プレイレポート
「はがねオーケストラ」注目の新拠点“火陀”を紹介。新火器や拡張要素のほか,もう名前に指11なんて書かなくて済む“戦友ひとことコメント”も実装
今回は火陀をはじめ,キャラクターやコンテンツなどの新要素を一足早く目にしてきたので,その感想を伝えていく。“戦友ひとことコメント”をはじめとする各種改善点や,今後のアップデート情報にも注目してほしい。
「はがねオーケストラ」
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新地域「火陀(ひだ)」とは
正式サービス以降のアップデート予定として,その名が明らかにされていた火陀は,これまで物語の中心となっていた「彩(いろどり)」に続く,ワールドマップ上で2か所めの地域だ。この火陀がプレイヤーに拠点として開放されるのは,クレハ一行が事件に巻き込まれながら,火陀にたどり着くまでの道のりが描かれる,本日実装のシナリオ第5話のクリア後となる。
火陀は各地域との交易が盛んに行われている大集落で,活気に溢れる彩の雰囲気とは異なり,(デザイン的にも)グレーを基調としたシックな様相になっている。しかし,火陀の内部では,砂漠に面した下層街や,高級住宅が並ぶ上層街など,格差社会が形成されているという。シナリオ第6話以降では,これらの問題がプレイヤーの身にも降りかかってくるようだ。
街のシンボルである図書塔,新キャラクターも在籍している学園,商人の牛耳る商工会と,これまでのはがオケの世界では見られなかった設備や文化も出現する。
下の画像は,今後のストーリーにも関わってくる新キャラクターたち。ゲーム的に見た彼女たちの能力は,これまでの部隊員の上位互換というわけではなく,あくまで編成にバリエーションをもたらすような性能になっている。しかし,サザンカに関しては本作3人目のレアリティ“龍”ということで,相も変わらず(公式直々の)バランスブレイカーな一面を見せてくれるようだ。
なお,今回はメインイラストレーターである今野隼史氏の手がけたキャラクターのみを紹介しているが,これ以外にも新キャラクターは登場するので,各々ゲーム内でチェックしてみてほしい。
サザンカ |
ミキ |
ラム |
リッカ |
エリィ |
火陀の拠点・開発の特徴とは
拠点として開放した火陀では,彩と同様に拠点レベルの上昇や,火陀での開発が行える。なお,拠点のレベルアップに使用する資源は,彩で入手できるものとは異なり,第5話をはじめとする,火陀側のミッションで新しく集めなければならない。
余談だが,彩の資源の使い道がもうないというカンスト勢のためには今後,【(例)彩の資源100:火陀の資源1】といった,資源を一定のレートで交換する機能も追加するとのことだ。
火陀でパーツ開発を行うと,新火器「ショットガン」をはじめ(※これまで一部セットハガネはショットガンを搭載していたが,今回はカスタマイズ可能なパーツとして初登場),ここでしか開発できないパーツが入手できる。
新規パーツの数は20種以上とのことだが,大多数のパーツがレアリティの違いで細部のデザインが異なっており,そのうえカラーバリエーションも豊富なので,実際のパーツ量は字面よりも遥かに膨大である。
火陀でパーツを開発すると,初期レベルがLV9で作成できる。正式サービス後にゆっくりとゲームを進めている人や,これからゲームをはじめるという人は,後述する新難度「やさしい」を利用して先に進んだ方が,より効率的に強力なハガネを編成できる可能性もあるので,プレイ状況と相談し,駆け足に目指してみるのも手だ。
シナリオ第5話のキモは“流砂”にあり
全4ミッションで完結となるシナリオ第5話のざっくりとしたストーリーは,「(火陀側の言い分)ハガネを持っていないはずの彩の奴らが,なぜかハガネで火陀に来た! もしかしたら盗賊かもしれない! ころせー!」という,シリアスかつコメディチックなものだ。
そして,火陀には彩よりも規模の大きい,組織だった警備隊が存在しているため,第5話では盗賊ではなく,火陀の誇る精鋭たちと戦わなければならない。
火陀警備隊の特徴は,ハガネが火陀製のパーツで構成されていること(※一部,既存パーツもあり),組織的な交戦を仕掛けてくること,「衛生兵」が存在していることだ。彼らは常に複数機のハガネで集団を組んでいるため,考えなしに突入してしまうと,各個撃破からのフルボッコもありえてしまう。
さらに,集団の中の衛生兵がとても厄介だ。このハガネは自機を中心とした円形の支援フィールドを有しており,範囲内にいる損傷を負ったハガネの耐久力を,一定時間ごとに回復してしまう。衛生兵のいる集団の継戦能力は侮れないので,プレイヤーにはこれまでの戦術とは違う,「衛生兵だ! ころせー!」というターゲティングの判断が求められる。
ちなみに,新火器ショットガンの特徴は【射程が短めの範囲攻撃】【敵が多いほど威力が分散】【敵が少ないほど高火力】の3点だ。実際に体験してみたところ,射程は心もとないが,攻撃範囲は意外と広く,とても扱いやすい部類であった。攻撃範囲に関しては,アクションゲームほど細かな操作が利かないがための設定にしてあるという。
集団戦ではダメージが頭割りになるメリットとデメリット,近接しなければいけないため被弾率が格段に上がるリスクも背負うことになるが,命中率とダメージ効率は中々のもの。ショットガン持ちのハガネと,それをフォローするハガネとをうまく編成すれば,集団戦における殲滅力は間違いなく向上する。
しかも,硬い敵だけ残してしまっても,ショットガンの単発火力は最大値になるので,タイマンファイトにももってこいだ。何より,範囲攻撃なのでドンパチしているだけで爽快感がある。現場で「今後の火陀のミッションではショットガンの活用がキモになります」と耳にしたので,気になる人はぜひとも運用してみてほしい。
