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時代背景は2065年。テーマは人体改造による人類の進化か? 「Call of Duty: Black Ops III」のティザームービー公開
「Call of Duty」シリーズ公式サイト
「人類の最大の失敗は,自分で開発したテクノロジーを管理できないことだ」というテロップで始まる映像は,1990年代にスポーツ界を激震させたドーピング問題に始まり,障害を持った人への生体移植や,戦場で負傷した兵士のハイテク義足といった医学界のブレイクスルーを追う,ドキュメンタリー風の実写映像になっている。
2015年以降はニュース映像に見せかけた疑似ドキュメンタリーになるが,それによると2020年には「モディファイドパーソン」(改造された人)に対する人種差別の撤廃条例が制定され,2025年にはプロスポーツで公認されるようになる。そして,2028年のオリンピックではモディファイドパーソンの参加が認められる。
2025年には「コール オブ デューティ: ブラックオプス II」で描かれた出来事が起きていたはずだが,それには触れられておらず,2041年には脳神経にチップを埋め込むことで,脳から脳への直接的な意思伝達が可能になり,さらに10年後の2051年にはDNA操作による胎児のアップグレードが医療ビジネスとして確立する。2055年には,コンタクトレンズのようなハイテク角膜のインプラント技術で,スポーツ界に新たな道が開けたものの,2061年にもなると,こうした人体改造についての社会的反発が一気に噴出し,世界各地で関連施設や医療メーカーに反対する暴動が続発するという流れだ。
そして最後,今から50年後の2065年に,ペンタゴンで秘密裏に行われていた「脳神経制御」などの人体改造プログラムが暴かれる。政府のスポークスマンはあくまでも白を切っているが,人間を兵器化した「スーパーソルジャー」の存在が示唆され,「我々は,どこまで進化することを許されているのか?」という言葉と共にトレイラーが終了するのだ。
「Call of Duty: Black Ops III」のストーリーや世界設定が正式発表されたわけではないが,これまで「Snapchat」を通して発表された短いティザー映像の数々は,上記の人体改造プログラムに参加したドクター・サリム(Dr. Salim)なる人物が,その経過を記録したものだと考えられそうだ。
最後のスーパーソルジャーの下りでは,赤外線カメラで映し出される数名の兵士の下半身や両腕部分が真っ黒になっているのが確認できる。部分的に熱を出さない彼らが,スーパーソルジャーであるのは間違いなさそうで,機械的な「外骨格」を装着した未来兵士が登場する「コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア」をさらに進めた未来が描かれているようだ。
はたして彼ら「スーパーソルジャー」が,50年後の世界における特殊部隊“ブラックオプス”なのだろうか? 英語版公式サイトのトップページも,この「Call of Duty: Black Ops III」仕様にアップデートされており,トレイラーの最後でアナウンスされている「4月26日」の正式発表を楽しみにしてほしい。
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