ミュージック フロム ゲームワールド：Track 259 「モンスターハンターライズ：サンブレイク」，「Electronica Tunes -FINAL FANTASY Series-」

Illustration by しなぷう

　先日たまたまニュースで目にした，モノクログラフィックスの無料のアドベンチャーゲーム「雨にして人を外れ」に興味を持ち，さっそくSteamからダウンロードして遊んでみました。最初は軽い気持ちで始めたのですが，独特の世界観にぐいぐい引き込まれてラストまで一気にプレイ！　個人的に，強烈に印象に残る作品となりました。興味があるけどまだプレイしていないという人は，だまされたと思ってぜひ遊んでみてください！

　それでは今週の「ミュージック フロム ゲームワールド」は，「モンスターハンターライズ：サンブレイク」のオリジナルサントラと，「ファイナルファンタジー」シリーズの楽曲を有名ボカロPがアレンジしたアルバムの2枚を紹介します！

耳になじんだあの名曲を一気聴き！

「モンスターハンターライズ：サンブレイク オリジナル・サウンドトラック」

タイトル	モンスターハンターライズ：サンブレイク オリジナル・サウンドトラック	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2022年9月28日
価格	3850円（税込）
発売元	カプコン セルピュータレーベル
コピーライト	（C）CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

　今週の1枚めは，「モンスターハンターライズ」の超大型拡張コンテンツ「モンスターハンターライズ：サンブレイク」（Switch / PC）の楽曲をCD3枚組に収録した，「モンスターハンターライズ：サンブレイク オリジナル・サウンドトラック」を紹介します。

　DISC1の1曲めはタイトルデモ曲「果てなく続く紺碧の先を眺めて」。バンドネオンとギターが奏でる，瑞々しいメロディがリスナーを包み込んでいく極上の曲で，新たな冒険への旅立ちも準備完了！
　11曲めの「密林に巣食う者」は淡々としたパーカッションのリズムにフィールドの雰囲気とモンスター達の不穏さを漂わせながら，どこか力強さを感じさせる曲。22曲めの「攻防自在、乱戦必至の城塞」はアグレッシブなリズムを前面に押し出しつつ，中間部で力強く勇敢なメロディが顔をのぞかせる城塞高地狩猟曲です。

　続いてDISC2へ。18曲めの「覆われる空、迫りくる宵闇」は，ガイアデルムとの対峙を前に不安な気持ちを自ら鼓舞するハンターの気持ちをバンドネオンとギターが絶妙に奏でるメロディが魅力的で，繰り返し聴きたくなります。
　22曲めはエンドタイトル曲「Sunbreak」。サラ・オレイン氏による温かみのあるバラード曲で，歌詞は造語で書かれていますが，DISC3には同曲の日本語バージョンと英語バージョンも収録されています。

　DISC3にはこのほかにも，「秘境の伝説」の新アレンジ「秘境の伝説：Sunbreak ver.」や，ロビーで稀に流れる「Secret Track」，短いジングル曲などが収録されたスペシャルな1枚になっています。

　すでに「サンブレイク」をばっちりやり込んでいるというハンターも，狩りの最中はモンスターの動きに気を取られて音楽にまで気が回らないという人も，ぜひ本サントラでゲームで流れる全67曲をじっくりと堪能してください！

「モンスターハンターライズ：サンブレイク」公式サイト

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ボカロPが歴代FF楽曲を思い入れたっぷりにアレンジ

「Electronica Tunes -FINAL FANTASY Series-」

タイトル	Electronica Tunes -FINAL FANTASY Series-	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2022年9月28日
価格	3300円（税込）
発売元	スクウェア・エニックス
コピーライト	（C）1988, 1990-1992, 1997, 1999-2001, 2009 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

　今週の2枚めは，「ファイナルファンタジー」シリーズの楽曲を有名ボカロPが個性全開にアレンジしたコンピレーションアルバム，「Electronica Tunes -FINAL FANTASY Series-」をご紹介。

　楽曲のアレンジには，Aqu3ra，いよわ，OSTER project，Giga，cosMo@暴走P，ナユタン星人，煮ル果実，はるまきごはん，雄之助，和田たけあき（以上，敬称略）の総勢10名が参加！　それぞれのアーティストが思い思いの音を乗せてアレンジした楽曲は，どれも聴いているだけで胸が熱くなります。

　1曲めはcosMo@暴走Pがアレンジした「チョコボのテーマ」。キュートな8bit音源で始まりつつ，即ヘヴィな高速ダブステップへとなだれ込む展開には，面食らうこと間違いなし！　2曲めの「悠久の風」（編曲：雄之助）は優雅なメロディをキッチュなチップチューンサウンドを交えて聴かせる胸キュンなアレンジで，爽やかな間奏パートも素敵です。

　4曲めの「ビッグブリッヂの死闘」（編曲：いよわ）はピアノが奏でるメインメロディにほんのりジャズテイストを加えた，大人なアレンジ。6曲めの「The Man with the Machine Gun」は流麗で緊張感あるメロディをナユタン星人らしい親しみのあるサウンドで料理した，本アルバムのイチオシ曲です。

　ラストはエンディング曲で締めると思いきや，大トリを飾るのはまさかの「ファイナルファンタジーXIII」の戦闘曲「閃光」（編曲：煮ル果実）。しかし，この曲の激しくも爽快なメロディがトリにぴったりハマっていて，聴いていると再び1曲めへと戻りたくなるのも，制作陣の狙いかもしれません。

　ブックレットには，参加アレンジャーからのコメントが掲載されており，それぞれのFF楽曲への想いが感じられる点もGOOD！　「ファイナルファンタジー」シリーズの楽曲の新しい魅力がたっぷり詰まっている，ファン必聴のアルバムです！

「Electronica Tunes -FINAL FANTASY Series-」特設サイト

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■■風のイオナ■■ マーベルランド生まれのフェアリーランドで育ちで現在はNEO TOKYO在住のフリーライター＆編集者。将来は惑星あくあに移住してサイキックと共存しながら最新ゲームで遊びまくるのが夢。ゲーム＆ゲーム音楽に加えて邦楽インディーロック＆サブカルアイドル追跡，自転車旅行，広島東洋カープの応援などが趣味。地下アイドルグループ，あまりりすのプロデュース＆運営も手掛けています。