PSVRへの対応も!? 「DEAD OR ALIVE Xtreme 3」，女の子の魅力とやわらかエンジンについて早矢仕プロデューサーが熱く語った先行体験会レポート

　コーエーテクモゲームスは2016年3月17日，東京の秋葉原にあるソフマップ 秋葉原アミューズメント館にて，3月24日に発売予定の「DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Fortune / Venus」（以下，DOAX3）の先行体験会を実施した。


　発売に先駆けてDOAX3を触れる数少ない機会ということもあり，会場には多くのファンが詰めかけた。さらに，本作のプロデューサーである早矢仕洋介氏によるトークイベントも開催され，ファンの心を鷲掴みにしていた。本稿では，この体験会とトークイベントの模様をお届けする。

体験会の整理券は，PS4版が100枚，PS Vita版が50枚と合計150枚用意されていたが，またたく間に配布が終了し，期待の高さをうかがわせた。時間に余裕があれば整理券なしでもプレイできるというアナウンスに，ファン同士がじゃんけんで順番を決める一幕も

先行体験会では，スマホやカメラで撮ったプレイ画面をTwitterで投稿すると，特典がもらえるキャンペーンも実施されていたため，画面の撮影に勤しむファンの姿も見られた

こだわりのポイントは「女の子の魅力」を引き出すこと

　トークイベントに登壇した早矢仕氏は，挨拶もそこそこに，ソフマップで予約するともらえるオリジナルタペストリーを広げ，「開発当初から，ぜひこれがやりたかった！」と嬉しそうに話すと会場は大爆笑。ゲームキャラではなく，本当のアイドルのような形（※ソフマップロゴの背景を使った撮影）で女の子達をお披露目するという，早矢仕氏の念願が叶ったとのことだ。

DOAX3 プロデューサーである早矢仕洋介氏。タペストリーを披露する姿は，本当に嬉しそう

　続いて早矢仕氏は，「やわらかエンジン」を搭載した「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」（以下，DOA5）はファンから高評価だったが，同時に「なぜ，エクストリームシリーズを作らないんだ」という意見が多かったと語った。当初，開発チーム内では，とくに（エクストリームシリーズを）作らなくてもいいんじゃないか……という感じだったが，いつのまにか内部でも「作ろう」「何で作らないんだ？」という空気になり，開発に至ったのだという。
　ちなみに，公開されたDOAX3の動画はDOA5の再生数をはるかに超え，「コーエーテクモの歴史を変えた」ほどだそう。

　その「やわらかエンジン」は，DOAX3でさらにパワーアップしている。早矢仕氏は「PS4は非常にグラフィックスが綺麗です。それをバカげた方向に振り切ったゲームが作りたいと，PS4のスペックを無駄に使った『やわらかエンジン Ver2.0』を開発しました」と，こだわりのポイントを紹介した。その目的は当然，いろいろなところを揺らしたりなど，女性の魅力をPS4で実現するためだ。

　女性の魅力を表現するこだわりポイントとして，日焼け跡と着崩れに注目してほしいとのこと。南の島でバカンスしていれば日焼けもするし，水に入れば濡れる。その際に水着が着崩れすることもあるといった「男なら期待する」リアリティを盛り込んだという。

　なお，「揺らす」ことについてだが，開発当初から「おしりを揺らす」ことがコンセプトのひとつだったという。「ゲームの歴史上，過去に某格闘ゲームがおしりを揺らしていたんですが，それからまったく揺れることはありませんでした。本作では，本気でチャレンジしようと，おしりを揺らすことにしました」と，早矢仕氏はこだわりを語った。

　もうひとつのこだわりポイントは，女性キャラクターの表情だと話した早矢仕氏。女性を魅力的に魅せるためには表情が非常に大事で，完成直前まで調整を重ねたという。

ファンからの要望により，女天狗でDOAX3の紹介をすることになった早矢仕氏。「（女天狗は）1018歳だけどいいですか？」という早矢仕氏の確認に会場からは笑いの声も

