連載
ミュージック フロム ゲームワールド:Track 20
「ミュージック フロム ゲームワールド」も,今回で連載20回めを迎えることができました。最近は,仕事でお会いした人から「連載を見ています」と言っていただく機会も増え,純粋に嬉しい気持ちでいっぱいです。
それはさておき,まずは今回は私が昨年よく聴いたサントラ「おさわり探偵 小沢里奈ライジング3 なめこはバナナの夢をみるか? サウンドファイル ぷらす」のご紹介を。個性豊かなキャラクターに負けない,ステキな楽曲が目白押しのこのアルバム。謎のボーカリスト大沢里奈さんが歌う,サントラでしか聴けない新規アレンジ曲の「いつ行くの?今なの?」もポップで可愛らしく,J-POPシーンでシングルヒットが狙えそうな仕上がりです。
ということで,連載20回の次の目標,連載20周年へ向けて,今週も「ミュージック フロム ゲームワールド」行ってみましょう!
クリエイターの個性がぶつかりあったアツい1枚
「GUNSLINGER STRATOS 1&2 Original Soundtrack」
タイトル | GUNSLINGER STRATOS 1&2 Original Soundtrack | |
発売日 | 2015年7月22日 | |
価格 | 3300円(税抜) | |
発売元 | スクウェア・エニックス | |
コピーライト | (C)2012, 2014, 2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. |
大型ゲームセンターに入ったときにお出迎えしてくれる,威圧感ある大型筐体の存在は,「これからゲームに没頭するぜ!」という気持ちをさらに高ぶらせてくれます。2012年に第1作が登場し,現在は続編の「ガンスリンガー ストラトス2」が稼動中の「ガンスリンガー ストラトス」シリーズもまた,ゲームセンターに遊びに来たゲーマーをアツくさせてくれるゲームです。
その「ガンスリンガー ストラトス」シリーズ2作品の楽曲を収録した待望のサントラがリリースされました。ということで,今週の1枚めは「GUNSLINGER STRATOS 1&2 Original Soundtrack」をご紹介!
「ガンスリンガー ストラトス」シリーズのBGMの特徴は,ゆよゆっぺ,ヒゲドライバー,みきとPといった,多数のクリエイター達が楽曲を提供し,その個性がぶつかりあってスパークしている点にあります。プレイ中に強い印象を残してくれた各ステージの楽曲を,こうして改めてサントラで聴くと,さまざまなアーティストが集結したコンピレーションアルバムのように楽しめるのが新鮮です。
収録された全30曲は,1曲たりとも聴き逃せません。中でもヒゲドライバー氏が得意とする,疾走感と透明感あるボーカルを武器にヘヴィなギターサウンドを交えた「Close」,儚い歌詞とメロディに初音ミクのボーカルを乗せたみきとPのポップチューン「DAYS」,バイオリオンのアレンジと河野マリナの安定した高音ボーカルが絡み合い,高貴さと退廃的な雰囲気が交錯する山﨑 良氏による「∞Reflections」,「リッジレーサー」シリーズや「鉄拳」シリーズの作曲で知られる三宅 優氏の「9Elements(NineElements)」で聴ける京風テクノサウンドなどは,「これぞゲームミュージック!」と言いたくなる,往年のゲームミュージックファンをも虜にする仕上がりです。
クリエイターの個性に注目しがちのサントラですが,ゲームをプレイした人であれば「これは池袋ステージで流れてた曲!」「これは難波ステージで聴いた!」といった具合に,各ステージのシーンと楽曲がリンクしていく,ゲームミュージックとしての楽しみ方もできます。ゲームのファンも,クリエイターのファンも,それぞれの楽しみ方でこのアルバムを聴いてみてください。
「GUNSLINGER STRATOS 1&2 Original Soundtrack」公式サイト
シリーズ10年の歴史を詰め込んだ集大成BOX
「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE ORIGINAL SOUNDTRACK 10th Anniversary Box」
2004年にアーケードで第1作が登場して以来,原作ファンからクルマ好きまでを熱狂させてきたアーケードレースゲーム「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE」。その,全シリーズの楽曲を収録した6枚組のサントラBOXがリリースされました。
そこで,今週の2枚めは「素晴らしい…ジェラシーを感じるくらいのボリューム」と,思わず「湾岸ミッドナイト」の名台詞をパロってしまいたくなる,この「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE ORIGINAL SOUNDTRACK 10th Anniversary Box」を紹介します!
作曲は1作めから一貫して古代祐三氏が担当。ハードコア,ブリティッシュ,トランス,レイブなど,さまざまなサウンドが繰り出される古代流ダンスミュージックは,聴き続けるうちに快感に変わり,やがて“MAXIMUM TUNEハイ”状態へとトリップしてしまうこと間違いなし。
まず耳に飛び込んでくるのが,「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 5」の「Avatar of Speed」。アッパーなシーケンスにクラップを交えた4ビートと,中間部で美麗なメロディを際立たせつつ後半へ向けて疾走していく展開が鳥肌モノ。サンプリングボイスを交えた「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 4」の「The Final Count Down」はオペラ風のコーラスが焦燥感を煽る,背筋をゾクゾクさせられる1曲です。
また,女性ボーカルとピアノのシーケンスが印象的な「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 3DX PLUS」の「Stay Where You Are」では,シンプルながら極上のダンスミュージックが楽しめます。
みなぎるパワーが楽曲から放出される「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 2」の「Driver's Delight」は,プレイ中にハンドルを握る手にも力が入る1曲。リアルでのドライブ中に聴くときはアクセルの踏みすぎに要注意!
第1作「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE」の「This is My Destiny」は冒頭,そして中盤から入るボーカルパートに,思わず懐かしさで涙腺が緩みそうになる,初代マキシを象徴する曲。この曲を聴くと,10年前の自分の走りを思い出すという人も多いのではないでしょうか。
「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE」が走り続けてきた10年の歴史を語るには余りにもスペースが足りませんが,どの楽曲も宝石のようにまぶしく輝く素敵なサントラBOXに仕上がっています。もちろん,これで終わりではなく,この先も「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE」シリーズがファンを楽しませてくれることを願いつつ,今回は「そうさ,これからが始まりさ…… オレとZの湾岸ストーリーがな……!」と,原作の名台詞で締めくくりたいと思います。
ランティス「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE ORIGINAL SOUNDTRACK 10th Anniversary Box」
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- 関連タイトル:
ガンスリンガー ストラトス
- 関連タイトル:
ガンスリンガー ストラトス2
- 関連タイトル:
ガンスリンガー ストラトス リローデッド
- 関連タイトル:
湾岸ミッドナイト マキシマムチューン 4
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