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ハロー!Steam広場 第266回:地下鉄駅がダンジョン化しないよう構内を整備していくシミュレーションゲーム「STATIONflow」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,手を抜かないとアンチチートシステムに引っかかる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第266回は,DMM GAMESの「STATIONflow」を紹介しよう。本作は,地下鉄の駅構内を整備していくシミュレーションゲームだ。利用できる出入口が増えるにつれて複雑化していく構内にて,お客さんが迷わずに目的の場所に移動できるように道を作ったり,案内標識を置いたりしていくのだ。
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地下鉄駅がダンジョン化しないよう構内を整備していくシミュレーションゲーム「STATIONflow」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はDMM GAMESの「STATIONflow」を紹介しよう。
本作は,地下鉄の駅構内を整備していくシミュレーションゲームだ。利用できる出入口が増えるにつれて複雑化していく構内にて,お客さんが迷わずに目的の場所に移動できるように道を作ったり,案内標識を置いたりしていく。
実質,RPGのダンジョンみたいな地下鉄の駅(主に渋谷)をさまようたびに「自分ならもっとうまく設計できるのに」などと思ってきたが,では本当にうまく設計できるのか。ついに筆者の天賦の才を世に知らしめる機会が巡ってきたわけだ。
今のところ本作は,チュートリアルから続くキャンペーンモードのみが実装されており,基本的なことを学んだ流れで本番が始まる。駅のシャッターは朝4時に開いて夜0時に閉まるので,その間の20時間で駅構内をマネジメントしていくという流れだ。
その日の終わりに清算タイムがあり,その時点で必要なだけの経費が払えない場合はゲームオーバーになる。とはいえ経営自体はそこまでシビアではないので,お金周りの管理は多少雑でもなんとかなるだろう。
本作の基本的な操作はマウスだけで完結する。画面の下にあるツールチップから道や階段といったオブジェクトを選択して,マップに配置していくだけだ。既存のオブジェクトと連結させる場合はガイドラインが表示されるので,増築もしやすい。
ゲーム序盤は機能している出入口が1つしかないので,案内標識を置く必要もないが,利用者を増やすにはほかの出入口も稼働させなければならない。そうなると道が分岐していくので,案内標識も必要になる。
案内標識は矢印でその先に何があるのかを示すもので,とくに難しいことはない。その先にA1という出入口があるのならば,矢印にもA1と書いておけば良いのである。ただ,道が分岐して別の出入り口ができ始めると,途端に考えることが増えてくる。
標識の更新や増設はもちろん,駅から出る人だけでなく,入口から入ってくる人のことも考慮しなければならない。そうこうしているうちに標識が増えすぎてしまい,わけが分からなくなってくる。結局のところ,筆者の腕ではウィザードリィ化は避けられないのであった。
うまい人なら最小限の標識で人の流れをコントロールできるだろうし,そうでなくても,まずは標識の数を少なくして,客の不満が出てから対応すればよい。マップ上で怒っている客を見つけたらクリックして,どこに向かいたいのかを確認しよう。そうすれば,そこまでの案内が適切にできていないことが分かるので,そこに適切な標識を設置すれば良いのだ。
駅の利用者が増えると駅のランクが上がり,設置できるオブジェクトの種類も増えていく。自動販売機や売店を設置できるようになれば,乗車券以外の収入も見込めるだろう。混雑しがちな場所を見つけたら,道幅を広げたり,階段を増設したり,エスカレーターに置き換えたりして,より快適に利用してもらえるように努めたい。
より深い階層の出入口が使えるようになると,さらに構内は複雑になっていくが,同時にアンロックされるオブジェクトもあるので,これをうまく利用して人の流れを整理していこう。
本作のアーリーアクセスは2020年4月ごろまで行われる予定だ。正式版でも価格は変わらないとのことだが,現時点でコアコンテンツは実装済みなので,今購入しても問題はないだろう。
地下鉄がテーマとはいえ,電車そのものに関わることはほとんどないので,時刻や運行本数までマネージメントしたいような人には向かないかもしれないが,駅構内の整備はおそらく思っている以上に大変で面白いので,新宿や渋谷をうまく歩けないような人も,ぜひチャンレジしてみてほしい。
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