを,PS4用にリメイクしたものだ。PS4版で,傑作は何が変わったのか。プレイしてきたので,そのインプレッションをお伝えしよう。
ちなみにPS Vita版は,ハード独自の背面タッチ機能が操作に取り入れられていたため,リメイクたるPS4版では,操作方法に2つの変更が入っている。
まず「回避アクション」は,タッチスクリーンのフリックから,DUALSHOCK 4のタッチパッドを使ったフリックに変更された。また重力操作テクニックの一つ「重力スライド」は,タッチスクリーン両端のタッチ/ホールドから,[L2]&[R2]トリガーの同時入力へ変更されている。
逆に言えば,それ以外の操作は完全に同じだ。PS Vita版にすっかり慣れきった人でも,PS4版の操作は比較的受け入れやすいのではないかと思う。
ゲーム画面の撮影は許可されなかったので,文字情報のみとなるのは申し訳ないのだが,プレイしてみて印象的だったのは,圧倒的と言っていいほど強化された表現力である。フルHD解像度化によって,キャラクターや背景の精細感が露骨に向上しているという,見た目以上に,60fps表示対応の衝撃が大きい。重力のコントロールで生ずる特有の浮遊感や,空に向かって落ちていく感覚が,滑らかな映像表現によって,ぐっとリアリティを増しているのだ。
そしてそれらの表現を,液晶テレビなどの大画面で楽しめるというのもうれしいところである。
「SCEJA Press Conference 2015」で発表されたとおり,GRAVITY DAZEは,PS4プラットフォームでのシリーズ展開が決定しており,リメイク版が年内にリリースされた後,続編となる「GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て,彼女の内宇宙に収斂した選択」が2016年にリリース予定だ。さらには,アニメ化や,ソニー製ミュージックプレーヤーであるウォークマンシリーズとのコラボレーション製品展開も予定されているという。
PS4ユーザー,そして値下がったPS4の購入を検討している人は,いま紹介したシリーズ展開に先駆けて,オリジナル作品の持つ独特の表現に触れてみるのも,決して悪い選択ではないだろう。
PS4版GRAVITY DAZE公式Webページ
4GamerのTGS 2015特設ページ
- 関連タイトル:
GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動
- 関連タイトル:
GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択
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