プレイレポート
「WORLD OF FINAL FANTASY」試遊版のプレイレポートを,ムービーとともに掲載。かわいいモンスター達による“組み合わせの妙”が面白い
FFシリーズの人気キャラクター達が,極端にデフォルメされた姿で登場することが話題となっている本作だが,そのプレイ感はどうなっているのだろうか。4Gamerでは,出展されたものと同じものをプレイする機会を得たので,レポートしよう。
なお,今回使用したのはPS4版で,スクリーンショットはそのSHARE機能を使って撮影したものとなっている。
今回の試遊版は,主人公であるラァンとレェンの2人を操作して,モンスターを倒しながらダンジョン(といっても森のような場所)を進み,最後に待ち構えるボスを倒せばクリアという内容だった。
ちょっと変わっていたのは,ところどころに置かれていた宝箱。これを開けるとアイテムが手に入る……のではなく,WoFFのムービーが流れるという趣向になっていた。
今回のプレイの模様を編集したムービーを以下に掲載するので,こちらも合わせて確認してほしい。残念ながらボス戦はムービーでの公開は不可だったが,ゲームの雰囲気はつかめるはずだ。
さて,プレイが始まる前に,移動中の操作ガイド画面が表示されたのだが,そこで気になったのが,「オオビト」「プリメロ」の切り替え。オオビトとは通常頭身,プリメロは1.5〜2頭身くらいのデフォルメされた姿のことで,[L1]+[□]ボタンでラァンの,[L1]+[○]ボタンでレェンのオオビト/プリメロを切り替えられる。
これは見た目を変えるだけでなく,バトルにも関係するものなのだが,詳細は後述しよう。
バトルの基本的なシステムは,FFシリーズでおなじみのアクティブタイムバトル。画面左側に表示されているゲージがいっぱいになったキャラクターから行動していくのだが,WoFFならではと言える要素が,「ノセノセ」と「バラバラ」だ。
ラァンとレェンは,それぞれ最大2体の仲間ミラージュ(モンスター)と共に戦うのだが,ミラージュに乗っかったり,頭に乗せたりすることで一体化できる。これがノセノセ状態で,HPや攻撃力といったパラメータがキャラクターの合計値となり,個々のキャラより強力になるのだ。
これをバラバラ状態にすると,それぞれのキャラクターが独立する。当然ながらパラメータは個々のものに戻るのだが,行動回数は増えるので,状況に合わせた使い分けが必要になるだろう。
というわけで,本作ではいかに強いミラージュを集めるかも重要なのだが,ミラージュを仲間にするためには,バトルで倒すのではなく「ジェム化」させる必要がある。HPを一定の値まで減らしたり,特定の属性で攻撃するなどして条件を満たすと,ミラージュが「ジェムジェムチャンス」状態になるので,そこで「ジェム」コマンドを使い,ジェム化させるという流れだ(ジェム化に失敗することもある)。
そうやって仲間を増やし,バトルに臨むチーム(=ノセノセの組み合わせ)を作っていくのだが,ここで関係してくるのが,前述した「オオビト」「プリメロ」だ。
ミラージュには小さい方から「S」「M」「L」のサイズがあり,ノセノセの組み合わせはLの上にM,さらにその上へSを乗せるという形になる。
ではチームを作るうえで必須となるラァンとレェンはどうかというと,オオビトのときにはL,プリメロのときにはMという扱いなのだ。ノセノセの組み合わせはオオビト用とプリメロ用が作れるので,ラァンとレェン分を合わせて計4つを使い分けられる。
そして,強いミラージュを組み合わせればいいわけではないのがノセノセの面白いところだ。ノセノセには「くずれにくさ」というパラメータがあり,ミラージュの組み合わせによってこれが変わってくる。その名前から想像が付くだろうが,これが低いと,攻撃を受けたとき,強制的にバラバラ状態にされやすくなるのだ。
能力が高く,なおかつ崩されにくい組み合わせを作るために,いろいろと試行錯誤することになるだろう。
なお,敵にもノセノセ状態で出現するものがいて,そのままではジェム化不可となっている。相手のノセノセを崩しやすいスキルをもったミラージュもいるので,「攻撃力重視のバトル用」「崩しやすさ重視のミラージュ集め用」などといったノセノセを作るのがよさそうだ。
このように,ミラージュへの愛着が深まりそうな本作なのだが,シリーズのファンは,やはり歴代作品の人気キャラクターの存在も気になるところだろう。
本作では,そういったキャラクター達を「セイヴァー召喚」することで敵に大ダメージを与えられるのだが,今回は「FFX」のティーダが「エースオブブリッツ」を決めるところが確認できた。もちろんティーダもデフォルメされているが,連続攻撃の後,地面に刺した剣を蹴って飛び上がり,空中でボールを蹴って敵に叩きつけるという一連の流れはそのままで,FFXをリアルタイムでプレイしていた筆者は,初めて見る映像なのに懐かしさを感じてしまった。
試遊版には実装されていなかった要素も多いのだが,それでも幅広い層の人が自分のペースで楽しめそうなゲームであることは伝わってきた。FFのファンにとっては,知っているモンスターやキャラクターが新たな姿で登場するというのが注目ポイントになるだろうし,シリーズを知らない人でも,可愛らしいキャラクターで作られたノセノセには惹かれるはず。
ゲームシステムも,うまい戦い方でバトルを切り抜けるというよりは,ミラージュ達の育成とノセノセの組み合わせで強くなっていく,という印象を受けたので,グラフィックスのテイストも含めて,日本人向けのタイトルになるのではないだろうか。
今のところ国内での試遊会などは予定されていないが,東京ゲームショウなどに期待したいところ。機会があればぜひ触ってみてほしい。
「WORLD OF FINAL FANTASY」公式サイト
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WORLD OF FINAL FANTASY
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(C)2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA/YASUHISA IZUMISAWA
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