オンラインRPG「ZEEO -ジオ-」がどんなゲームなのか紹介されたサービスイン記念番組の模様をレポート。1か月後には対人コンテンツが実装予定

　ハンビットユビキタスエンターテインメント（以下，HUE）は2015年10月4日，同社のスマートフォン向け新作オンラインRPG「ZEEO -ジオ-」（iOS / Android：以下，ZEEO）のサービスインに合わせたカウントダウン番組を，ニコニコ生放送にて配信した。本稿では，この番組にて公開された「ZEEO」の新情報を中心に紹介していこう。

左からHUE広報の森 大輔氏，声優の里咲芽生さん，セクシー女優の乃亜さん，声優の井上喜久子さん，声優の堀川りょうさん，「ZEEO」運営プロデューサー 上原弘靖氏，「ZEEO」運営ディレクター 當山雄太氏

スタッフが遊んでみたいスマートフォンゲームを実現した「ZEEO」

　番組の冒頭では，「ZEEO」の開発監修を務めるHUEの中尾圭吾氏より，本作のコンセプトがあらためて語られた。それによると，本作は公式サイトなどで「PCゲーム経験者に贈る」とうたわれているが，本音を言うと中尾氏らHUEのスタッフが遊んでみたいスマートフォンゲームとして企画を進めたのだという。
　ただ，それでは身も蓋もないため，もともとHUEのスタッフにPCゲーム好きが揃っていたことを理由にして「PCゲーム経験者向け」と言い換えた，というのが真相のようだ。

「ZEEO」開発監修 中尾圭吾氏

　それではHUEのスタッフはどんなゲームを目指したのか。中尾氏は「大衆向けとは正反対を行くゲームとして，“シビア”“コア”“ダーク”というキーワードを詰め込んでいこうと考えた」とし，血飛沫を加えるなど演出面も過激な内容を目指したと説明していた。


　また，全プレイアブルキャラクターが指名手配されているという設定は，「凡人がいきなり屈強なモンスターと戦えるのは，現実的に考えるとおかしい」という考えに基づくものとのこと。
　そこで，最初から豪快な技を繰り出せる能力があっても不自然にならないよう，元英雄が暗黒面に堕ちるという流れを作っていったそうだ。

　一方，「ZEEO」の世界には，古代の神や，その神に反逆を企てた民「ネベド」，そしてプレイアブルキャラクターを含む人間が存在し，対立している。中尾氏は言葉を濁していたが，ネベドが魔法を使うという部分がストーリーの中ではキーポイントになっているようである。

公式サイトなどで公開されている「ZEEO」の世界観や，プレイアブルキャラクター5名それぞれの背景を，ゲストの声優陣が朗読する形で紹介した

装備に付与されるオプション次第でキャラクターの強さが変わる

　実機デモプレイでは，「ZEEO」がハック＆スラッシュタイプのオンラインRPGであり，ダンジョン攻略などを通じて入手した装備アイテムの性能によって，プレイアブルキャラクターの強さが変化することが紹介された。

同じ名前の武器で攻撃力がほぼ同等でも，付与されているオプションの種類と数によって性能が大きく異なる

　本作のプレイアブルキャラクターは，武器をはじめ全10か所に装備アイテムを着用できる。それぞれの装備アイテムには，さまざまなオプション（追加効果）が付与されており，その内容に応じて，同じ見た目/名前の装備であっても性能が異なるのだ。
　番組では，その例として，強撃威力（クリティカル）オプションの付与された武器が，そうでない同等攻撃力の武器より約6倍ものダメージを出すという事例が示された。ただし強撃威力オプションは，強撃確率オプションと合わせて初めてその威力を発揮するとのことで，オプション同士の組み合わせも重要であるという。
　そのほかデモプレイでは，攻撃速度オプションやスキル威力オプションがあれば，より爽快に敵を倒していけるという様子も紹介された。

