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[E3 2017]「Project CARS 2」開発ディレクターのStephen Viljoen氏にインタビュー。前作から進化した点や新要素について聞いた
多くのプロレーサーやスタントドライバーが開発に携わる本作は,180台以上が収録された車種や,天候や環境の影響によって路面のコンディションがリアルタイムで変化する「LiveTrack 3.0」によるリアルなシミュレーション性など,レーシングファンにはたまらない要素が盛りだくさんとなっている。
今回4Gamerは,E3 2017のバンダイナムコエンターテインメントアメリカブースで,本作の開発ディレクターを務めるStephen Viljoen氏にインタビューしてきたので,その模様をお伝えしよう。
――今年の2月に2017年内の発売を発表したときの反響を教えてください。
Stephen Viljoen氏(以下,Viljoen氏):
――新要素も加わり前作からさらにパワーアップしているようですが,本作はプレイヤーにどんな新しい体験を与えるものになるのでしょうか。
Viljoen氏:
このリアルを追求した本作で,まずは普通の運転の楽しさを知ってもらいたいというのがあります。実際に触ってもらって,「(本物の自動車のように)簡単に運転できるんだ」という感覚を味わってもらえるとうれしいです。
というのも,レーシングシミュレーションというジャンルを聞くと,ちょっとハードルの高さを感じてしまう人達もいると思うんです。「普通に車を運転するのって簡単ですよね?」といった具合に,運転のしやすさというのをまず知ってもらいたい。そうやってゲームを体験してもらったうえで,氷上の走行やラリーといった,現実ではなかなかできない特別な体験をゲームで味わってほしいですね。
――天候や環境に応じて景観や路面がリアルタイムに変化する「Live Track 3.0」は期待の高い要素です。本作ではどのように進化しているんでしょうか。
Viljoen氏:
先ほどの続きにもなりますが,リアルへの追求というところで,このシステムは大きな役割を持っています。「Live Track 3.0」は,データとして計算された天候や路面の変化がプリセットとして用意されているというものではなく,もっと現実の環境をゲームの中に再現しているものです。
例えば,コースのコンディションによって変わってくるタイヤのすり減り方や,コースアウトして泥の上に乗り上げてからコースに戻ったときの泥の引きずり方など,細かいところまでがまるで現実であるかのように再現されているんです。もちろんそれらは,車の挙動にも反映されていきます。
――この作品の開発には,多くの著名なプロドライバーやスタントドライバーが開発に関わっていると聞きました。そういったプロドライバー達の反応はいかがでしたか。また彼らから,どのようなフィードバックがあったのでしょう。
Viljoen氏:
ポルシェやマクラーレンなどさまざまなプロドライバーの人達に調整をお願いしていますが,この“共に本物を追求する”という関係は,我々にも彼らにもメリットのあるものとなっています。
我々にとってはもちろん,「この運転感覚はリアルとは違う」「こういう天候のときは(車体の挙動は)こうなるよね」という,彼らからの生の声をフィードバックして,さらにゲームをリアルに近付けるための変更や調整ができるというのがあります。
一方,彼ら(ドライバー)が,実際にこのゲームで自身の調整をするということはないと思いますが,ゲームで体感したものを新たな感覚として自分の中でシュミレートできますし,ゲームに意見を出すために現実を見返したときに新たな発見もあると思います。
お互いに試行錯誤の繰り返しではありますが,リアルを追求するとてもいい関係だと思います。
――前作のようなVR対応はいかがでしょうか。具体的な話があればぜひ聞かせてください。
Viljoen氏:
まだはっきりしたことはお答えできませんが,こちらも進化したものを皆さんに提供できると思います。
例えば,ミラーの角度を変えたり,シートの位置を調整したりといった,現実の車に乗ったときと同じことをするところからドライブ体験ができるといった,前作よりリアルで素晴らしいものを提供できると思います。
――最後に,本作に期待している日本のレーシングシミュレーションファンや,モータースポーツファンにメッセージをお願いします。
Viljoen氏:
まずこのE3 2017で,多くのアジアのメディアやマーケティングの人達と話す機会がありましたが,皆さんがとても本作に期待してくれているのが伝わってきました。
そして日本は魅力ある自動車をたくさん生んだ国です。私ももちろん日本のモータースポーツの歴史に関心を持っていますし,日本にファンがたくさんいることも知っています。本作では日本の自動車やコースを数多く収録していますが,やはり熱意を持ったファンが多い日本やアジアの人達に喜んでもらいたいという思いもあるんです。
そんな日本の皆さんに本作を遊んでもらって,多くの人にリアルなドライブ体験をしていただければと思います。「Project CARS」シリーズは,ファンの声を反映して制作していくタイトルですので,日本のファンからもたくさんの意見をいただけると嬉しいですね。
「Project CARS 2」公式サイト
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