担当ライター＆編集者が選ぶ“今年のイチ推しアプリ”はこれだ。「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」の2015年を振り返る特別編（第1020回）

　数ある4Gamerの連載記事の中で唯一，（日曜祝日を除いてほぼ）毎日更新している「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」。2012年7月にスタートして以来，ずっと続けてきた本連載も，今年はついに1000回の大台を突破。無数にあるゲームアプリの中から「これだ！」という作品を日々ピックアップして読者に紹介してきた。
　2015年最後の掲載となる今回は「特別編」と題して，連載担当のライター5名と編集者が，今年取り上げた292本のアプリから「ベスト」と断言する作品と，ベストには及ばないが声を大にして「オススメ」できる作品を紹介しよう。気になったものがあれば，ぜひダウンロードして年末年始に楽しんでもらえれば幸いだ。

ベストアプリ：Alto's Adventure

ライター：トリスター/目代将規

対応プラットフォーム：iOS
ジャンル：アクション
価格：200円（税込）

　アクションゲームにおいて大切なのは，大技を決めたときやハイスコアを更新したときなどに感じられる“気持ちよさ”だと思う。そんな要素をタップ操作だけで味わえるiOS向けアクションゲーム「Alto's Adventure」を，筆者の2015年ベストアプリとしたい。原稿を書き上げた後もプレイし続けているくらいお気に入りだ。
　ゲームの内容は，雪山をスノーボードで滑り，「ラマを○匹捕まえる」「1回のプレイで○メートル滑る」といった，レベルごとに定められたミッションをクリアしていくというもの。操作はシンプルだが，大ジャンプ中にバックフリップ（空中一回転）を決めるのが爽快感抜群で楽しい。また，時間経過によって天候が変化していく雪山のグラフィックスや，作品を彩るBGMはいずれも高品質で，全体の完成度もかなりのものだ。

時間と天候の変化で表情を変える雪山に注目。iOS向けスノボアクション「Alto's Adventure」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第780回

「Alto's Adventure」ダウンロードページ

次点：ヒュプノノーツ

対応プラットフォーム：iOS / Android
ジャンル：RPG
価格：基本プレイ無料＋アプリ内課金

　「ヒュプノノーツ」は主人公達の夢と過去をテーマとする物語を描いたターン制RPGだ。物語の進行に応じてプレイヤーキャラクターの立場が変化していき，子どもの頃なら野菜が敵として立ちはだかったり，学生の頃なら不良に絡まれたりと，その環境ならではのイベントが多数用意されている点がユニーク。ゲーム攻略に運の要素が絡むため難度は高いものの，章を追うごとに怒濤の展開を見せる物語から目を離せなかった。

夢の世界を冒険した男性が迎える結末とは？　スマホ向け探索型RPG「ヒュプノノーツ」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第793回

「ヒュプノノーツ」ダウンロードページ

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ベストアプリ：ミックスヒーロー

ライター：カイゼルちくわ

対応プラットフォーム：Android
ジャンル：シミュレーション
価格：100円（税込，無料版あり）

　スマホゲームにも“やり込み要素”が充実した作品が増えてきたように思うが，そんな中で筆者が今年唯一，ちょっと遊ぶつもりが思わず徹夜してしまった「ミックスヒーロー」をベストアプリに選出したい。
　見た目は縦スクロールシューティングゲームに見えるが，実はシミュレーションゲームという意外性が新鮮。攻撃の要になる召喚獣をランダムで呼び出すガチャ要素と，召喚獣同士をミックス（合成）して進化させる点が筆者の“やり込みのツボ”にハマり，夢中になって遊んでしまった。
　ゲームバランスや演出など改善してほしい部分もあるが，時を忘れて没頭してしまったほどお気に入りのアプリだ。有料版のほかに無料版もあるので，興味のある人はぜひ無料版から試してみてほしい。

縦シューに見えて実はシミュレーションゲーム。Androidアプリ「ミックスヒーロー」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第975回

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次点：純愛ババア学園　～転校生は100万歳～

対応プラットフォーム：iOS / Android
ジャンル：アドベンチャー
価格：基本プレイ無料＋アプリ内課金

　怪作「100万歳のババア」（iOS / Android）に続くアプリだが，「なぜ開発者はここまでババアの描写にこだわるのか」と今でも気になって仕方がない。本作は，とある学園を舞台に4人のババアと恋愛を楽しむというアドベンチャーゲーム。個性的かつ表情豊かに描かれたババアの姿は強烈で，一度プレイしたら生涯忘れることはないだろう。未体験の人はぜひダウンロードして，この衝撃を味わってみてほしい。

ヒロインは100万歳!?　ババア相手に恋物語を楽しめるスマホ向け恋愛ADV「純愛ババア学園　～転校生は100万歳～」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第794回

