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Harebrained Schemesのシリーズ最新作「BattleTech」の最新ビルトをチェック
Harebrained Schemesを2011年に設立したJordan Weisman(ジョーダン・ワイスマン)氏とMitch Gitelman(ミッチ・ギテルマン)氏は,1990年代のFASA Interactive時代からボードゲーム「バトルテック」や「クリムゾンスカイズ」などの公式ゲームを作り続けており,最近では「Shadowrun」シリーズなどをヒットさせている。
この「BattleTech」は,同社が設立されてから初のバトルテック系作品となるが,2015年に25万ドルの開発予算を求めてKickstarterでキャンペーンを始めたところ1時間で目標を達成し,結果的にはその10倍を超えるバッカーを得たという期待作である。
「BattleTech」は,3025年の銀河を舞台とした貴族間の「後継者戦争」を背景にしている。戦いの激化によって“メックウォーリアー”や“メック”などと呼称される二足歩行型の大型戦闘ロボットの機体,そのパイロットが減少しつつある。
そんな中,プレイヤーはインナースフェアという中心地の占領を目指す傭兵団の指揮官として,最大で30機ほどのメックをアンロックしたり,パイロットをリクルートしたりしながら戦うことになる。
「BattleTech」のゲームシステムは,シリーズ作品で言えば1998年にリリースされた「MechCommander」に近い印象だった。広大なマップで複数のメックを操作しながら,別方向から進撃してくる敵の一団と戦わせるのだが,リアルタイムではなく「XCOM」シリーズを思わせるターン制で,チェスのように進めていくのが大きな特徴になる。
今回は紹介されなかったが,輸送船であるドロップシップには「MechLab」の設備が備えられており,ここで有能なテクニシャンやエンジニアを集めてメックの改良を行うことになるという。パイロットにも報酬を払わなければならないなど,マネジメント要素も多分に含まれていることも,やり込み甲斐がありそうな仕様になっている。
gamescom 2017の専用ブースでは,4人対4人のマルチプレイモードと同じルールでAIと戦う,スカーミッシュモードがプレイできた。メックは11か所の異なるアーマーパーツに分かれており,それぞれの部位が破壊されると内部が露出して弱体化していくようだ。脚部が破壊されると地面に倒れたり,ぴょんぴょんと跳ね回ったりといったアニメーションが見られ,倒れている相手に対して,大ジャンプで踏み付けることもできる。
また,ターン制ながら“オーバーヒート”のコンセプトが取り入れられているのがバトルテックらしいところで,戦闘であまりにもリアクターの温度が上がり過ぎると爆発を起したり,機能がシャットダウンしてしまうことがある。そのため,ユニットを戦略的に回避させる必要も出てくるわけだ。
ほかにも,攻撃方向にオブジェクトがあると被弾率が変わったり,特定の敵ユニットにコンボ技を仕掛けられたりするので,メックの位置取りや,どの敵に対してどんなユニットやコンボが有効なのかなどを,しっかりと見極める必要があるだろう。
「BattleTech」の発売は2017年内となっており,今回のデモからもしっかりと作り込まれていることが分かる。シングルプレイもマルチプレイも楽しそうで,続報に注目したい。
「BattleTech」公式サイト
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