プレイレポート
[TGS 2015]「ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ」プレイレポート。戦場全体を見渡す目が必要だ
本作は,2014年に発売されたWii U用ソフト「ゼルダ無双」の移植版だが,Wii U版ではDLCとして提供された内容まで収録されているほか,新たなキャラクターやエリア,ストーリーなども追加され,さらに,操作するキャラクターを好きなときに切り替えられる「プレイヤーチェンジ」といった新システムも導入されている。
出展されている試遊版で,新要素の数々を体験できたので,そのプレイレポートをお届けしよう。
試遊版では,「リンク」「トゥーンリンク」「テトラ」という3人のキャラクターから,2人を選んで切り替えながら,ゲームを進めていくことになっていた。
筆者が選んだのは,トゥーンリンクとテトラだ。どちらも本作で追加された新キャラクターで,「ゼルダの伝説 風のタクト」(以下,風のタクト)からの参戦となる。ステージも,風のタクトに登場した「魔獣島」を選んでプレイ開始だ。
基本的な操作方法は,アナログパッドで移動して,[Y]ボタンで弱攻撃,[X]ボタンで強攻撃,[A]ボタンで必殺技,[B]ボタンで回避といった具合である。Newニンテンドー3DSシリーズにのみ搭載されている[ZL]ボタンと[ZR]ボタン,Cスティックには,順に「注目」,「魔力解放」(一時的なパワーアップ),「カメラ操作」が割り当てられているが,注目は十字ボタンの上,魔力解放は十字ボタンの下でも使えるので,初代ニンテンドー3DSでもこの2つは問題なく出せるはずだ。
説明員によると,カメラ操作は拡張スライドパッドで対応するとのことだが,[L]ボタンを押すと,ガードとともにカメラが操作キャラと同じ方向を向くので,これをうまく使えば,拡張スライドパッドがなくても,それほどプレイに困ることはなさそうに思えた。
メイン画面となる上画面には,ステージの様子が映し出され,下画面には,マップなどの情報が表示される。使用キャラクターを切り替えたいときは,下画面に表示されているキャラクターアイコンをタッチすればいい。
グラフィックスのクオリティは,さすがにWii U版から見ると見劣りするが,敵軍勢の“わらわら感”はしっかり表現されているし,Newニンテンドー3DSシリーズのみの要素だが,3D立体視対応なので,これはこれでなかなか迫力があるな,という印象だ。
気になる新キャラの操作感だが,トゥーンリンクは,リンクをさらに身軽にした印象。弱攻撃こそ,リンクと同様に剣を払うような技だが,強攻撃は,高いジャンプから敵の軍勢に飛び込むようなものになっている。
必殺技はリンクと同じ回転斬り……と思ったら,回転しつつ円を描くように移動するというもので,かなり攻撃範囲が広い。しかも最後に目を回すおまけ付きだ。
テトラも,トゥーンリンクと同様に素早い動きのキャラだが,コンボ攻撃中に,カトラス(曲剣)に加えて銃を使うのが印象的だった。今回は短い時間の試遊だったので,なかなか操作に慣れることができず,至近距離の敵に銃を使ってしまうことが多かったが,うまくなれば,銃で離れた敵を牽制しつつ,近くの敵をカトラスで蹴散らす,といったことができるかもしれない。
ステージの攻略で気をつけなければいけないのが,2人をどう進ませるかである。ステージに散らばった敵の拠点を落としていくのが,目的のひとつとなるので,誰にどこの拠点を落とさせるのかを考えて,侵攻ルートを決めることが大事だ。
ちなみに,操作していないほうのキャラクターにも,マップで指示を出しておけば移動させられるので,拠点を落としたキャラクターは次の拠点まで自動で移動させ,その間に,もう1人のキャラクターを操作して拠点を攻撃……という効率のいい切り替えも重要になりそうだ。
そういう筆者は,初見プレイでまごついていたため,そんなスマートな戦い方はできなかったが……。
ただ,よく考えてルートを決めても,うまくいくとは限らない。魔獣島のステージは,道のところどころが巨大な岩でふさがれているのだ。これを壊すには,島のあちこちにある船の大砲を使う必要がある。船によって壊せる岩は決まっており,岩の近くにそれを壊せる船はないので,1人が岩の前で待ちつつ,もう1人が大砲を撃ちに行く,ということになるだろう。ここでもキャラの切り替えが重要になるのだ。
ちなみに,大砲の発射にはハンマーを使うが,これは武器としても使える。地面に叩きつけて周囲の敵を気絶させられるので,やっかいな敵にはまずこれを使うとよさそうだ。
岩のような障害のほかにも,落としたはずの拠点が奪還されそうになるなど,ステージでは予期せぬことが起こるので,効率的なルートをとったつもりでも,長い距離の移動が発生することがある。
プレイが間延びしてしまうと思うかもしれないが,そんなときはオカリナを吹くと,ステージのところどころに設置されている「大空の翼」にワープできるので,それほどストレスは感じないだろう。
筆者のように「一騎当千でバッサバッサ進めばいいんでしょ」などと舐めてかかると,涙目になってしまうこと請け合いの本作。戦略性という点では,Wii U版よりも奥深くなっているという印象で,目の前の敵だけでなく,戦場全体を見渡す視点が必要になりそうだ。
[TGS 2015]「ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ」プロデューサーインタビュー。amiiboやすれちがい通信にも対応した長く遊べる作品に
「ゼルダ無双」公式Webサイト
4Gamer「東京ゲームショウ2015」特設サイト
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