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    [E3 2015]「Star Wars: バトルフロント」の20対20対戦とスプリットスクリーンでのCo-opサバイバルを体験。プロデューサーにもインタビュー
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    印刷2015/06/19 20:09

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    [E3 2015]「Star Wars: バトルフロント」の20対20対戦とスプリットスクリーンでのCo-opサバイバルを体験。プロデューサーにもインタビュー

     高い注目を集めるElectronic Artsの新作シューティングゲーム「Star Wars バトルフロント」PC / PS4 / Xbox One)。映画シリーズの世界をそのままゲーム化したようなリアルなグラフィックスと,臨場感のあるバトルが楽しみな作品だ。

     E3の会場で,いつもなら「バトルフィールド」シリーズのデモ機でごった返している一帯に,このStar Warsが大々的に陣取り,氷結の惑星ホスを舞台にした,20人対20人の対戦が楽しめる試遊台が出展されていた。

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    「ホスの戦い」を最大40人が乱戦するマルチプレイモードで再現


     筆者がプレイしたのは反乱同盟軍側。映画撮影と同じロケーションでテクスチャー素材を収集しただけあり,本当にホスでの戦いに参加している気分になった。反乱同盟軍の目的は,3機のAT-ATウォーカーの行く手を阻みつつ,爆撃機を要請するためのアップリンクを起動させるというもの。そのため,自然に40人のプレイヤーが集結し,壮大なバトルに発展していった。

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     爆破時の効果もさることながら,キャラクターが倒れるときも,どこか大げさな映画風の描写になっているなど,ディテールにこだわりが感じられるゲーム作りになっている。帝国軍側でプレイしているストームトゥルーパーのキャラクターを背後から撃つと,ジャンプパックが破壊された衝撃でシュルシュルと空中を舞い,近くの岩山に激突するシーンもあったのは特筆しておくべきだろう。

     「Star Wars: バトルフロント」の大きな特徴になっているのが,乗り物がすべてマップ中に点在しているという点だ。帝国軍であれば,小型ウォーカーのAT-STをアンロックするためには,その場所を把握して取りに行かなければならないわけだ。また,両軍に登場するルーク・スカイウォーカーやダースベーダーのようなキャラクターも同じ方式で,早い者勝ちにはなるが,誰でも“進化”できるようになっているのが面白い。

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     携帯するブラスター銃などの武器には,「ダメージ」「発砲速度」「距離」,そして「冷却力」の4つのステータスが存在している。ブラスター銃がオーバーヒートすれば,しばらくクールダウンさせなければならないが,いわゆる弾薬のリロードは必要ない。

     画面右下には,「Hands」(手の内)というプリセットされた3種類の装備品が表示される。ゲーム開始前に2種類のプリセットから好きなほうを選ぶというシステムになっており,一方は「Barrage」「Ion Shot」「Jump Pack」で,もう一方は「Ion Shot」「Personal Shield」「Ion Torpedo」のセットになっていた。

     この中で,「Barrage」「Personal Shield」について,筆者が体験した限りで紹介しよう。
     Barrageいうのはグレネードランチャーのようなセカンダリーウェポンで,Personal Shieldは紫色の半球オーブを発生させて敵の攻撃から一時的に身を守るというものとなる。どれも一度使用するとクールタイムが発生するので,むやみに使用するのではなく,的確な使いどころを考えたほうが良さそうだ。

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    オンラインもしくは,スプリットスクリーンで楽しめるサバイバルモード


     サバイバルモードは,15回に分けて波状攻撃を仕掛けてくるストームトゥルーパーの軍団に対して戦い抜くというゲームモードだ。
     2人のプレイヤーが上下に別れたスプリットスクリーンを使って遊べるようになっており,今回は,EA DICEのプロデューサーであるCraig Macleod(クレイグ・マクレオッド)氏と一緒にプレイすることに。
     ちなみに,今回のデモは,順番を待つ人々を早く回転させるために,6回の波状攻撃で終わるというE3 2015用の特別仕様になっていた。マップは,グランドキャニオンのような渓谷が連なるタトゥイーンだ。

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     ゲームが始まると,ストームトゥルーパーの一団が迫ってくるのだが,その方向は毎回異なるので,同じ地点で耐え続けるのではなく,それなりに動き回りながら,敵の集団と対峙することになった。第3波のときには,AT-STが登場したのだが,その直前にロケットランチャーが利用できるようになるなど,なんらかの演出や計算が行われた流れになっている印象だった。

     なお,6回の波状攻撃と言っても,「15波のうちの最初の6波」というわけではなく,難度の上昇率は自動調節されていたとのこと。そのため,ストームトゥルーパーの数は回を重ねるごとに増えて,1回めのプレイでは第4波,2回目のプレイでは第6波まで生き残れたものの,最後までプレイし通すことができなかったのは残念だった。
     ともあれ,スプリットスクリーンで友人や兄弟とプレイすれば,相当アツくなれることは,想像に難くないだろう。

    Star Wars Battlefront: Co-Op Missions Gameplay Reveal | E3 2015 “Survival Mode” on Tatooine

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    「Star Wars: バトルフロント」インタビュー。誰でも平等にヒーローになるチャンスが得られる


     続いて,Craig Macleod氏へ行ったインタビューを,短いながらも紹介しておこう。このMacleod氏は,Pandemic Studiosが開発した2004年のオリジナル版「Star Wars: Battlefront」にも関わるなど,「バトルフロント」シリーズを知り尽くすと同時に,こよなく愛する人物だ。


    4Gamer:
     今回,いよいよE3で「Star Wars: バトルフロント」がプレイアブル公開されましたが,40人対戦モードの評判はいかがですか?

