プレイレポート
スクウェア・エニックス×GMOゲームポット×サイバーエージェントによるブラウザゲーム「アーマトゥスの騎士」プレイレポート。刻々と変化する戦場でどう戦う?
10月20日まで事前登録受付は行われているものの,詳しいゲーム内容が明らかになっていなかった本作だが,今回4GamerはCBTに先駆けて,開発陣の解説を受けながら試遊することができた。本稿でその内容やプレイフィールなどをお伝えしよう。
「アーマトゥスの騎士」事前登録ページ
「アーマトゥス」による3か国の大規模な戦争が展開
本作は「TCG&SLG」のゲームジャンルを謳う通り,本作は,カードとMO戦略シミュレーションを融合したような内容になっている。ストーリーではファンタジー風の世界を舞台にした3つの国家による戦争が描かれ,プレイヤーは戦闘ユニット「アーマトゥス」を束ねる軍師となり,自分が所属する国家を勝利へと導くため,ほかのプレイヤー達と戦っていくことになる。
プレイヤーが率いることになるアーマトゥスは,巨大人型兵器である「騎士」と,それに搭乗する「操者」のタッグで構成される。ロボットとパイロットの関係と言えば分かりやすいだろう。騎士と操者はゲーム中にカードとして登場し,編成画面にてそれを組み合わせてタッグを作ることになる。1部隊には最大3タッグを登録可能だ。
タッグの強さは騎士と操者両方のステータスによって決まり,組み合わせによって強さが大きく変化する。このタッグの編成が本作の面白さの一つとなるだろう。
なお,序盤では3部隊しか編成できないが,プレイヤーのレベルが上がることで,編成可能な部隊の数が増えていくとのことだ。
3つのパートをプレイして自国の領地を拡大
ここからは実際のプレイの流れを紹介していこう。本作は「戦争パート」「クエストパート」「探索パート」の3つに分かれていて,プレイヤーはそれぞれのパートで部隊を出陣させていくことになる。
メインとなる戦争パートでは,自分の階級に応じた戦場へ赴き,敵国のプレイヤーと戦うこととなる。戦場はシミュレーションゲームの定番であるヘックスで構成されていて,この上でプレイヤーが自分の部隊を動かして戦闘を行うのだ。
自分の部隊を支配したいヘックスに移動させると,同じ戦場に参加している敵国プレイヤーが率いる部隊との戦闘がスタート。これに勝利するとヘックスの勢力率が上がり,100%になると自国の領土にできる。
ただし,同じ戦場にいるプレイヤーの部隊と戦うといっても,マッチングなどはなく,正確に言えばプレイヤーが戦うのは,CPUが操作する敵国のプレイヤー部隊だ。
「戦闘」(相手を攻撃する),「回復」(アイテムを使って自部隊を回復する),「技選択」(「技」を使って戦闘を有利にする)のいずれかを選ぶと,お互いの部隊がオートで行動してバトルが展開され,相手のHPを0にしたほうが勝利となる。
戦闘でダメージを受けてしまうと,騎士を修理するための時間が必要となる(これを短縮するための課金要素も用意される)が,敗北によって操者や騎士がロストしてしまうようなペナルティはない。
このように,ほかのプレイヤーと直接駆け引きをするわけではなく,敗北によるデメリットも時間経過だけなので,あまり肩肘を張らずに挑める点が本作の大きな特徴と言えるだろう。
戦闘終了後,同じエリアにとどまって戦う「連戦」を選んで勢力率をさらに上げるか,あるいは別のエリアに侵攻するかはプレイヤー次第だ。自分が戦闘を行っている間にも戦況は刻々と変化しているため,「どこで戦うべきか」を常に考える必要がある。戦場の画面には味方プレイヤーとのチャット機能も用意されているので,ここで情報を交換するといいだろう。
戦争パートに続いてクエストパートを紹介しよう。このパートはさまざまな依頼(クエスト)に部隊を出陣させて応え,騎士の強化や開発に使える素材などを得るというもの。各クエストではモンスターとの戦闘が数回にわたって展開され,そのすべてに勝つとクリアになる。クエストに挑むときは「SP」(時間経過で回復する)を消費するため,厳密には“いつでも”挑めるというわけではないのだが,SPの回復ペースはほかのタイトルと比べて早めに設定されているという印象で,数回連続して挑むこともできそうだった。
そして最後の探索パートは,部隊を指定された地域に派遣し,騎士を強化する素材や操者カードを持ち帰らせるというもの。探索は自動で行われるので,プレイヤーが行うのは派遣部隊の指定だけだ。探索に出した部隊が傷ついて戻ってくるなどといったリスクはないが,探索中の部隊は戦争パートや討伐パートに出すことはできない。プレイヤーのレベルが上がって手持ちの部隊が増えてきたときに,“控え”の部隊を派遣するというのが基本となりそうだ。
ゲームのメインとなるのが戦争パート,その戦争パートで有利に戦えるように騎士を強化・開発したり,操者を充実させたりするのがクエストパートや探索パートと考えると分かりやすいだろう。この3つのパートをうまく回して部隊を強化し,自国の勝利を目指すのだ。
入手方法が異なる操者と騎士をどう組み合わせるか
ここでアーマトゥスを構成する「操者」「騎士」のカードの入手方法についても触れておこう。操者カードは最初から持っているもののほか,戦争勝利時にもらえるチケットや課金によって行える「斡旋」(ガチャ)などで入手可能だ。騎士カードは,各パートで入手できる「設計図」や各種素材,そしてゲーム中の通貨「ゼアラ」を消費しての「開発」で手に入れることになる。それぞれ手順が異なるため,ただカードを引くだけのソーシャルゲームより飽きがこない設計と言えるだろう。
こうして手に入れたカードで作るタッグだが,カードの組み合わせ自体に制限はないものの,操者にはコストが設定されていて,プレイヤーの総コストを超えて編成することはできない。手持ちのどの操者と騎士を選ぶかはプレイヤーの悩みどころだ。
すぐにゲームに入り込め,人と争う緊張感や,やり込み要素が楽しめる
ゲーム画面を見るとやや複雑に見えるかもしれないが,3つのメインパートで行うべきことはある程度決まっていて,すぐにゲーム全体を理解できるはずだ。筆者も序盤のチュートリアルと開発陣による助言のおかげで,実質20分程度で内容をある程度把握できた。そういった入りやすさが用意されているうえで,部隊の編成や強化などといったやり込み要素をじっくり楽しむことができそうという印象だ。
今回はまだCBT前の試遊ということで,ほかのプレイヤーと戦うという感触はあまり掴めなかったが,自分のゲームを進めている間もエリアがリアルタイムで侵攻されていくという展開を想像すると,なかなかの緊張感となりそうだ。また,戦闘を繰り返すことで,操者と騎士の組み合わせや戦い方を学ぶなど,オンラインならではの面白さもあるのではないかと感じた。
ブラウザゲームらしい間口の広さと,カード編成や強化要素など,奥深いゲーム性を備えている本作。クローズドβテスターの募集は10月20日23:59までとなっているので,本稿を読んで興味を持った人は,ぜひ事前登録ページから応募してほしい。
「アーマトゥスの騎士」事前登録ページ
※画面写真は開発中のものです
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アーマトゥスの騎士
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