ネクソンが2015年8月26日に配信を開始したスマートフォン向けストラテジーゲーム
「ドミネーションズ -文明創造-」(
iOS /
Android:以下,ドミネーションズ)。本作は,「Sid Meier’s Civilization II」(Civ II)や「Rise of Nations」(RoN)の開発に関わった
ブライアン・レイノルズ氏と
ティム・トレイン氏が率いるBig Huge Games初のスマホアプリだ。
ドミネーションズの基本的なシステムは,「Clash of Clans」(通称クラクラ)を踏襲しているが,ゲームシステムとして
“歴史”が組み込まれており,人類を発展させ最強の文明を創ることがプレイヤーの目的になっている。
ゲームスタート時,自国民の生活は狩猟や採集が中心となる。農場や貯蔵庫を作ったり,道路を敷いたりして経済力を,それと並行して兵士や軍事施設を作りながら軍事力を高めて,文明を発展させていくことになる。
ちなみに一部アジアを除く海外では,
「DomiNations」というタイトルで先行配信されており,欧米を始めとした108か国におけるApp Storeの「ストラテジーゲーム」カテゴリでトップセールス10位以内にランクイン。累計ダウンロード数は1000万を突破している。日本ではまだ配信されたばかりだが,この海外の現状から察するに,日本でも大ブレイクしそうな雰囲気だ。
4Gamerでは,そんなドミネーションズの攻略情報を4回にわたって掲載していく予定だ。記念すべき(?)第1回は
“時代”にフォーカスし,
最初期の「黎明の時代」から,現在の最終到達地点である「産業時代」までをざっくりと紹介していこう。
原始人のようなユニット達が,時代が進むにつれて火薬を手にし,いずれは空飛ぶ手段を得る。そんな変化の様子をチェックしてみてほしい。
黎明の時代
黎明の時代は,チュートリアルに始まり,チュートリアルに終わるので,ゲームプレイ中に迷うところはないだろう。指示に従ってひと通りの基本操作を学びつつ,最低限の防衛施設や兵舎,そして本拠地となる「タウンセンター」を設置することになる。
チュートリアルを完了したらすぐに石器時代に突入だ
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石器時代
石器時代から君主(プレイヤー)のお仕事が忙しくなる。さまざまな施設がアンロックされるが,資源である食料/ゴールドの貯蔵量を増やす食料貯蔵庫とゴールド貯蔵庫は優先度が高めなので,最初に建てるべき施設だ。
また,タウンセンターと各施設を「街道」で結ぶと効率よくゴールドが得られる。タウンセンターの周囲にぐるりと街道を敷き,その横に施設を置くという手法がおすすめだ。慣れてきたら独自のレイアウトを考えてみよう。
しかし筆者はキレイ好きなので,まず木や岩の除去を民に命じる派
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黎明の時代で建てた防衛施設「タワー」をもう一本置けるようにもなるが,こちらは後回しで大丈夫だろう。そもそも石器時代の国を攻めても旨味がないはずなので,たぶんそれほど攻められない
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「鍛冶屋」は兵士をアップグレードできるため重要度的には非常に高い施設だが,石器時代ではコストが重めなので,タワーと同様に後回しでも問題ない。石器時代のうちに建てておけばいいくらいに思っておこう
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時代の進化に応じて国の周囲を囲う「森」を除去し,スペースを広げられる。新たな施設を建てる際に置き場所が必要になるので,ちょくちょく伐採を行おう
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青銅器時代
青銅器時代に突入すると,街道の上を行き来してゴールドを生み出すユニット「キャラバン」や,食料を生産する施設「農場」が開放される。資源の収入が飛躍的に伸びるので,青銅器時代で最初にすべきことはこれらの設置だろう。
加えて「城壁」や「スパイクトラップ」「守備隊」といった新たな軍事施設も開放されるので,経済が整ってきたら守りも固めていこう。
また,「不思議」が設置できるようになる。不思議は独自の効果を持った特殊な施設で,特定の時代で建てられる。青銅器時代では「ピラミッド」「アクロポリス」「ストーンヘンジ」「空中庭園」の4種類が用意されているが,設置できるのはいずれか一つだ。
本稿では,防衛面に恩恵をもたらす「アクロポリス」を選び時代を進めていく
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不思議はいずれも完成までに5回の指示が必要だが,恩恵の効果は絶大だ
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鉄器時代
ここまでくるとすっかり操作にも慣れているはずなので,「初心者卒業」と言える。鉄器時代に突入すると,いよいよ「文明」を選ぶことになる。文明は,
「中国」「イギリス」「フランス」「ドイツ」「ギリシャ」「日本」「韓国」「ローマ」の8種類が用意され,中国なら人口が増加したり,フランスなら兵士の訓練にかかる時間が短縮されたりといったように,それぞれ異なる恩恵が得られる。自国にどの文明を勃興させるかは悩みどころだ。
文明一覧。本稿では「日本」を選択して時代を進めていこう
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日本固有の兵士「武士」。他文明の兵士よりも敵の建物に強い
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開放される新たな施設は「投石機」と「神殿」だ。投石機は侵入した敵をまとめて排除できるが,隣接されると無力となる。神殿では「貿易品」と呼ばれる資源を消費して,一定時間バフ的な効果が得られる
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農場のさらなるアップグレードも可能になり,畑から水田に変化する
