プレイレポート
あらゆる要素がパワーアップ! 「限界凸起 モエロクリスタル」でモンスター娘と一緒に奪われたブラを求めて冒険してみました
こう書くと,なんだかすごく健全な(?)ゲームのように思えるが,この記事を読んでいる紳士諸君ならすでにご存じのとおり,本作は2014年5月にリリースされた「限界凸記 モエロクロニクル」の続編にあたるもの。モエロクリスタルでは世界観を一新し,新たな主人公で新しいストーリーが展開。もちろん,新しいモンスター娘もたっぷり登場する。
そんな本作を一足早く遊んでみたので,そのプレイレポートをお届けしよう。
「限界凸起 モエロクリスタル」公式サイト
ブラとパンツの調和が破れるとき,世界に危機が訪れる
……という小見出しを見て,「えっ,そんなバカな!?」と思った人がいるかもしれないが,これは本当のことだ。
モエロクリスタルの世界は,天を司る「光明のパンツ」と地を司る「常闇のブラ」という2つの宝物の調和の力によって守られていた。しかしある時,「ブラックオットニアス」と名乗る謎の怪盗によって,大神殿にまつられていた常闇のブラが盗まれたことから,世界に異変が生じてしまう。なんと,上空に突如として「次元のワレメ」が発生し,そのワレメに吸い込まれるかのように大地が隆起を始めたのだ。
言い伝えによれば,大地の隆起が次元のワレメに到達したとき,「審判者」が生まれ,世界の存亡はその審判者の手に委ねられるのだという。だが,その前に常闇のブラを取り戻せれば,この滅亡の危機を未然に防ぐことができる。
そこで,常闇のブラが盗まれた現場にたまたま居合わせた主人公の少年・ゼノクスと,大神殿の衛士(えじ)であるモンスター娘のルアンナ,そして光明のパンツを盗もうとして捕まっていた(が,なぜか脱獄してきた)謎の生物・オットンの3人(?)が,大神殿の巫女であるルルシィの命を受けて,常闇のブラ奪還の旅に出ることになるのだった……。
溜めて,出して,入れる! 煩悩バトルがパワーアップ
本作では,アルテノンの街を拠点に,さまざまなダンジョンに挑戦していく。基本的なゲームの流れは前作とほぼ同じだが,今回のダンジョンは天空に浮かぶ小島にあり,それぞれのダンジョンでガラリと雰囲気が変わるのが特徴だ。
また,ダンジョン内には特殊なワープゾーン「ワレメスポット」があり,そこに吸い込まれるとなんと「一億階」に辿り着く。そして一億階には,そこでしか出会えない強力なモンスター娘も存在する。
ダンジョン内で実際に戦うのはモンスター娘の5人。ゼノクスは戦闘中,彼だけが使える専用コマンドでモンスター娘達をサポートする役回りだ。
パーティメンバーの入れ替えは前作同様,宿屋で行うのだが,本作では1人のメンバーにつき,最大2人のモンスター娘をお供として連れて行けるようになった。つまり,最大15人のモンスター娘と一緒に冒険できるのだ。これは嬉しい。
2人のお供には,それぞれ「攻撃補助」「能力強化」の役割があり,戦闘中に役割に応じたスキルを発動してくれる。さらに,一緒に戦うことでパーティメンバーとの仲良し度がアップすると,宿屋で1つの部屋に同居させられるようになったり,2人いっぺんにスクラッチする「ダブルスクラッチ」が開放されたりする。えーと,つまりこれは3人同時プレイ的なアレかな……?
