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[gamescom]Paradox Interactiveが新作「Stellaris」を初公開。同社初の宇宙系4Xゲームは2016年内にリリース予定
もちろん,お馴染みのヨハン・アンデルソン(Johan Andersson)氏がエグゼクティブプロデューサーとして開発に加わっているほか,gamescom 2015会場のクローズドブース内ではプロデューサーのヘンリック・ファラエウス(Henrik Fahraeus)氏とトーマス・ヨハンソン(Thomas Johansson)氏が顔を揃えてデモプレイを担当していた。つまり,「Hearts of Iron」や「Crusader Kings」,そして「Europe Universalis」などのシリーズと同様の位置付けとなるプロジェクトだということだろう。
また,地球人風の「Mammalian」という勢力をはじめする多数のプレイアブル種族が存在し,さらにゼノフォビア(異種族に対する恐怖や嫌悪)や好戦度などの要素がランダムに加わることで,同じゲーム展開になることはほとんどないそうだ。ゲームのスタート時点は「2200年1月1日」となっているが,「Stelleris」では時間的な制約はなく,プレイヤーが満足するまで無限に楽しめるとのこと。
今回のデモでは,「Olympus」と呼ばれる青い光を放つ恒星の月「Unity」がホームプラネットになっており,最大25(5×5)マスのフィールド内に農地や鉱山を開発していく際には,それぞれの能力に適したキャラクターを選任するというシステムが確認できた。
Unityでは約20マスのフィールドが開拓可能な状態で,そのうちの1マスだけが「Dangerous Wildlife」(危険な野生生物)と表示されていた。ファラエウス氏によると,いずれ軍事力を整備してこのマスを攻略しないと,近隣の開発に乗り出したときに野生生物の氾濫によってダメージを受けていくことになるようだ。そのほかにも「Giant Sinkhole」(巨大なシンクホール)というネガティブ要素もあり,こちらは軍事的ではなく科学的に自分の文明を進化させることで対処できるようになるという。
「Stelleris」の開発には,Clausewitz Engineの改良版を採用しているとのことだが,Paradox Interactiveの従来のシリーズと比べても,その面影はほとんど感じられない。
宇宙空間での戦闘はアニメーションによって宇宙船同士の激突が表現されており,それぞれの宇宙船もR&D(研究開発)により,さまざまなパーツや最新テクノロジーでアップグレードが可能になっている。また,未知の種族との交戦の際には,相手の宇宙船の残骸を回収することで新たな研究開発が始まるそうだ。
こうしたテクノロジーの開発では,「物理」「社会」「工学」の3分野それぞれに指揮官を任命することになり,さらにプレイヤーが任意のオプションを選択できるという。これにより,ランダム性を演出していると説明していた。
文明のリーダーは世襲制ではなく,選挙によって選ばれるそうで,性格の不一致などが原因で幹部達が出奔して別の勢力に参加することもあるという。もちろん,その逆に敵対勢力の科学者がプレイヤー側に寝返るといったイベントも発生するらしい。
さらにマンネリ化を防ぐために,勢力がある程度まで拡大すると,銀河規模の大イベントが発生して文明に大きな危害が及ぶこともあるという。今回のデモで分かった要素だけでも,かなり奥深いゲームであることは想像できるが,パラドゲーファンならずとも続報を楽しみにしたいところだ。
「Stellaris」公式サイト
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