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[E3 2015]「Deus Ex: Mankind Divided」のストーリーや戦闘の見どころをディレクターに聞いてきた
なお4Gamerでは,同じくE3 2015会場で披露されたデモプレイの模様もレポートしている。本作の概要や新要素について紹介しているので,そちらも合わせて参照してほしい。
関連記事:[E3 2015]「Deus Ex: Mankind Divided」は新たなアクションでステルスも戦闘もパワーアップ。デモプレイで確認できた新要素を紹介
「Deus Ex: Mankind Divided」公式サイト
――Deus Ex: Mankind Dividedは,「デウスエクス」(PlayStation 3/Xbox 360。2011年発売)の2年後が舞台となっています。ストーリーについて具体的に教えてください。
Patrick Fortier氏:
デウスエクスの最後に,オーグメンテーション(人体改造)を施された人達が暴走してしまうシーンがあります。その2年後ということで,オーグメンテーションを受けた人とそうでない人の間に差別があったり,社会が隔離を行ったりするようになってしまいました。
そんな中で,主人公のアダム・ジェンセンはタスクフォース29という新たな組織に所属し,彼を中心にした物語が展開されます。前作のアダムはどちらかというと被害者の立場でした。自ら望んでオーグメンテーションを受けたのではなく,それによって生じた問題に立ち向かっていきました。
一方,Deus Ex: Mankind Dividedでは対テロ組織に所属しているものの,前作に登場した秘密結社イルミナティがタスクフォース29を操っているのではないかとの疑惑を持つようになります。そこでアダムは,タスクフォース29と活動家達が集まる組織の両方をうまく使って,何が真実なのかを探っていくのです。
――アダムはオーグメンテーションを施された側の人間ですよね。しかし,彼はタスクフォース29の人間として,テロ組織……つまり差別に反抗している側の人間と戦うことになります。彼はどういった心境で対テロ任務に臨んでいるのでしょうか。
Patrick Fortier氏:
おっしゃるとおり,最初にアダムが任務を受けて向かう先は,テロを起こした疑惑があるというオーグメンテーションを受けた人が集まっている場所です。しかし,最先端の技術でオーグメンテーションを受けたジェンセンと違って,その場にいる人達は古い技術のオーグメンテーションを施されています。そのため,薬を投与しながらなんとかメンテナンスをしているのです。
そうした人々から見ると,アダムは異物として映ります。もちろん,通常の人間からでも異端なので,彼はどちら側にも自分の居場所がない。この微妙な立ち位置が,物語のキモになる部分です。
プレイヤーは,アダムの目を通してオーグメンテーションを受けた人々の貧しい暮らしを見ます。彼らのリーダーと会って話せば,彼には彼の正義があり,その言い分には納得できる部分もあるでしょう。完全に白と黒で分けられるような世界ではなく,登場人物がそれぞれの正義に基づいて行動しているというのも作品の重要なテーマなのです。
――先日披露されたデモプレイでは,登場人物との会話によって展開が変わるシーンがありました。たとえば活動家の組織に肩入れしていると,ストーリーの大筋が変わっていくようなことはあるのでしょうか。
Patrick Fortier氏:
Deus Ex: Mankind Dividedはマルチエンディングを採用しているので,行けなかった通路に行けるようになる,今まで知らなかった情報を与えてくれるNPCに会える,特定のサイドクエストが発生するなど,プレイヤーが選んだ行動の1つ1つがストーリーや結末に影響を与えます。
アダムの目的はあくまで黒幕を探すことです。したがって,活動家の組織に加わることはありません。ただし,たとえばタスクフォース29から受けた任務を言われたとおりに遂行しないで,組織からの情報を得て進めた結果,タスクフォース29から「なんでそんなことを知っているんだ」と怪しまれるでしょう。どのように組織を利用するのかで,イベントの内容が変化することになります。
――最新世代機(PlayStaton 4,Xbox One)に対応しているということで,前作よりもさまざまな面がパワーアップしているかと思います。とくに注目してほしいポイントを教えてください。
Patrick Fortier氏:
Deus Ex: Mankind Dividedでは,マップを大きく広げることが可能になりました。その中でも,横の広がりだけでなく,縦の広がりに注目してもらいたいですね。部屋1つをとっても,ドアから進入するほかに,地下には下水道が通っていたり,天井裏にはまた何かがあったりと,より作り込まれた構造になっています。
それから,Deus Exシリーズの魅力は,ただ戦うだけでなく,会話でうまく相手をやり込めないとなかなか良い結果が出ないという点です。会話の選択肢で変わるキャラクターの表情や細かな仕草は,最新世代機の強力なエンジンがあってこそ実現できる部分ですね。
――戦闘面では投射ブレードをはじめ,多くの新要素が追加されています。ゲームの進行に大きな影響を与えるシステムがあれば教えてください。
Patrick Fortier氏:
前作から最も大きく変わった点は,オーグメンテーションが施された「ガンアーム」です。これにより,本作では使いたいオーグメンテーション能力と武器をその場で自由に変更できるようになりました。戦況に適したものを選んで戦えるようになったのです。
ただ,戦闘面をかなり強化しているとはいえ,戦闘自体を推奨しているというわけではありません。前作では,どちらかといえばステルス要素が強かったと認識していますが,シリーズのメインテーマは「自由度の高さ」です。そこで,戦闘もステルスも同じレベルに合わせなければいけないと考え,今回は戦闘にも力を入れているのです。
「Deus Ex: Mankind Divided」公式サイト
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Deus Ex: Mankind Divided (C)2017 Square Enix Ltd. All rights reserved. Developed by Eidos-Montréal.
Deus Ex: Mankind Divided, Eidos-Montréal, and the Eidos logo are trademarks or registered trademarks of Square Enix Ltd.
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