［TGS 2015］「アイドルマスター マストソングス」の発売が2015年12月10日に決定。そのほかいろいろ新情報満載だったライブステージの模様をレポート

　秋晴れの2015年9月19日，バンダイナムコエンターテインメントは，千葉・幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2015において「アイドルマスター マストソングス 赤盤/青盤×アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ　ゲームでバトルしちゃいM@S！」という，タイトルを聞いただけで勘のいい人なら薄々内容が分かってしまうかもしれないステージイベントを開催した。

「アイドルマスター」シリーズ公式サイト

　説明しよう。これは同社が発売を予定しているPS Vita用リズムゲーム「アイドルマスター マストソングス 赤盤/青盤」と，現在配信中のスマートフォン向けのリズムゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」を使ってバトルを展開するという内容だった。ですよねー。


　というわけで，そんなステージイベントに出演したのは，天海春香役の中村繪里子さん，如月千早役の今井麻美さん，四条貴音役の原 由実さん，島村卯月役の大橋彩香さん，渋谷 凛役の福原綾香さん，そして本田未央役の原 紗友里さんの6人。言うまでもなく765プロ3人，346プロ3人という布陣だが，しかし，この人を忘れてはいけない。


　オープニングの挨拶のあと，鮮やかなウルトラオレンジのサインライトとわき上がる「ヘンタイ」コールに迎えられてステージに現れたのは，バンダイナムコエンターテインメントで「アイドルマスター」シリーズの総合プロデューサーを努める坂上陽三氏その人だ。このコールと，それに対する坂上氏の切り返しを目にしたとたん，ああ，今年も東京ゲームショウが始まったんだなあと感慨にふけるというおかしな条件反射を私は身につけている。

　ここでゲームショウらしく，坂上氏から同社タイトルについてのいくつかの新情報が発表された。まずは，「THE IDOLM@STER MUST SONGS 赤盤/青盤」について。7月18日と19日に西武プリンスドームで開催された10周年記念ライブ（私は行っていない）で制作が明らかになって以来，これまで新情報がほとんど出てこなかったタイトルだが，ほぼ第1報という感じでいろいろと発表されている。坂上氏によると，発売は2015年12月10日で，価格は赤盤，青盤ともパッケージ版が5700円，ダウンロード版も5700円（いずれも税別）というアンバイで，予約の受付は本日スタートした。


　15周年を迎えた「太鼓の達人」とのコラボタイトルでもあり，「太鼓の達人」のシステムを使って，アイドルマスターのさまざまな楽曲を楽しむという内容だ。赤盤がアイドルマスター初期の作品40曲，青盤が主に2010年以降の楽曲40曲を収録しており，過去10年間の集大成という雰囲気になっている。改めてリストを見ると，いい曲ばかりだと思う。
　詳しくは公式サイトを参照してほしいが，公式サイトではまた，キャストや作曲家，作詞家の皆さんに話を聞く，インタビュー企画も始まっている。

「THE IDOLM@STER MUST SONGS 赤盤/青盤」
公式サイト

　続いては，配信中の「シンデレラガールズ スターライトステージ」についてで，こちらは10月に追加される予定の新アイドルの一部がシルエットで紹介された。ちなみに会場の映像ではシルエットにイニシャルが振ってあり，青がF.S，赤がK.S，黄色がK.Mとのことだ。誰なんだろう？　全然分かんないやボク。10月の発表をお楽しみに。


　さらにもう一つ，「TVアニメ アイドルマスター シンデレラガールズ G4U!パック VOL.7」について。テレビアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」のBlu-rayと，PlayStaion 3向けグラビア撮影ゲーム「グラビアフォーユー」がセットになって，さらにさまざまな特典が同梱されたこのパックだが，VOL.7の発売は12月23日で，メインアイドルは渋谷 凛，そして特筆すべき新衣装は振り袖となっている。
　また，「アイドルマスター ミリオンライブ!」のアニメプロモーションビデオのフルサイズ版がゲーム内で公開されていることも発表された。


　以上（だったと記憶している）で告知のコーナーは終わり，続いては765プロと346プロに分かれ，プロダクションのプライドをかけた過酷なバトルが繰り広げられたのである。最初の対決はマストソングスを使ったもので，765プロ代表は今井さん。今井さんがプレイする曲は「arcadia」で，対する346プロ代表は福原さんが努め，曲は「READY!!」となった。
　しかし，今回の対決はルールがちょっと特別で，スコアを競うのではなく，会場の盛り上がり具合で坂上氏が勝敗をジャッジするというもの。つまり，スコアが足りなくても，みんなが盛り上がれば勝ちという，ある意味アイドルにふさわしい判定基準だ，と，思う。

　これを聞いた会場の，とくに勝手をよく知ったプロデューサーの皆さんは，微妙な不安を覚えたかもしれないが，その予想は的中したっぽい。今井さんの場合はプレイを途中で中村さんに任せ，arcadiaを生歌で披露し，また福原さんがプレイしているときには，スピーカーから流れるREADY!!に合わせて765プロの3人が歌って踊ったのだが，これはつまり，相手チームを盛り上げていることになりますでしょ？　ちなみに福原さんはフルコンボを達成したようだが，それも含めて会場は非常に盛り上がったので，アイドル的には完全にオッケーだ。というか，いいもの見られたので，最高です。



　次は「スターライトステージ」を使った対決だ。765プロ代表は中村さんで，曲は「Star!!」，対する346プロは大橋さんで，曲は「Shine!!」という感じで，アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」の一期と二期のオープニングテーマだ。


　中村さんは，盛り上がるためにはやはりこれだ，ということで，高難度の「MASTER」に挑戦したが，開始直後に運命のドアを開けそこなってしまった。このゲームって，失敗が続くと曲の途中で終わってしまう仕様なんですね。難度「PRO」を選んだ大橋さんは端で見ていても感心するぐらい上手で，フルコンボじゃないかと思った。
　最後に，残った原さんと原さん（そうなんだから仕方ない）が，2人で仲良く「IDOL POWER RAINBOW」をプレイし，手元がよく見えなかったのでどうやったのかは分からないが，そういう遊び方もできるみたいだ。どのへんが対決なのかだんだん分からなくなるという，言ってみればいつもの流れの結果，坂上氏の判定は「引き分け」で，勝利チームへ渡される予定だったケーキを2チームで分けることになったのだった。めでたしめでたし。

「GOIN’!!!」

「自分REST@RT」

「THE IDOLM@STER 2nd-MIX」

　最後は，やはりこれ，ライブだ。最初は346プロの大橋さん，福原さん，原さんが「GOIN’!!!」を，続いて中村さん，今井さん，原さんが「自分REST@RT」を歌い，挨拶のあと，最後に全員で「THE IDOLM@STER 2nd-MIX」を歌って，イベントは終了した。ではまた来年の幕張メッセでお会いしましょう。

4Gamer「TGS 2015」特設サイト