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古典時代
古典時代では「図書館」や「戦争アカデミー」を建てられるようになり,新たな技術/戦術を発明できる。またこのタイミングで再び,建てたい不思議を4つの中から選ぶことになる。
図書館では,あらゆる技術を研究して,特定の資源の入手量を増やしたり,兵士のHPを高めたりできる。ゴールドや食料が必要だが,研究が完了すればその効果は永久に続く。
戦争アカデミーでは,戦闘で使える「戦術」(スキルのようなもので消耗品)を食料で購入できる。敵に直接ダメージを与えたり,味方を回復できたりと,その効果はさまざまだ。
選べる不思議は「コロセウム」「ノートルダム」「兵馬俑」「紫禁城」の4種類だ。本稿では,図書館の技術研究や兵士のアップグレードにかかるコストを削減するノートルダムを選んで時代を進めていく
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図書館の技術はツリー状になっており,前提条件となる技術の研究を先に行わないと,さらに強力な技術を研究できない。先に伸ばすべきは経済か,軍事か
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戦術は消耗品扱いだが,複数所持できる。戦術アカデミーをアップグレードさせると,新たな戦術を購入できたり,戦術の最大数が増えたりする
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中世時代
中世時代に突入すると,新たな施設「城」の設置が可能になる。城は,強力な防衛施設で「英雄」と呼ばれるユニットが召喚できる。英雄は高い戦闘能力を持っており,バトルの状況を大きく左右する存在だ。
城
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中世時代になると,城壁やタワーもだいぶ堅牢そうな見た目になる
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中世時代以降は,クラウンを使っていつでも文明を変更できる
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火薬時代
火薬時代で大きく変わるのは軍事面だ。これまで剣や槍,弓だったユニットの武器が,銃に取って代わる。さらに投石機は,アップグレードによって「迫撃砲」となり,性能が飛躍的に向上する。
軽歩兵,騎兵,弓兵のいずれも銃を手にする
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迫撃砲
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新たな施設「金庫」が開放される。金庫に預けた資源は奪われないが,一定時間が経過しないと取り出せない
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啓蒙時代
啓蒙時代でも軍事成長の勢いが続く。新たな資源「石油」が登場し,集団に強い「ガトリング兵」が戦いに参加するようになる。石油の登場にともなって,石油を生産する施設「油井」(ゆせい),その保管施設「製油所」がそれぞれ開放される。
また,啓蒙時代では,「ティカル神殿」「アンコールワット」「ヴェルサイユ」「タージマハル」の4種類の中から,好きな不思議を1つ設置できるようになる。
石油は油井で生産され,製油所に保管される
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啓蒙時代で選べる不思議は「ティカル神殿」「アンコールワット」「ヴェルサイユ」「タージマハル」の4種類だ。本稿では,防御時に周辺の兵士を回復させるアンコールワットを設置している
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産業時代
現時点での最終到達地点となっている産業時代を迎えると,人類はついに空を飛ぶ手段を得る。
工場で「戦車」を生産できるようになり,新たな施設として「飛行場」などが開放される。飛行場では,「複葉機」と「飛行船」が生産可能だ。
さらに,啓蒙時代に引き続き,産業時代でも不思議を4種類の中から選ぶことになる。
攻撃速度は遅いが一発の威力が大きく,非常にタフな戦車
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複葉機は対ユニット,飛行船は対施設にそれぞれ強い
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ちなみに元々,かつて弓騎兵だったユニットは,産業時代で二輪車(バイク)にまたがる
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産業時代では「自由の女神像」「ブランデンブルク城門」「エッフェル塔」「クレムリン」の4種類から不思議を選べる。本稿では,空中ユニットの攻撃力を高めるという自由の女神像を選択している
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以上が,黎明の時代〜産業時代の流れだ。本稿の執筆にあたり,実際に最初からドミネーションズをプレイしてみたのだが,とくに
火薬時代からの軍事面における変化が非常に大きい印象だ。剣や槍が主体だった接近戦から,遠距離からの銃撃戦へと変わるため,兵士が強くなったことをどの時代よりも実感できる。
なお冒頭でお伝えしたとおり,4Gamerでは本作の攻略情報を4回にわたってお届けしていく予定だ。今回は,ドミネーションズを知らない人にも本作の魅力を感じてもらえるように,テーマとなっている歴史に着目し,“時代”にフォーカスしてざっくりと紹介してみた。2回目以降は,各時代における資源収集効率化のテクニックや,バトルでの詳しい立ち回りなど,より攻略らしい攻略をお伝えしていくので,引き続き楽しみにしてほしい。