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  • 発表日:2015/05/06
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HW短評:Sapphire「SAPPHIRE NITRO R7 370」(2)Radeon R7 370の気になる3D性能と消費電力は?
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印刷2015/09/29 05:00

テストレポート

HW短評:Sapphire「SAPPHIRE NITRO R7 370」(2)Radeon R7 370の気になる3D性能と消費電力は?

総試用時間:9時間
短評(1)

画像集 No.002のサムネイル画像 / HW短評:Sapphire「SAPPHIRE NITRO R7 370」(2)Radeon R7 370の気になる3D性能と消費電力は?
SAPPHIRE NITRO R7 370 4G GDDR5 PCI-E DVI-I/DVI-D/HDMI/DP DUAL-X OC VERSION(UEFI)
メーカー:Sapphire Technology
問い合わせ先:アスク(販売代理店) info@ask-corp.co.jp
実勢価格:2万6000〜2万9000円程度(※2015年9月29日現在)
画像集 No.003のサムネイル画像 / HW短評:Sapphire「SAPPHIRE NITRO R7 370」(2)Radeon R7 370の気になる3D性能と消費電力は?
ビデオ出力インタフェースはDisplayPort 1.2×1,Dual-Link DVI-D×1,Dual-Link DVI-I×1,HDMI 1.4(Type A)×1
 短評(1)で明らかにしたとおり,Sapphire Technology製の「Radeon R7 370」(以下,R7 370)搭載グラフィックスカード「SAPPHIRE NITRO R7 370 4G GDDR5 PCI-E DVI-I/DVI-D/HDMI/DP DUAL-X OC VERSION(UEFI)」の搭載するクーラーはなかなか優秀だったが,肝心の3D性能はどうなのだろうか。今回は「Radeon R9 270」および「Radeon R9 260X」と比較してみよう。

 テスト環境はのとおり。NITRO R7 370はクロックアップモデルであるため,MSIのオーバークロックツール「Afterburner」(Version 4.1.1)を用いて,リファレンスレベルに動作クロックを落とした状態でもテストを行い,それを以下本稿では「R7 370 ref.」と表記したいと思う。
 テストは,4Gamerのベンチマークレギュレーション17.0から「3DMark」(Version 1.5.915)と「EVOLVE」,「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」(以下,FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチ)をピックアップして利用。ゲームアプリケーションを用いたテスト時の画面解像度は1600×900ドットと1920×1080ドットを選択した。

テストにあたっては,CPUの自動クロックアップ機能「Intel Turbo Boost Technology」を,マザーボードのUEFI(≒BIOS)から無効化している
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 今回テストに用いたGPUと,R7 370の“リブランド元”である「Radeon R7 265」の主なスペックは表2にまとめたとおりだ。

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 テスト結果はグラフ1〜5をに示したが,R7 370 ref.の3D性能は,R9 270比で89〜98%程度,といったところ。シェーダプロセッサ数で比較すると,R7 370はR9 270比で80%の規模となり,GPUコアの動作クロックはR7 370のほうが50MHz高いということを踏まえると,おおむね妥当なスコアではないかと思う。FFXIV蒼天のイシュガルド ベンチでR9 270とのスコア差を詰めている理由は,正直,よく分からないが,R7 370の規模では,シェーダプロセッサ数よりも,動作クロックのほうがスコアを左右しやすいということなのかもしれない。
 なお,NITRO R7 370のスコアはR7 370 ref.とほとんど変わらないが,これはGPUのブースト最大クロックが10MHzしか変わらない以上,妥当だろう。

※グラフ4,5は,グラフ画像をクリックすると,平均フレームレートベースのグラフを表示します
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 公称典型消費電力がR7 265より40W,R9 270より70Wも低いことで気になる消費電力だが,計測結果を見る限り,NITRO R7 370の消費電力はR9 270とほぼ同じ(グラフ6)。公称スペックから,ひょっとするとGPUに何らかの最適化が入っているかもしれないと期待していたのだが,この結果を見る限り,R7 370は純然たるCuraçao(キュラソー)コアのリブランド(≒リネーム,リフレッシュ)品という理解でいいだろう。
 世代が進んだので,同じコアの製品でも,より低負荷のゲームをターゲットとする市場向けに位置づけられた結果,公称典型消費電力が下がったということなのかもしれない。

システムを30分間放置した時点をアイドル時,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時とし,「Watts up? PRO」を用いてシステム全体の消費電力を測定した結果をまとめたものとなる
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製品ボックス
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 NITRO R7 370の実勢価格は2万6000〜2万9000円程度(※2015年9月29日現在)。積極的に選ぶほどの魅力があるかと聞かれると,口ごもらざるを得ないというのが正直なところだが,2万円台で購入できるグラフィックスカードの選択肢として,選択肢に加えない理由もない。

画像集 No.004のサムネイル画像 / HW短評:Sapphire「SAPPHIRE NITRO R7 370」(2)Radeon R7 370の気になる3D性能と消費電力は? 画像集 No.005のサムネイル画像 / HW短評:Sapphire「SAPPHIRE NITRO R7 370」(2)Radeon R7 370の気になる3D性能と消費電力は?

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SapphireのNITRO R7 370製品情報ページ


※HW短評に関する注意
  • HW短評(ハードウェア短評)は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
  • HW短評について,お気づきの点や,「こんな追加テストをしてほしい」という要望があれば,問い合わせフォームの「記事について(掲載情報の間違いや修正依頼など)」からお伝えいただければ幸いです。ただし,ご要望にお応えできない場合もありますので,この点はご容赦ください
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