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3000人以上の「Ingress」エージェントが参加登録。“世界初のAR舞台挨拶”が行われた公式イベント「Mission Day Fukuoka」と「XM Festival Fukuoka」の模様をレポート
Mission Day Fukuokaは,Ingress内のミッションを通じて福岡の歴史や魅力を知ることができる公式ユーザーイベントで,XM Festival Fukuokaは,両陣営のエージェント(Ingressプレイヤー)が特別なルールでスコアを競うスペシャルイベントだ。本稿では今回のイベントの模様をお届けしよう。
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Mission Dayでは,さまざまなミッションをこなすことで,福岡の歴史や魅力に触れられるとのことで,いくつかのミッションに挑戦してみることにした。
今回は,宿泊したホテルからイベントの基点となった舞鶴公園まで,3つほどのミッションを行ったのだが,指定されたポイントのポータルをHackするという,スタンプラリーのような感覚で,国の史跡に指定されている「福岡城」や,その付近にある桜の名所,歴史的な建造物など,さまざまな場所に行くことができた。
Mission Dayに続いて,16:00からXM Festival Fukuokaが行われた。今回のルールは,特定のエリア内のポータルに“シャード”と呼ばれる破片が出現し,2時間という制限の中でどちらがより多くのシャードを指定された場所に運べるかを競うシャードバトル(通称:玉転がし)だ。
一部のエリアしか確認できなかったが,序盤からENLIGHTENED(緑)が押せ押せのムードで,RESISTANCE(青)は防戦一方といった雰囲気だった。その後も戦いは続き,シャードバトル終了の18:00まで,福岡県の各地で激しい攻防が繰り広げられた。
シャードバトルが終了したのち,19:00から舞鶴公園にてアフターパーティーが開催された。アフターパーティーは,Niantic アジア統括マーケティングマネージャーの須賀健人氏が進行を務め,今回行われたシャードバトルの結果や,2018年10月に放映予定のTVアニメ「イングレス」,「Ingress」のメジャーアップデート版「Ingress Prime」の最新情報など,さまざまな発表が行われた。
まずはジョン・ハンケ氏が,194対46でENLIGHTENEDの勝利というシャードバトルの結果を発表。ENLIGHTENED陣営からは大きな歓声があがっていた。続けて,ジョン・ハンケ氏が「とても力を入れている」と話すTVアニメ「イングレス」の話題に移り,ARゴーグルを装着した川島氏が登壇した。
川島氏は「Ingressは,目に見えないモノをみんなで信じて戦うゲーム」と述べ,「実は,すでにこの会場にアニメのキャラクターがいます」と,何もないステージの中央を眺めながら話した。
そして,中央の巨大ディスプレイを川島氏の視点に切り替えたところ,ステージ上に3人のキャラクターが写され,TVアニメ「イングレス」の主要キャラクターである「Makoto(マコト)」「Sarah(サラ)」「Jack(ジャック)」が初お披露目された。
続いて,TVアニメ「イングレス」の監督である櫻木優平氏と,プロデューサーの石井朋彦氏が登壇。2人は「すごい人ですね」「アニメイベントでここまで人が集まることはめったにないです」と,非常に驚いた様子だった。
まずは,櫻木氏が「特別な非公開映像を持ってきました」と述べ,会場限定の映像を先行公開。緻密に描かれた映像を見た来場者からは感嘆の声があがっていた。これを見たジョン・ハンケ氏は「思い描いているものが目の前にあって,夢を見ているよう」と非常に嬉しそうな表示を見せ,櫻木氏と石井氏を起用した理由について,先進的な技術を活用してさまざまな映像を作っていたこと,そして,プロデューサーの石井氏がエージェントレベル13という,Ingressのコアプレイヤーであることなどが決め手になったと語った。
また石井氏は,「アニメの会場となった場所はすべて現地まで行ってロケハンをし,細かいところまでこだわっている」と,非常に力を入れている作品であると話し,「ENLIGHTENEDとRESISTANCE,どちらを主人公の陣営にするのか非常に迷った。アニメに関わってきた20年の中で,もっとも難しい脚本作業だった」と,その苦労を語った。
次に,「Ingress」のメジャーアップデート版「Ingress Prime」の情報について,Nianticのアンドリュー・マッキントッシュ氏が説明を行った。UIの大幅な改善はもちろん,細かいデザインやエフェクトなどが派手で見やすくなり,Ingressがより面白いと感じられるようになると話した。
次に登壇したのは,2015年にIngressとのパートナーシップを発表し,「SoftBank ウルトラリンク」などのIngressの“研究”を続けているソフトバンクから,坂口卓也氏が登壇。同氏はソフトバンクとIngressが今までにどう関わってきたのかを簡潔に説明し,次の施策である「Softbank MR Intel Simulator(仮)」を発表した。これは,ゴーグル型のMRデバイス「HoloLens」を使うことで,Ingressの世界を体験/共有できるツールになるとのことだ。
なお,次の開催地は札幌で,名称は「カサンドラ・プライム」。これとは別に「オシリス」というコードネームも用意されているが,細かい情報は発表されなかった。
最新のアノマリーの話が一段落したところで,リアルイベント「Agent Olympiad 2018」が6月23日に開催されることが発表された。昨年に行われた「Agent Olympiad 2017」は,世界中から選ばれたエージェントが東京に集合し,閉鎖された環境内でさまざまな精神的,肉体的なチャレンジで競い合うという公式イベントだったが,今回もおそらく同様の内容になると思われる。“被験者”の募集はすでに始まっているので,腕に自信のある人はぜひ応募してみよう。
ちなみに,今回のイベントの会期中に,ジョン・ハンケ氏や川島氏,須賀氏,さらには,TVアニメ「Ingress」の制作陣である川島氏や石井氏らにインタビューをする機会があった。こちらについては,別途あらためて記事にする予定なので,楽しみにしていてほしい。
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(C)2012-2018 Niantic, Inc.
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