連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第268回「まかいのモンスと進撃のジュラシック・パーティー」
8月8日にお台場・東京カルチャーカルチャーにて開催された「マフィア梶田のおDie場濃量祭(白)」。ゲストの方々,そして参加者の皆様のおかげで大いに盛り上がり,無事にイベントを成功させることができました。
そして,こちらのイベントで発表させていただいたのですが……なんと,「マフィア梶田ぬいぐるみ」の商品化が決定! プライズメーカーのブレイクさんより,年内にアドアーズグループのゲームセンターに登場予定です。
また,それに続いてアニゲラでお馴染みの杉田智和さん,祁答院 慎さん,朝倉ブルーさんのぬいぐるみ化も決まり,こちらも同様に年内にはアドアーズグループのゲームセンターに並ぶこととなりました。
中年のおっさん達が揃いも揃ってぬいぐるみになるという異常事態に当の俺も困惑しているわけですが,みなさまぜひゲームセンターで見かけたらお迎えしてやってください。もしかしたら全国の汚れを知らぬ女の子たちに弄ばれることもあるんじゃないかと想像したらとても興奮してきました……。
「RADIO 4Gamer Tap(仮)」の第17回では,Route24より配信中の「まかいピクニック」(iOS / Android)を特集。番組ではゲストとして本作のディレクターである西 健一氏をお招きし,ゲームのポイントを解説していただきつつ実際にプレイしてきました。
「まかいピクニック」公式サイト
「まかいピクニック」ダウンロードページ
「まかいピクニック」ダウンロードページ
あの「moon」を手掛けたカリスマクリエイター・西 健一氏の最新作ということで,相変わらず非凡なセンスに満ち溢れている本作。ゲーム性はほとんど説明を必要とせず,映像を見るだけで老若男女を問わず「なんだか面白そうだ」と感じさせるような魅力のある作品です。
なお,実はマフィア梶田の執筆したPR記事が掲載済みなのでぜひそちらも併せてチェックしてください。どういうわけか今後のアップデートで追加される「アカジャキ」のボイスも担当することになりましたし,まだまだ個人的にも本作を応援していきたいと思いますよ!
【PR】歌って歩いて仲間を助けて,モンスとのんびり旅する「まかいピクニック」の不思議な魅力を紹介
8月1日に公開された映画「コープスパーティー」。もう観ましたか? いやぁ,最初から最後まで胸糞悪く,原作者の人間性を疑いたくなるような最低の映画でしたね!(※褒めてる)。ぶっちゃけ,ゲームや漫画の実写化というのは上手くいかないケースが多くオタク的には不安が付きまとうものですが……本作に関してはお世辞抜きで,原作ファン納得のできばえでした。
改変は最低限に,名シーンは強調すべきとこを強調して削るところは思い切り良く。お手本のような「原作に寄り添った実写化」で,役者の皆さんもキャラクターのイメージにぴったりな演技を見せてくれました。なかでも,篠崎あゆみ役を演じた前田希美さんの演技は印象的でしたね。鬼気迫る女の情念,ラストシーンの表情が網膜に焼き付いております。
いやはや,色々な意味で扱い辛かったであろう原作をここまで見事に1時間34分でまとめ上げた山田雅史監督の手腕には脱帽ですわ。
そしてですね,コープスをきっかけに映画熱が盛り上がったせいか続いて「ジュラシック・ワールド」と「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」も観ちゃいまして。これまた,どちらも素晴らしかったんですよ。
まず,「ジュラシック・ワールド」は「ジュラシック・パーク」シリーズのファンが期待していたものが,「ほら!これが欲しかったんだろ!!」と言わんばかりに,最高の技術でトッピングされていました。陳腐な人間ドラマはオマケにすぎず,主役は現代に蘇った恐竜たちです。純度100%のエンタメ映画とはこのことかと,久しぶりにポップコーンを美味く感じる映画でした。クライマックスからラストにかけてのT-レックスとラプトルの大活躍,往年のファンなら目頭が熱くなること間違いなしです。心なしか,過去作よりも「ゴジラ」シリーズのような怪獣映画のテイストが強く感じられましたね。
最後は「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」。こちら,前述した「コープスパーティー」とは正反対の方向を突っ走った作品でした。つまり,積極的に原作を改変しています。センスの無い監督がこれをやってしまうと,多くの場合とてつもなく悲惨なことになるのですが……「進撃の巨人」が幸いだったのは,樋口真嗣監督が類稀なるセンスを持ったクリエイターだったということです。
とにかく,実写への落とし込み方が見事としか言いようがありませんでした。どちらかと言えばヨーロッパ的な世界観の原作を邦画として成立させるため,設定を大胆にアレンジ。壁の内部をファシズム的な独裁政権に支配されたアジア的ディストピアとして描いており,戦争映画のエッセンスも加えてファンタジーとリアルの混在する独特の雰囲気に仕上げています。これはあくまで独自の解釈ですが,「『進撃の巨人』の舞台が日本だったなら?」というifに樋口監督が100点満点の解答を出してきたような印象ですね。
特筆すべきは,巨人の恐ろしさですよ。本作は素晴らしい映画ですが,「原作をそのまま再現してほしかった」という層にはハッキリ言って不向きな作品です。しかし,そんな人々でも“巨人”の描写に関しては文句のつけようが無いのでは,と思わせるほどの完成度でした。生理的嫌悪感で思わず目を背けたくなるようなビジュアルが,より現実に近いだけに,初見のインパクトは原作以上かもしれません。容赦のないゴア表現もあって,とてもホラーです。とてもスプラッターです。完全に心奪われました。
そんな巨人たちに蹂躙され,絶望的な戦いを強いられている人類側の悲惨な状況も実写ならではの生々しさで描かれており,だからこそエレンが巨人に変身してからのカタルシスはとてつもないです。立体機動装置を使いこなせてやっと1体か2体倒せるか倒せないかという巨人を,バイオレンスなアクションで次々と粉砕していくシーンは手に汗握りますよ。通じにくい例えかもしれませんが,「サンダ対ガイラ」がめっちゃリアルになったかのような特撮怪獣大バトルめいた迫力があります。
唯一の不満点としては,とてつもなく良いところで「後編に続く」という終わり方になっていたので余韻を十分に味わえず消化不良気味なんですよね。こうなったら9月19日公開予定の後編も絶対に観に行きますとも。悔しいけど……!
……あ,それとハンジさんは二次元の世界から飛び出してきたのかってくらい完璧にハンジさんでした。ありゃスゴいですよ。
映画「コープスパーティー」公式サイト
映画「ジュラシック・ワールド」公式サイト
映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」公式サイト
キーワード
(C)2015 Route24 Inc. All rights reserved.
(C)2015 Route24 Inc. All rights reserved.