「純愛ババア学園　～転校生は100万歳～」ダウンロードページ

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ベストアプリ：再生！ カラカラ惑星

ライター：げっつ☆先生

対応プラットフォーム：iOS / Android
ジャンル：シミュレーション
価格：基本プレイ無料＋アプリ内課金

　スマホゲームはいつでも気軽にプレイでき，あとを引く楽しさがあればなお良い。これらの要素がゲームの設定にマッチし，プレイしながら無理なくゲームの世界観に入り込めたのが「再生！ カラカラ惑星」だ。
　ゲームの舞台は，ちょっとした手違いで乾燥が進み，砂漠化してしまったとある惑星。新米の神様になったプレイヤーに課せられた任務は，惑星を元に戻すことだ。手探りで土地を再生しながら，街や村，社などを復興させていくことになるのだが，これがプレイヤーの探究心をくすぐり，プレイを続けるモチベーションを刺激してくれる。
　また，復興した街や村の住民からは定期的に貢ぎ物をもらえるという，放置ゲームの要素もあるのだが，これも作品の設定にハマっている。コンプリートを目指す場合は，それなりに時間がかかるのでじっくりと挑戦してみてほしい。

神様の力を駆使して惑星を復活させよう。スマホ向けシミュレーションゲーム「再生！ カラカラ惑星」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第764回

「再生！ カラカラ惑星」ダウンロードページ

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次点：モグラ戦隊タタクンジャー

対応プラットフォーム：iOS / Android
ジャンル：アクション
価格：無料

　ゲームセンターなどでおなじみのエレメカ「モグラたたき」を題材にしつつ，同じ色のモグラを連続して叩く「コンボ」システムの導入により，従来とはひと味違うプレイを楽しめる作品だ。ハイスコアの更新には，コンボとプレイアブルキャラクターが持つ必殺技の使い方が重要で，可愛らしい見た目に反して戦略性が高い。
　なお，ボス戦やチャレンジステージには，往年のゲームファンがニヤリとするような演出が盛り込まれている点にも注目してほしい。

コンボと必殺技を駆使してハイスコアを狙え。「モグラ戦隊タタクンジャー」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第926回

「モグラ戦隊タタクンジャー」ダウンロードページ

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ベストアプリ：Dynamix

ライター：飛鳥

対応プラットフォーム：iOS / Android
ジャンル：リズムアクション
価格：基本プレイ無料＋アプリ内課金

　音楽に合わせて登場する“ノーツ”を規定の位置でタイミング良くタップし，メロディを奏でるリズムアクションゲームは，スマホと相性のいいジャンルだと考えている。オリジナルのものや有名IPを使用したものなど，多数の音楽ゲームがリリースされているが，その中でも印象に残ったのが「Dynamix」だ。
　最大の特徴は，画面の奥から手前以外に，画面中央から左右にもノーツが流れる点。縦と横のラインが存在し，他社の作品にはないプレイフィールを味わえた。もちろん，作品の主役である音楽のクオリティは申し分なく，豊富なジャンルの楽曲を楽しめるのも嬉しいポイント。楽曲は定期的に追加されており，初心者から上級者まで遊べる難度設定も見事だ。

3方向に流れるバーをタップしてメロディを奏でよう。リズムアクション「Dynamix」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第862回

「Dynamix」ダウンロードページ

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次点：精霊の翼：スカイガーディアン

対応プラットフォーム：iOS / Android
ジャンル：シューティング
価格：基本プレイ無料＋アプリ内課金

　オーソドックスな縦スクロールシューティングだが，ステージやクリアという概念がなく，集めた精霊を合成して強化しながら繰り返しプレイできる。精霊達はさまざまな攻撃手段を持ち，それの組み合わせによって攻略方法が変化するため，自分のスタイルに合った遊び方を探し，楽しめる点が好印象だ。精霊達を育成するRPG的要素もあり，少しずつ攻略していく面白さを味わえるので，じっくり遊びたい人にもピッタリだ。

精霊の育成が攻略の鍵となるスマホ向け縦シュー「精霊の翼：スカイガーディアン」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第882回

