プレイレポート
“アサシンらしさ”が求められるステルス重視のアクションゲーム「アサシン クリード クロニクル チャイナ」のプレイレポートをお届け
ゲームタイトルは「アサシン クリード クロニクル」で一区切りとなり,チャイナのほか,「インディア」「ロシア」の配信も決定している(時期は未定)。
クロニクル チャイナは,もともと2014年末にリリースされた「アサシン クリード ユニティ」(PC / PS4 / Xbox One)のシーズンパス購入者向けの特典として発表されたものだが,2015年4月1日に単体で発売されることがアナウンスされている。価格は1400円(税抜)となっており,もちろん前述したシーズンパス購入者であれば,無料でダウンロード可能だ。
そんなわけで,今回はPlayStation 4版のクロニクル チャイナをプレイしてみたので,同作の世界観やゲームシステムが気になる人はぜひ参考にしてほしい。
「アサシン クリード クロニクル チャイナ」公式サイト
中国を舞台にエツィオの弟子「シャオ・ユン」の復讐劇を描く
ゲームタイトルにもあるように,本作では中国全域が物語の舞台となる。プレイヤーが操作する主人公のシャオ・ユンは,中国のアサシン教団を滅ぼした宦官組織“八虎”に復讐を誓っており,イタリアのマスターアサシンであるエツィオ・アウディトーレの元で修行したのち,中国へと帰還する。ここから彼女の復讐劇が始まるのだ。
ちなみにエツィオとは,「アサシン クリード II」とその関連作品の主人公であり,ファンにとってはおなじみの人物といえるだろう。
ゲーム内のグラフィックスは,中国という舞台設定に合わせてか,水墨画風に描かれており,東洋の世界観がより引き立って見えるのがポイントだ。プレイ中の画面は,一見すると横スクロールゲームのそれだが,キャラクターの進む方向は横だけではない。時には奥に見える建物に向かって進んだり,ステージを90度回転させて曲がり角をうまく表現したりなど,フィールドを広く見せる工夫があちこちで見られる。
ステージ内には,隠れられる場所がたくさん用意されているのだが,そのぶん,敵の数も多めだ。敵の視界は扇形に伸びており,この中にシャオが入ると扇形が黄色に染まり,赤いゲージが蓄積していく。ゲージが最大まで溜まると発見状態になり襲いかかってるので,敵の視界を警戒しつつ進むことが,ステージ攻略の要となる。
突破の難しい状況に出くわしたときは,ガジェットに頼るのも1つの手だ。シャオは「笛」「爆竹」「投げナイフ」「ノイズダート」という4つのガジェットを持っており,どれも敵の注意を逸らすのに一役買ってくれる。なかでも爆竹は,爆発した範囲内の敵を気絶させられるので,うまく投げ込めばどんな状況でも突破できるポテンシャルを持っている。
ただし,笛以外のガジェットには使用回数が決められているため,必要のないところで使いすぎると,いざという時に困ることになる。ガジェットを使うタイミングはしっかりと見極めていきたい。
正面切ってのチャンバラはまったく通用せず。本作ではとにかく忍ぶことが大事
本作では横移動が中心となるので,キャラクターの前後を塞がれるだけで包囲が成立してしまう。こうなると戦うしか選択肢が残されていないわけだが,本作にはアサシン クリード ユニティと同様にカウンターキルが存在しないため,包囲された状況から切り抜けるのは不可能に近い。もはや見つかったら死ぬくらいの気持ちでプレイしたほうがいいだろう。
ただ,戦闘が難しいぶん,ステルスに対するアプローチはたくさん用意されている。先ほども書いたとおり,ステージ内には無人の部屋や柱の影など,身を潜められる場所があちらこちらにあるので,しっかりと意識して動いていれば戦闘を避けることも容易なはずだ。
また,物陰から物陰へと素早く移動する「隠れダッシュ」や,姿も見えぬほどのスピードで移動する「ヘリックスダッシュ」といった特殊アクションも存在するので,これらを駆使して進めば,暗殺対象以外に誰も殺さずクリアなんてこともできる。
特殊アクションは,ステージをクリアするたびに新しいものが開放されていく仕組みだ。上述したもの以外にも,スライディングしながら暗殺したり,天井にぶら下がりながら移動したりなど,ゲームのテンポを加速させるアクションが次々に開放されていくので,なかなかゲームの止め時が見つからない。
そして,本作をさらに面白くしているのがスタイルグレードと呼ばれるシステムだ。これは,ステージにおいていくつかに区切られたセクション内でのプレイ内容を評価するというもので,そこでの評価がそのままステージクリア時のスコアに影響する。
スタイルグレードは,シャドウ,アサシン,喧嘩屋にカテゴリー分けされており,それぞれゴールド,シルバー,ブロンズのいずれかで評価されることになる。
例えば,何の騒ぎも起こさずにセクションをクリアすればシャドウのゴールドに,戦闘に発展するほどの騒ぎを起こせば喧嘩屋のブロンズといった感じでスタイルグレードが決められていく。要するに,シャドウのゴールドが一番高い評価となり,喧嘩屋のブロンズが最低評価というわけだ。評価に影響する要素は,発見された回数や殺した人数になるが,殺した敵が暗殺対象だった場合は,マイナス評価に含まれない。
ようするに,アサシンらしく忍んで動けば,それだけステージクリア後のスコアが高くなるというわけだ。本作では,クリア報酬としてシャオを強化するアップグレードが用意されており,提示されているスコアにクリアスコアが届いていれば獲得できる。シャオを強くしたければ,無用な殺生は控えて,気配を殺しながらステージを暗躍しよう。
本作は,従来作のようにコアなゲームではないものの,シリーズの世界観を共有した横スクロールアクションとしての完成度はかなり高めだ。ソーシャルステルスやイーグルダイブなど,ファンならニヤッとしてしまいそうな要素がふんだんに盛り込まれている一方で,従来のシリーズとは独立したストーリーが展開されていくので,シリーズ未プレイの人でも楽しめる。
また,獲得したアップグレードを引き継いだ状態で遊べる「プラス」モードや,攻撃されると一瞬でやられてしまう高難度モード「プラスハード」などもあり,やり込もうと思えばとことんやり込める作品になっているので,シーズンパス購入者はもちろん,やりごたえのあるアクションゲームを探している人にもぜひ遊んでもらいたい。
「アサシン クリード クロニクル チャイナ」公式サイト
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(C)2015 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Assassin’s Creed, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.
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