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ハロー!Steam広場 第339回:伝説の怪物“スキンウォーカー”を狩猟するホラーアクションゲーム「Skinwalker Hunt」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,街の大規模改修でインフラをすべて壊した状態でも一時停止は押さない上級市長にジョブチェンジできるかも。
伝説の怪物“スキンウォーカー”を狩猟するホラーアクションゲーム「Skinwalker Hunt」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,第202回で取り上げた「Witch Hunt」の開発者,Andrii Vintsevych氏が手掛ける一人称視点のホラーアクションゲーム「Skinwalker Hunt」を紹介しよう。
アメリカの渓谷地帯「Longwind Valley」では,レジャーで訪れた人々が惨殺されるという事件が多発していた。野生の動物が攻撃的になったという人もいれば,動物の奇妙な鳴き声を聞いたという人もおり,そのどれもが“スキンウォーカー”と呼ばれる怪物の存在を示すものだった。困り果てた土地の所有者はスキンウォーカーを討伐するために,超自然現象の専門家であるプレイヤーを雇うことにしたのだ。
ちなみにスキンウォーカーとは,ネイティブアメリカンであるナバホ族に言い伝えられる伝説の怪物だ。動物に変身したり,憑依したり,変装したりといった能力を持った魔女の一種とされており,本作では“鹿の頭蓋を被った狼男”のような風貌で登場する。
ゲームの目的は,夜のLongwind Valleyでスキンウォーカーを見つけ出し,これをライフルで仕留めること。スキンウォーカーには膨大な量のHPがあるので,ライフル弾一発だけでは倒せず,またスキンウォーカーは攻撃されると遠くへ逃げてしまう。撃っては追跡を繰り返すことになり,仕留めるには相当な根気が必要になる。
そして厄介なのが,スキンウォーカーもこちらを狙って動いているということ。プレイヤーがスキンウォーカーの探知範囲に入ると,ものすごいスピードでプレイヤーに襲いかかってくるのだ。接近される前に攻撃して払えればいいが,足音もなく近づいてくるので,近くにいると分かって気構えているときでないと反応しきれない。
プレイヤーは超自然現象の専門家というだけで,身体能力的には普通の人間となんら変わらないので,スキンウォーカーの鋭い爪で3回も攻撃されればゲームオーバーだ。
そうしたスキンウォーカーの動きに対応できるよう,プレイヤーには「ハンタートーテム」という設置型のアイテムが4つ与えられる。このトーテムはレーダーの役割を担っており,トーテムから半径200m以内の場所にスキンウォーカーがいる場合は,プレイヤーに警告してくれるのだ。正確な場所までは分からないが,近くにいると分かればいっそう警戒して動けるので,トーテムの存在価値はとても高い。
プレイヤーの脅威となるのはスキンウォーカーだけではない。Longwind Valleyには凶暴化した野生動物や,スキンウォーカーを崇拝するカルト信者もうろついている。野生動物を仕留めると肉を入手でき,それを焼いて食べることで体力を回復できるほか,仕掛け罠の餌にすることも可能だ。一方のカルト信者は,人間離れした身体能力と生命力を持っており,撃退するのがなかなか難しい。運悪く見つかってしまったら,うまいこと距離を取りながら攻撃してHPを削っていこう。
本作はハンティングとホラー要素を組み合わせたアクションとなっており,ハンティングでありながらも「狩られる側でもある」という緊張感が常に付きまとう。トーテムレーダーの範囲内にいるときは比較的安心できるが,どのトーテムも反応しないときは範囲外を探索しなくてはならず,そのときに味わう“いつ襲われるか分からない”不安と恐怖はなかなかのもの。興味の湧いた人は,ぜひスキンウォーカーの狩猟に挑んでみてほしい。
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