「精霊の翼～スカイガーディアン」ダウンロードページ

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ベストアプリ：倒産！？ネオニート株式会社

ライター：H.H

対応プラットフォーム：iOS / Android
ジャンル：シミュレーション
価格：無料

　筆者が選ぶ2015年のベストアプリは「倒産！？ネオニート株式会社」だ。本作は，特定組織に属さずに何らかの手段でお金を稼ぐ“ネオニート”をコントロールして“1京円”の収益を目指すという放置系シミュレーションゲームだ。「会社に雇われているならニートではないのでは？」と興味を持ってプレイを始めたのだが，会社を最終段階まで育てるほどハマってしまった。
　ゲーム内にはシェア機能があり，これでSNSに投稿を行うと，一定時間ボーナスタイム「好景気」に突入する。これはアプリを起動していない間も効果が有効になっており，放置中もニート達を効率よく働かせられる。ある程度ゲームを進めれば目標達成が楽になるので，ひたすら下準備にのめりこんでしまった。広告の表示頻度は高めだが，ひと味違った放置ゲームを探している人は遊んでみてほしい。

ネオニートを雇って1京円を目指せ！　スマホ向け経営シミュレーションゲーム「倒産！？ネオニート株式会社」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第928回

「倒産！？ネオニート株式会社」ダウンロードページ

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次点：Fast like a Fox

対応プラットフォーム：iOS / Android
ジャンル：アクション
価格：基本プレイ無料＋アプリ内課金

　スマホの背面をタップする操作方法が斬新な横スクロールアクションゲーム。慣れるまでは思い通りに狐（プレイアブルキャラクター）を操作できずモヤモヤしたが，コツが分かると疾走感がクセになる。コースの難度設定が絶妙なところも攻略しがいがあって面白い。筆者が今年遊んだスマホ向けアクションゲームの中では最高峰の完成度だと思っているので，興味を持った人は一度プレイしてみてほしい。

端末の裏側で操作するスマホ向けランニングアクション「Fast like a Fox」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第1001回

「Fast like a Fox」ダウンロードページ

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ベストアプリ：ねこあつめ

連載担当編集者：Chihiro

対応プラットフォーム：iOS / Android
ジャンル：カジュアル
価格：基本プレイ無料＋アプリ内課金

　筆者が今年のベストアプリに選んだ「ねこあつめ」は，本連載で取り上げたアプリの中で，抜群の知名度を誇る超有名作品だ。ゲームの遊び方は，ごはんの設置と補充，ボールや段ボール箱といった各種グッズの配置を済ませて一定時間放置するだけでいい。アプリを再び起動すると，さまざまな猫達が集まってきて，グッズに対応したリアクションを見せてくれるのだ。
　ただし，放置しすぎると遊んでいる姿は見られず，お礼の「にぼし」（ゲーム内通貨）を残して帰ってしまう。「どんな猫が来ているかな？」と気になり，ついついチェックしては一喜一憂する日々を過ごしてしまった。
　猫達は，三毛猫や黒猫をイメージしたオーソドックスなものから，ごはんを一匹で平らげてしまう「まんぞくさん」，某プロ野球チームのファンを連想させる「たてじまさん」などユニークなものもおり，バリエーションはかなり豊か。思わずねこてちょう（図鑑）のコンプリートを目指してしまいたくなる癒やし系アプリだ。

可愛らしい猫達に魅了されること間違いなし。スマホ向け猫収集ゲーム「-ねこあつめ-」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第792回

「ねこあつめ」ダウンロードページ

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次点：Lifeline...

対応プラットフォーム：iOS / Android
ジャンル：アドベンチャー
価格：iOS版240円，Android版246円（いずれも税込）

　テキストベースのアドベンチャーゲーム「Lifeline...」の物語は，プレイヤーがタイラーと名乗る宇宙飛行士から救難信号を受信したところから始まる。プレイヤーがタイラーに，行動を指示することで物語が進展するのだが，場合によってはタイラーが“取り込み中”で，数時間連絡が取れなくなることもある。危機的状況にあるタイラーの安否が気になり，誰もがつい真剣にプレイしてしまうのではないだろうか。
　ゲームに動きがあるとスマホに“通知”が来る点も，ゲームへの没入感を高める演出として機能している。単なる通知ではあるのだが，普段使っているスマホに“タイラーからの着信”が入ることで，彼の存在がとても身近に感じられるようになるからだ。
　なお，iOS / Android版ともに日本語化されているので，筆者のように英語が苦手な人でも安心して遊べるはずだ。

地球外で遭難した宇宙飛行士を救出できるだろうか？　アドベンチャーゲーム「Lifeline...」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第911回

「Lifeline...」ダウンロードページ

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　最後となるが，今年の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」で取り上げたアプリを，プラットフォーム/ジャンル/料金形態で分類してみた。連載で紹介したアプリの約8割が2大OSに両対応していることや，一部に偏りが見られるものの，大抵のジャンルを網羅していることなどが分かる。「へ～」と言いながら見てみてほしい。

2015年の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」で取り上げたアプリのプラットフォーム別内訳

2015年の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」で取り上げたアプリのジャンル内訳

2015年の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」で取り上げたアプリの料金形態内訳

「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」記事一覧