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    Craig Mcleod(以下,Mcleod)氏:
     かなりのメディアから「Best of E3」にノミネートしていただくなど,非常に良い評価をいただいています。期待どおり,と言うのは語弊がある表現ですが,皆さんに満足していただいていることに,我々も満足しているといった状態ですね。

    4Gamer:
     今回,E3に集まった人々は,基本的に“ゲーマー”としての立場だと思います。しかし,「スターウォーズ」のようなフランチャイズになると,参加するプレイヤーが“ゲーマー”じゃないことがあり得るわけですよね。

    Mcleod氏:
     そうです。シューティングゲームをやったことのない人が,インターネットや広告などでゲーム画像を見て,「うわ,遊んでみたい」と思って参加することは十分にあるでしょう。とくにそうした中には,このゲームがシューティングゲーム初体験となる人だっているかもしれません。ゲーマーの皆さんに満足していただくのはもちろんですが,そうしたプレイヤーにも負担なく楽しんでいただけるようにデザインするのは,苦労する部分でもあり,やり甲斐のあることでもあります。

    4Gamer:
     そのデザインのひとつが,たとえばFPSとTPSの切り替えなのでしょうか。

    Mcleod氏:
     ほかに大きなところでは,スプリットスクリーンを活用することで,インターネット接続のない人や,オンラインに参加するのに抵抗を感じる人でもCo-opモードが楽しめるようにしています。
     また,搭乗型兵器の出現を特定の場所に固めるのではなく,マップ各地に散りばめるといったこともそうですね。というのも,私の経験上,スターウォーズシリーズのプレイヤーは,特定の乗り物に乗りたくて,それを見つけたら同じ場所にキャンプする人が少なくないのです。

    4Gamer:
     ヒーローキャラクターにもなれますよね。

    Mcleod氏:
     そうです。スコアストリーク風(ポイントを稼いでアンロックするなど)の仕様にすれば,特定の上級プレイヤーだけしかヒーローキャラクターになれなかったり,ヒーローキャラクターで溢れかえってしまうことが考えられます。しかし,戦場でピックアップにすることでヒーローになれるのであれば,誰でも平等にチャンスが得られるだけでなく,それぞれの陣営で1人だけのヒーローが登場する,という調整もしやすくなるというメリットがあるわけです。

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    4Gamer:
     たしかに,ルークやダースベイダーは,そのときの唯一のキャラクターであってほしいですね。

    Mcleod氏:
     ええ。ヒーローについては,これから増えていくかもしれません。今のところ,公開しているのは,ダースベーダー,ボバ・フェット,そしてミレニアム・ファルコンの合わせて4種類です。

    4Gamer:
     マルチプレイモードが最大40人になった理由も教えてください。やはり,映画的な大型機や爆破効果といった演出で,グラフィックスへの負担が大きいということなのでしょうか。

    Mcleod氏:
     いえ,それはないです。やろうと思えば「バトルフィールド」シリーズと同じ,64人対戦もできたのですが,20対20がちょうど心地よいという印象を我々が受けたからというのが真相です。
     EA DICEは,これまでの経験から「どうすればプレイヤーがマップ上に集散するのか」といったことを熟知していて,本作のマップは,プレイヤーがさまざまな場所でバトルを展開するのではなく,自然と同じ場所に集まってプレイするようにデザインしています。ですから,壮大なゲーム体験をするのに40人が少ない人数だとは思いません。

    4Gamer:
     分かりました。一方,先ほど遊んだサバイバルモードですが,今回はタトゥイーンを舞台にしたマップでした。ほかには,どのようなマップがあるのでしょうか?

    Mcleod氏:
     そことホス,エンドア,それからサラストを合わせた4つのシチュエーションですね。

    4Gamer:
     それらは現在公表されている惑星ですよね。本作でフィーチャーされているのは,その4つの惑星のみということに?

    Mcleod氏:
     それはご想像にお任せしますが,DLCでは新作映画「フォースの覚醒」に登場するジャクーが舞台になります。ナブーのような,第1トリロジーで描かれている惑星は,「Star Wars: バトルフロント」では描写されないことを,以前どこかで話題にしています。

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    4Gamer:
     少し気が早いですが,「Star Wars バトルフロント」では,「バトルフィールド」シリーズと同様に,たとえば18か月におよぶDLCサービスが展開されるのでしょうか?

    Mcleod氏:
     いまのところ,映画の公開に合わせて無料配信する「Battle of Jakku」以外は,今後の計画はアナウンスしていません。ルーカスフィルムとは10年のライセンス契約を結んでいますから,まだまだいろいろな形で展開させる余地は残っているということだけご理解ください。

    4Gamer:
     本日は,ありがとうございました。


     ライセンス作品だけに,EA DICEおよび,Electronic Arts側からはなかなか公表しづらいことも多いと思われるが,本作は,ゲーマーにとっても,スターウォーズファンにとっても満足のいく作品になるのではないだろうか。オンラインでの大規模対戦モードから,スプリットスクリーンも可能なCo-opモードまで,プレイの幅はボリューム感もある。今後の続報にも期待したい一作だ。

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