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[gamescom]パルクールを駆使して野犬から逃げ回る。一人称視点のオープンワールド型アクション「Die Young」に注目
本作は,一人称視点型でオープンワールドの世界をパルクールするという,「アサシンクリード」や「ミラーズ・エッジ」といった人気作品を連想させるゲームだ。
この「Die Young」でプレイヤーが操作するのは,誘拐されてエーゲ海の謎の島に連れてこられたという若い女性だ。
デモプレイが始まると,自分の置かれている状況をうまく飲み込めないまま青い海が目の前に広がる島の山中で立ち上がったところで,いきなり二匹の野犬に襲われてしまう。タンクトップにミニジーンズという,「さっきまでキャピキャピ遊んでいたら,悪い男に掴まりました」といった風体の主人公はなすすべもなく,とにかく安全な場所を求めて逃げ回ることになるのだ。
安全な場所と言っても,周囲は何もない無人島。断崖近くの岩肌をパルクールで乗り越えるするなどして小高く周囲が見渡せるところまで走り切り,ふと後ろを振り向いてみると,あの忌まわしい野犬たちがワンワンと吠えながら迂回経路を走っている。是が非でも筆者が操作する女性に噛みつこうと執念を燃やしているようだ。力を振り絞って走り続ける途中で,迷路のように連なっている様子の地下洞窟や,ギリシャ文明の遺跡のような建物群も確認できた。
今回プレイした「Die Young」は,まだアルファ版にも達していない段階のもので,何をすれば野犬が追ってこなくなるのか,武器のようなものは手にすることが可能なのかどうかも,スタッフは教えてくれなかった。まだ詳細こそ分からないものの,とにかくパルクールで移動を続けながらパズルなどを解き明かし,この島から自力で脱出することが目的のゲームになるとのことだった。
とにかく逃げろという無茶な設定に,筆者を含めてデモを触っていた来場者が終始笑っていたのとは対象的に,担当者が大真面目にゲームを紹介していたのが印象的だった。なにより,ゲームエンジンに「Unreal Engine 4」が採用されるなど,グラフィックス面で見栄えのあるものに仕上がりそうで,開発者の奮闘とアイデア次第によって,意外な注目作品へと化ける可能性がありそうだと感じた一作だ。
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Die Young
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