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ハロー!Steam広場 第150回:HPの概念ナシ。一撃必殺を狙う緊張感が心地よいロボ剣闘士アクション「Clone Drone in the Danger Zone」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,久々に降り立った「ウェイストランド」で,さっそくインベントリがゴキブリ肉(おやつ)で一杯になる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第150回は,アメリカのインディーズ系デベロッパ,Doborog Gamesが手掛ける「Clone Drone in the Danger Zone」を紹介しよう。プレイヤーは,人の心をダウンロードしたロボットを操作して,闘技場で行われるバトルロイヤルを勝ち抜いていくことになる。
一撃必殺の爽快感と緊張感が味わえるロボ剣闘士アクション「Clone Drone in the Danger Zone」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はアメリカのインディーズ系デベロッパ,Doborog Gamesが手掛ける「Clone Drone in the Danger Zone」を紹介しよう。ちなみにDoborog Gamesは,開発者のErik Rydeman氏と,彼の愛犬であるHundssonで構成されたデベロッパだ。社名にDogの文字が入っていることからも,おそらく本作の70%くらいは愛犬のHundssonが作ったものと見られる。賢いなぁ。
そんな余談はさておき,今回紹介する「Clone Drone in the Danger Zone」は,人の心をダウンロードしたロボットを操作して,闘技場で行われるバトルロイヤルを勝ち抜いていくアクションゲームだ。
操作するロボットはゲーム開始時に自動生成され,名前,性別,年齢,職業といったプロフィールは,ダウンロード先の人物のものが反映される。ただ,プロフィールの組み合わせによって性能が変わるといった要素はないので,単なるロールプレイ用の味付けといったところか。
ゲームの内容は,闘技場でほかのロボット達と死闘を繰り広げ,生き残ったら控室で能力をアップグレードし,再び闘技場へ――という流れをひたすら繰り返すだけだ。アップグレードは,メイン武器であるレーザーブレイドに炎をまとわせたり,背中にジェットパックを着けたりと,効果を大きく実感できるものばかりで,戦い続けるためのモチベーションを高めてくれる。
ロボットの攻撃方法は,縦斬りと横斬りの2種類のみ。敵のロボットを含めて本作にはHPという概念がなく,攻撃が当たるとその部分が切断されていくというユニークなシステムが採用されている。したがって,うまいこと頭や胴を斬り落とせば一撃で撃破できるわけだ。これがとても気持ちいいわけだが,一撃死は自身にも当てはまることであり,本作では一度でも破壊されると最初からやり直しになるため,死への緊張感は常に高めである。
敵のAIはそこまで賢くないので,1対1ならばまず負けることはないだろうが,このゲームでは基本的に1人vs.多人数になるので油断は禁物だ。ときにはステージギミックなどもうまく活用して,囲まれないように立ち回りたいところ。アップグレードの進め方次第では,弓やハンマーも使えるようになる。レーザーブレイドだけではキツイと感じるようになったら,これらのアップグレードを取るようにするといいだろう。
現時点で実装されているモードは,ロボットに対する人類の抵抗を描く「Story Mode」,どこまで勝ち続けられるかを試す「Endless Mode」,視聴者がコインを賭けるとゲーム内に敵が出現する「Twitch Mode」,新しいスキルをアンロックできる「Challenge Mode」の4つだ。アーリーアクセスは今年いっぱいまで行われるとのことだが,現状でも十分に遊べる内容に仕上がっているので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
「Clone Drone in the Danger Zone」Steamストア(1480円)
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