スキルの中には，ムチを振り回したり，カメラが切り替わって血しぶきが飛ぶ演出が施されたりするものも存在する

　なお装備アイテムは，S〜Dランクの5段階があり，ランク（レアリティ）が高いほど付与されるオプションの数が多くなる（Sランクで6つ）。したがって基本的にはSランクの装備が性能が高いということになるのだが，付与されるオプションの種類や数値は完全にランダムで決定されるので，例外が生まれる。
　たとえば数値の低いオプションばかりがそろったSランク装備よりも，飛び抜けて数値の高いオプションの付いた下位ランク装備のほうが有用というケースもあるわけだ。またランクが低いと，そのぶん強化費用が少なくなるというメリットもあるという。
　ともあれプレイヤーは，ランクにとらわれず自分のプレイスタイルに合うオプションの付与された装備を求めて，ゲームを継続することになるのである。

ソロプレイ向けコンテンツ「無限狭間」は，迫ってくる敵を殲滅し，どこまで進めるかを試すウェーブ形式の内容。このコンテンツでは装備アイテムのうち，アクセサリーを入手しやすいそうである

マルチプレイコンテンツ「英雄協奏」では，同じサーバーのプレイヤーとネットを介してパーティを組める。オートマッチングも用意されているとのこと

サービスイン1か月後のアップデートでは，対人コンテンツを実装

　番組の終盤では，「ZEEO」の運営施策が紹介された。まず本作の状況は，現在Android版が配信されており，iOS版はAppleの審査待ちという状況である。
　また現在は一つのサーバーに全プレイヤーが集まっている状態だが，iOS版のサービスインに合わせて第2サーバーが増設されるとのこと。したがってiOS版のプレイヤーは，第2サーバーを選択すると，先行者のいない状態でゲームを始められるというわけだ。


　そのほか，iOS版のサービスインがAndroid版から8時間遅れるごとに，プラットフォームを問わず全プレイヤーに対して50GEM（有料ポイント）が提供されるとのこと。
　本作には装備の有料ガチャが用意されているが，1回につき300GEMを消費するとのことなので，丸2日遅れると1回分が無料になる計算となる。
　ただしこの特典の対象は，iOS版のサービスインから1週間以内に本作を始めたプレイヤーとのこと。

「ZEEO」の推奨スペックも紹介された。Android端末の場合，スペックを満たしていても対応端末に含まれずプレイできないケースも生じるが，対応端末は随時追加されていくとのこと

　「ZEEO」の具体的なゲーム仕様も紹介された。それによると，本作ではスタミナ制を採用しているが，1アカウントで5体のプレイアブルキャラクターを使えるとのこと。スタミナはプレイアブルキャラクターごとに設定されているため，1体のスタミナがなくなったら，回復するまで別のキャラを使ってプレイを継続できる。
　ゲーム内通貨およびGEMはアカウント内で共通となっており，キャラを切り替えてプレイすることにもメリットが生ずる。またアイテムに関して，ゲーム内では操作中のキャラ専用のアイテムを入手する仕様となっている。


　そのほかプレイヤーコミュニティとして，ギルドシステムも存在する。各ギルドにはギルドルームが用意され，その中ではスタミナ回復速度が1.5倍になるとのことである。

　またGEMは購入する以外にも，ゲームプレイで獲得可能とのこと。具体的には敵を倒すこと，あるいはマルチプレイでアイテムを収集して宝箱と交換することにより，一定確率でGEMを入手できるという。


　今後の予定としては，約1か月後の次回アップデートにて新たなマップおよび装備アイテムに加え，対人コンテンツが追加される予定とのこと。すでに新マップと対人コンテンツはテスト環境でプレイできる状態となっており，現在は本実装に向けて調整中だという。

當山氏が制作中という「ZEEO」のゲームガイドが公開される予定

実施中のTwitterキャンペーンも紹介された

今後展開される予定のキャンペーン。詳細は公式サイトなどでチェックしてほしい

　番組の最後には，出演者一同が「ZEEO」に期待する人に向けてメッセージを贈った。その中でも本作の運営プロデューサーの上原氏および運営ディレクターの當山氏は「ぜひ今後の展開に期待してほしい」とし，HUE広報の森氏が「ご自身の遊び方を見出して楽しんでください」と述べて番組を締めくくった。

「ZEEO -ジオ-」公式サイト

「ZEEO -ジオ-」ダウンロードページ