もう一点,新シナリオでは“流砂”という新ギミックが立ちはだかる。流砂は山などの傾斜に存在する障害で,「流砂の場所は,上から降りれるが,下から登れない」という性質を備えている。マップの構造を読み,流砂をうまく利用しなければクリアタイムを短縮しづらく,最悪逃げ道を失って敵から袋叩きにあうことも。注意しておくべし。
そのほか,本日のアップデートで新しい難度「やさしい」が実装された。やさしいはシナリオ第2話から第5話までに追加されており,その名の通り,やさしめの難度でミッションに挑むことができる。やさしいでは基本的に,敵ハガネのステータスに下方補正がかかる。
攻撃力の高いスナイパーから受けるダメージでいうと,ふつうでは1500ダメージを受けるところが,やさしいでは800以下になる。それ以外の敵からのダメージは半分とはいかないが,戦闘中の累積ダメージの影響が大きいゲームだけに,これまで「ギリギリ全滅」だったところも,やさしいなら「ギリギリ生存」程度には減っている。このギリギリ感については,はがオケプレイヤーなら思い当たる節がいくつもあることだろう。
難度ふつうのときの被弾ダメージ |
難度やさしいのときの被弾ダメージ |
やさしいのコンセプトは「1話前のミッション相当の難度」だというので,初心者には難所とされていた3−Aであっても,クリアしやすくなっている……かもしれない。ゲーム初心者にも,ストーリー重視の人にも,より遊びやすくなっているのは確かだが,はがオケ自体がコアゲーマーのプレイにも応える,システム的に難しいゲームであるのは確かなので,過信は禁物だ。
もう名前欄にパーツ構成とか書かなくて済むよ!
ここからは本アップデートで適用された,各種改善点について紹介していく。細かいものだと「戦闘中にスキルレベルが表示されるようになった」ことで,戦闘中の効果が判断しやすくなった。
また,指揮画面でハガネを複数選択するとき,画面左側の班員をスワイプで選択できるようになったので,複数選択→計5班をいちいちタッチする手間が軽減されている(※なお,選択のキャンセルには後日対応するとのこと)。
大きなところでは「ターゲット指定の改善」が挙げられる。これまでは度々,敵をタップしているのにうまくターゲットができないケースが各々あったと思われるが,この改善によって,スムーズにターゲットできるようになった。火陀のミッションでは,敵集団の中に衛生兵が存在しているだけに,開発側も改善には注力したという。
そして,個人的になにより大きいのが,思わず記事のタイトルにも書いてしまった「戦友ひとことコメント」である。これはスマホゲームではよくある,フレンド向けに「よろしくお願いします!」だの,「今日からイベントですね!」だのと,一言コメントを掲示する機能だ。
これまではがオケでは戦友を選ぶとき,部隊員の特性やハガネの構成が分かりずらいという問題があった(※確認することは可能であるが)。それを解決するため,一部のプレイヤー間では,プレイヤー名にスキル構成・ドロップ率アップ特性などの情報を盛り込み,周囲に認知させやすくする反面,シナリオ中に名前を呼ばれてゲンナリしてしまう風潮が広がっていた。
しかし,今後はプレイヤー名をより名前らしくしつつ,どんな戦友なのかは一言コメントに盛り込めるようになった。ゲームを始めたばかりの人にはあまり縁のない話であると重々承知しているが,これを嬉しいと思えるプレイヤーは,筆者だけではないだろう。
また構想段階であるということだが,ゆくゆくは「初心者ガイド」の実装を検討しているという。今後は既存プレイヤーに向けたコンテンツの拡張とともに,初心者プレイヤーの間口を広げる施策も進めていくようだ。
イベント情報や,今後のコンテンツ展開について
アップデートにあわせて,限定ハガネパーツ「オウリーン」を獲得できるイベントが開始された。本イベントは2016年11月に実施された内容の復刻開催となり,期間中に難度ふつう以上のミッションをプレイすると,オウリーンがボスとしてランダムで出現する。撃破に成功すれば限定パーツに加え,特定のアイテムと交換可能なイベントアイテムを入手可能だ。
今回のオウリーンのパーツは11レベルまで獲得できる。丸々としたデザインに反して,コンセプトは分かりやすく尖っているので,未所持であればぜひとも確保しておきたい。ちなみに,望んでいないのにボスとして現れてしまった人への救済措置として,オウリーン撃破後には全部隊の耐久力が回復する。覚えておくといいだろう。
本日開始された記念キャンペーンの期間中にログインしたプレイヤーには,3000玉鋼がプレゼントされる。また,通常のログインボーナスとは異なるスペシャルログインボーナスでは,玉鋼と軍票(ガチャチケット)だけが配布される豪華仕様だ。
正式サービス開始時,火陀の存在とともに明かされたサイドストーリー「ユウアム編」は,5月中の実装が予定されている。この物語はサブシナリオ欄ではなく,本筋のシナリオ欄に追加されるものになるらしい。
その内容は,これまでプレイヤーの視点からは見られなかった,この世界の暗部である。食べ物を得られずに苦しむ人たちの姿や,そのために盗賊になってしまった者など,厳しい世界の環境であがき生きる人々の生活が,シリアステイストで描かれる予定だ。
加えて同時期,新レイドイベントの開催も予定されている。詳しい情報は未定とのことだが,イベントに登場するレイドボスのスクリーンショットを提供してもらったので,気になる人はこれを見ながらいろいろと期待していてほしい。
本日実施された大型アップデートはもとより,今後もさらなる展開が予定されている「はがねオーケストラ」。これを機に知ったという人も,まもなく迎えるゴールデンウィークにあわせて遊んでみてほしい。
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(C) Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.
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