ちなみに,前作をプレイした人には説明不要だと思うが,スクラッチというのは,宿屋でモンスター娘の弱点をなでたりさすったりして,親密度をアップさせる儀式のこと。本作では,ダンジョン探索中に常闇のブラの影響で「闇堕ち」しているモンスター娘と出会ったら,戦闘勝利後の「バトルスクラッチ」によって正気に戻し,仲間になってもらう。そして,仲間になったモンスター娘は,宿屋で好きなときにスクラッチできるというわけだ。
そしてもう1点,戦闘時における変更点として注目なのが,ゼノクスの専用コマンドに,従来の「ためる」「だす」に加え「いれる」が登場した点。自分で書いていて,「おいおい,正気か!?」とも思うが,筆者は大丈夫です。
まずはおさらいだが,「ためる」「だす」とは煩悩パワーを溜めて出すことで,そのモンスター娘を一時的にパワーアップすることである。そして「いれる」とは,煩悩パワーを使って任意のモンスター娘の行動順を自由に入れ替えられる能力なのだ。なんだ,そうなのか。
「いれる」の使いどころとしては,ボスの強力な攻撃が来そうなときに行動順を入れ替えて回復したり,逆に一気に畳み掛けたりといったものがすぐに思い浮かぶが,本作からの新要素であるモンスター娘同士の連携攻撃,その名も「結合48手」を狙いたいときにも大いに役立つ。結合48手はその名のとおり48種類あり,特定のスキルが連続で使用された際に発動する合体技だ。積極的に狙って,戦いを有利に進めよう。
タマタマに白濁ボム!? 思わず仰天の新要素の数々
本作では,このほかにもさまざまな新要素が追加されている。ここからは,それらのうちいくつかをピックアップして紹介していこう。
●魂玉沈殿
街にある「魂玉沈殿」は“たまたまちんでん”と読み,ここではヘンテコモンスターとの戦闘で入手した「魂玉(タマタマ)」というアイテムを使って,装飾品を強化できる。また,魂玉を使ってモンスター娘に秘められた「娘印」を解放することも可能だ。娘印にはさまざまな効果があり,強化と違って装飾品に自由に付けたり外したりできる。
●社交場
見るからにアレな感じがする「社交場」では,モンスター娘と一緒に「休憩」もしくは「宿泊」することで,次にダンジョンから戻ってくるまで,一時的にステータスボーナスを得ることができる。
休憩は値段が安く,好きなステータスを1つだけ選んで上昇させることができ,宿泊は値段が高いが,ランダムで2〜3つのステータスが上昇する。ちなみに,お金を追加で支払うことで複数のモンスター娘と一度に休憩/宿泊することも可能だ。
●訓練所
「訓練所」はその名のとおり,仲間にしたモンスター娘といつでも対戦できる訓練施設のこと。この場所では,モンスター娘の衣装を破壊する「撫衣破壊」を模擬戦で好きなときに堪能できる。
さらに,ダンジョン内で「モン娘結晶」に封じたモンスター娘を解放して,バトルスクラッチをすることも可能。外出中に人前でスクラッチするのはちょっと無理! というときに活用するといいだろう。
●ドキドキ★STG
本作の新要素の中でも,最も変り種といえるのが「ドキドキ★STG」。これはシューティングゲーム風のミニゲームになっており,自機である「ふにゃトン号」を操作してヘンテコモンスターと戦いながら,「白濁ボム」や「白濁レーザー」を使ってモンスター娘の衣服を溶かすというもの。これはヒドイ。
このミニゲームの目的は,モンスター娘の衣服の下に秘められたクリスタルを発見することで,このクリスタルから「深層領域」と呼ばれる場所に突入できる。クリスタルには,ブラとパンツを個別に着替えられるようになる「セパレートクリスタル」,固有スキルが解放される「スキルクリスタル」,親密度の上限がアップする「ハートクリスタル」の3種類がある。
●下着セパレート
本作では,ダンジョン内で入手した「ジョブパンツ」を着替えることで,モンスター娘のスキルやステータスが変化する。ここまでは,前作と同様だ。しかし,上述したドキドキ★STGでセパレートクリスタルの深層領域をクリアすることで,前作では上下でセットだったブラとパンツを,何と別々に着替えることができるのだ!
ブラとパンツはそれぞれスキルとステータスを統括しており,上下の組み合わせを変えることで,見た目だけでなく,より自由にモンスター娘の能力をカスタマイズできる。まさに一挙両得なシステムであり,これを思いついた人はきっと天才に違いない。
萌え要素と遊びやすさをとことん追求した良作
萌え要素を前面に押し出した,はっちゃけたノリが目を引く本作だが,今回プレイして驚かされたのは,前作の基本システムを継承しつつ,随所で上述のようなさまざまな新要素が追加され,大きくパワーアップしているという点。正直に言ってしまうと,プレイ前は前作とそれほど変わらないだろうと考えていたのだが,それは大きな間違いだった。
中でも特筆すべきなのは,プレイの快適性が大幅に向上しているところ。行き先を指定するだけで踏破済みのダンジョン内を自動移動できる「オートパイロット」の導入によって,快適にダンジョン探索ができるようになったのに加え,バトルスクラッチに失敗しても,次回は戦闘なしでスクラッチに再挑戦できるなど,徹底した遊びやすさの追求が行われている。
また,ダンジョンRPGとして見ても前作同様,堅実な作りで,難易度も「EASY」「NORMAL」「HARD」「EXPERT」の4段階からプレイ中にいつでも変更できるようになっており,幅広いプレイヤーが楽しめるのも嬉しいところ。やり込み要素も豊富で,前作ファンならば間違いなく満足できる内容なのはもちろん,本作からのプレイヤーにも胸を張ってオススメできる一本に仕上がっている。可愛らしいモンスター娘に心を動かされた人は,ぜひ遊んでみてほしい。
「限界凸起 モエロクリスタル」公式サイト
- 関連タイトル:
限界凸起 モエロクリスタル
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