ミュージック フロム ゲームワールド：Track 98 「アイドルデスゲームTV」「『ファイアーエムブレム』ピアノアレンジアルバム」

Illustration by しなぷう

　1980年代後半にサンソフトが運営していたファンクラブ「SUN CLUB」の会員だった筆者は，この度リリースされた「超惑星戦記 メタファイト」のリメイク作「ブラスターマスター ゼロ」（Switch/3DS）に大歓喜。ニンテンドー3DS版にするか，Nintendo Switch版にするかで悩んだ末，結局両方買うことにしました。インティ・クリエイツさん，サントラのリリースもお待ちしております！
　ということで，今週も「ミュージック フロム ゲームワールド」発進！

生死を賭けて戦うアイドル達の歌を聴け！

「アイドルデスゲーム TV 〜ドリーム☆ソングス〜」

タイトル	アイドルデスゲーム TV 〜ドリーム☆ソングス〜	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2017年2月22日
価格	3000円（税抜）
発売元	SweepRecord
コピーライト	（C）2016 WITCHCRAFT（C）2016 D3 PUBLISHER

　今週の1枚めは，アイドル達がアイドルグループのセンターを目指して生死を賭けて戦うという「アイドルデスゲームTV」のCD3枚組サントラ，「アイドルデスゲーム TV 〜ドリーム☆ソングス〜」を紹介します。ゲームに登場するアイドルが歌う全ボーカル曲はもちろん，宮内信子氏の作・編曲によるゲーム中のBGMも全曲収録されています。

　DISC1にはボーカル曲を収録。1曲めは登場アイドル総出演で歌うテーマソング「ポジティブ☆絶対値」。血の匂いの欠片もない，爽やかなアイドルポップスですが，女の子達の内に秘めた闘争心を想像しながら聴くと，楽曲に深みが増すのが不思議。2曲め以降はソロ曲が続き，シャッフルビートの「虹色のデイト」や，ライブ映えしそうな「Ring Ring HAPPY」等，各アイドルの個性を反映した8曲が並びます。

　DISC2からはゲーム中のBGMを収録。明るい中に不穏な空気を混ぜた「ADGTVオープニング」が，ゲームの設定を思わせぶりに伝えてきます。ファンキーなカッティングギターと，ホーンセクションの絡みでバトル感を煽る「バクロワイヤル！」も熱い！　メランコリックなメロディを3拍子に乗せて進行する「ドリパク語る その1」も耳から離れません。
　DISC3の1曲め「D.o.Dオープニング」は，センター争いイベント「ドリーム・オブ・ドリーム」を盛り上げる曲。ガヤのSEが入っているのも血が騒ぎます！

　ゲームの設定やストーリーは物騒ですが，サウンドは直球のアイドル色で統一されているこのサントラ。アイドルソング好きな人は，ぜひご一聴を！　ちなみに筆者の推しメンは銀髪でカッコイイ，諫早れんちゃんです。

「アイドルデスゲームTV」公式サイト

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贅沢な時間を過ごせるピアノアレンジアルバム

「FIRE EMBLEM MUSIC COLLECTION : PIANO 〜Faith & Engagement〜」

タイトル	FIRE EMBLEM MUSIC COLLECTION : PIANO 〜Faith & Engagement〜	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2017年2月22日
価格	2963円（税抜）
発売元	Tablier Communications inc.
コピーライト	（C）Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

　今週の2枚めは，「ファイアーエムブレム」シリーズのピアノアレンジアルバム，「FIRE EMBLEM MUSIC COLLECTION : PIANO 〜Faith & Engagement〜」をご紹介。ピアノ演奏とアレンジは，女性ピアニストのKeiko氏が担当しています。
　「ファイアーエムブレム」の音楽と言えば，2015年に開催され，映像作品化もされたオーケストラコンサート「ファイアーエムブレム祭」が記憶に新しいですが，こちらのアルバムはしっとりとした仕上がりで，楽曲の新たな魅力を引き出しています。

　1曲めは，ピアノ演奏のみで構成された「戦闘マップ1 プレイヤー側の攻撃」。緩急を織り交ぜながら展開される美しい旋律が楽しめます。シリーズ1作めからの曲ということで，ファンには耳馴染みのある曲だと思いますが，それでも新鮮さを感じさせてくれる演奏力に驚かされます。4曲めの「Victory is Near」は，バイオリンがメロディをリードする曲。ポップス調の軽快なピアノと，格式高い雰囲気を作り上げるバイオリンとのコントラストが聴きどころです。

　8曲めの「セリスのテーマ/巡る想い」は，アゴーギクな演奏が特徴。さまざまなバリエーションのピアノ演奏でも楽しませてくれます。そして，フルートの音色が堪能できる「混沌の落とし子ユンヌ」にも要注目。ラストは秀逸なメロディをピアノとバイオリンの演奏でたっぷりと味わえる「if〜ひとり思う〜」で締めくくります。良質なメロディにゆったりとひたる贅沢な時間を，このアルバムと共に過ごしてください。

「FIRE EMBLEM MUSIC COLLECTION : PIANO 〜Faith & Engagement〜」公式サイト

ファイアーエムブレムワールド公式サイト

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■■風のイオナ■■ マーベルランド産まれのフェアリーランドで育ちで現在はNEO TOKYO在住のフリーライター＆編集者。ゲーム＆ゲーム音楽に加えて邦楽インディーロック＆サブカルアイドル追跡，自転車旅行，広島東洋カープの応援などが趣味。所有CDは5000枚以上の廃人音楽オタ。2017年からは自らメンバーを集めて結成したアイドルグループ，DORCA（ドルカ）のプロデュースもしています。