早矢仕氏が壇上でプレイした「どんけつゲーム」。DOAシリーズの伝統にのっとり「3すくみ」の要素があるという

　ちなみにDOAX3の内容を簡単に説明すると，選んだ女の子を操作して14日間の南国バカンスを楽しむというゲームだが，本作ではプレイヤー自身が島のオーナーとして，島に来た女の子達を満足させる「オーナーモード」も用意されている。オーナーモードでは，女の子達に「まんぞく度」が設定されていて，これが上がると特別なグラビアが見られるエンディングが待っているので，しっかりともてなしたいところだ。また，島にある各種アクティビティで遊ぶ女の子達を自由に撮影できるのもポイントだろう。
　なお，女の子を操作する「女の子モード」とオーナーモードは，いつでも変更可能だ。

本作ではオーナーモードの実装により，アクティビティでの写真撮影が可能になった

　ゲーム中は，ミニゲーム的なアクティビティをプレイすることで，「ザックマネー」というゲーム内マネーが手に入り，水着などを購入できる。アクティビティのほか，カジノに行ったり，女の子にプレゼントするといった楽しみ方もあるという。なお，水着などの衣装の種類は260以上もあるというから驚きだ。


　オーナーとしての仕事をこなしてオーナーレベルを上げると，専用のショップで新しい水着などのアイテムが購入できるようになるほか，さまざまな機能がアンロックされるとのこと。

　さて，動き回る女の子達のベストショットを撮るのはなかなか難しい。本作に限らず，ここで女の子の動きが止まってくれれば……という思いを抱くことは少なくないはずだ。そんな思いに応えて早矢仕氏が，オーナーレベルを上げるとショップに「時を止めるアイテム」が並ぶという情報を公開した。これで，最高の瞬間とアングルを逃さないように，じっくりと遊ぶことができるだろう。

　また早矢仕氏は，前作から10年ぶりの復活になったことを取りあげ，せっかく復活したことだし，ファンに長く遊んでもらいたいということで，ダウンロードコンテンツとして「思いつく限り」の水着を増やすべく作業を進めているとの情報が明かされた。

　さらに，先日発売時期や価格が発表された「PlayStation VR」についても言及し，現場のプログラマーが「（DOAX3がPlayStation VRに）対応しないなら，俺はこのプロジェクトに参加しない！」と宣言した秘話を披露して，会場の笑いを誘った。大いに期待したい話だが，早矢仕氏によるとDOAX3を完成させることに精一杯で，ようやくPlayStation VRの実験を始めたところなのだという。PlayStation VRの発売日に向けて対応に動き出したので，その頃に何かお見せできればと話した。

　トークイベントの締めくくりに早矢仕氏は「このゲームを動画で見られる方も多いと思うのですが，実機の方が凄いです！　それを実際に見ていただきたくて体験会を開催しました。発売後もアップデートを予定していますので，今後もDOAシリーズをよろしくお願いします」とまとめて，イベントを締めくくった。

トークイベントに来たファンへのプレゼントとして，ポスターを懸けたじゃんけん大会も催された

こちらが早矢仕氏渾身（？）のオリジナルタペストリー。ソフマップの予約特典で，マリー・ローズのタペストリーはPS4版，ほのかのタペストリーはPS Vita版の「DOAX3」を予約するともらえる

　なお，3月21日には，トークイベントこそないが，大阪のソフマップ 大阪・なんば店 ザウルス1でも体験会が開催される予定だ。体験会でDOAX3を試遊すると，タペストリーと同じ絵柄のポストカードがプレゼントされるので，一足先にDOAX3をプレイしたいというファンは，ぜひ足を運んでみよう。

こちらが試遊するともらえるポストカード。絵柄は予約特典のタペストリーと同じもので，リバーシブル仕様になっている

「DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Fortune」公式サイト