インタビュー
「新次元ゲイム ネプテューヌVII」はシリーズ本編の正統後継作にして,新システムを盛り込んだ意欲作。その概要とシリーズ展開についてキーパーソンに直撃
また2014年の「ネプテューヌ」シリーズと言えば,この「ネプテューヌVII」の発表以外にも,「超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth2 SISTERS GENERATION」「超女神信仰 ノワール 激神ブラックハート」「超次元アクション ネプテューヌU」と,すでにリメイク/スピンオフタイトルを3本リリースしており,さらに東京ゲームショウ2014では,「神次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth3 V CENTURY」を発売することもアナウンスされた。
この怒濤の「ネプテューヌ」シリーズの展開は,一体どういうことなのか。今回4Gamerでは,同シリーズのプロデューサーであるコンパイルハートの水野尚子氏と,同社でゲーム開発統括を務める東風輪敬久氏に,「ネプテューヌVII」とシリーズの今後について話を聞いてみた。
「新次元ゲイム ネプテューヌVII」公式サイト
ファンとスタッフの“愛”によって大きく展開できた
「ネプテューヌ」シリーズ
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。今日は「ネプテューヌ」シリーズの今後の展開について,お話を聞かせていただければと思うのですが,まずは最近の状況を教えてもらえますか。直近では,8月にPS Vita用の「ネプテューヌU」がリリースされたばかりですが,反響などはいかがでしょう。
水野尚子氏 |
非常に好評で,期待どおりの手応えを感じられました。
東風輪敬久氏(以下,東風輪氏):
キャラクターにスポットを当てたアクションゲームであることに加え,爽快な操作感が評価されています。今までのシリーズはRPGだったので,キャラクターをダイレクトに操作できませんでしたから。
4Gamer:
確かに操作は軽快ですよね。
水野氏:
はい。スキル技・エグゼドライヴなどもアクション用に作り直しています。
東風輪氏:
キャラクターごとの個性もきちんと表現できていますし。
水野氏:
「このキャラクターは,こういう個性付けだったんだ」と,あらためて見直したプレイヤーさんもいらっしゃったんじゃないでしょうか。
東風輪氏:
あとはお色気要素も満載でしたし(笑)。今回は,最初からお色気路線にブレーキをかけないようにしようと考えていたんですよ。
水野氏:
やるからには中途半端はよくない,と。
4Gamer:
それでは企画の発端について教えてください。やはりプレイヤーからの「アクションゲームで『ネプテューヌ』を遊んでみたい」というリクエストがあったんでしょうか。
東風輪敬久氏 |
ええ。そういったリクエストもありましたし,自分達としてもアクションにチャレンジしてみたいと考えていました。その双方がうまくハマった感じですね。
4Gamer:
これまでのシリーズと比較して,プレイヤー層に変化はありますか。
東風輪氏:
プレイヤー層としては従来どおりで,若い方やコアなゲームファンが中心という感じです。ただ,シリーズ初のアクションゲームということで,新規の方が増えています。
水野氏:
今までのシリーズにちょっと乗り遅れちゃったという方が,このタイミングでシリーズに触れてくださったことも多いようです。
4Gamer:
「ネプテューヌU」も含めて,2014年の「ネプテューヌ」シリーズは,「Re;Birth2」「激神ブラックハート」と立て続けに展開していますよね。しかも,それぞれジャンルが違うという。
東風輪氏:
自分達としても驚きですよね。まだ9月なのに……。
ただ,これは昨年までに仕込みをきちんとやっていた成果です。今もいろいろ仕込んでいますけれど,コンパイルハートはしっかり準備をして,自分達の限界までクオリティを高めてゲームを世に送り出すという体制を取っています。
これができるのも,社内はもちろんのこと,制作に関わったすべてのスタッフに“ネプテューヌ愛”があるおかげです。やはり気持ちがないと,こういう展開はできません。
4Gamer:
1作めを企画していた当時,ここまでシリーズが広がることを想定していたのでしょうか。
東風輪氏:
いや,まったく考えていませんでした。1作めのときはどうすればいいのか,本当に悩みましたね。
水野氏:
キャラの見せ方もゼロから勉強するような状態で……。3Dモデルだと,どうしても下からのアングルが弱いので,キャラを可愛らしく見せるために,スキルの演出時には配慮するといったようなことを,一つ一つ決めていったんです。
東風輪氏:
そういった努力と模索,そして反省を重ねてリリースしたわけです。
4Gamer:
そこで手応えを感じられたから,シリーズとしての展開があったと。
水野氏:
手応え……どうでしょう。1作めは,プレイヤーさんの“ねぷ愛”に支えられた部分が大きいですよね。
東風輪氏:
本当に手応えを感じられたのは,2作めの「超次元ゲイム ネプテューヌmk2」からかもしれません。完全にシリーズを確立できたと感じたのは,「神次元ゲイム ネプテューヌV」のときでした。
水野氏:
まさか4年でここまでシリーズが広がるとは……。夢の話では,「こうなるといいな」というのはいろいろありましたけれど。
東風輪氏:
1作めの企画書に詰め込んだ夢が,そのあとのシリーズでほとんど実現できている感じです。その企画書を見せたとき,関係者のほとんどが「アニメにしたい」と言ってくれたんですよね。
今は,関係者含め,当時とは比較できないほど大きな存在になっているので,目指すものもより大きくなっています。
4Gamer:
次の機会にはぜひ4Gamerちゃんも活躍させていただければと。実は編集部内でも「可愛い」と評判なんですよ。
東風輪氏:
え,そうなんですね! 分かりました,今後,何かいい形で登場させられないか考えてみます(笑)。
新女神「天王星うずめ」を中心に3つのストーリーで
構成される「ネプテューヌVII」
4Gamer:
それでは,今後のシリーズ展開について教えてください。すでにコンパイルハートの公式サイトでは「ネプテューヌVII」のティザーサイトが公開されていますね。
東風輪氏:
実はSCEJAさんのプレスカンファレンスでも,PS4向けの新作として新規映像を披露したんですよ。
水野氏:
多くのタイトルが一気に紹介された中で弊社のタイトルを披露できたことが,個人的には胸いっぱいになりました(笑)。
4Gamer:
内容としては,「ネプテューヌV」の続編に当たるのでしょうか。
東風輪氏:
「ネプテューヌVII」は,シリーズ本編──いわゆるナンバリングタイトルの最新作で,より多くの方に楽しんでいただけるよう完全新規という位置付けで開発を進めています。
水野氏:
今回は「ネプテューヌmk2」や「ネプテューヌV」に登場したネプテューヌの暮らす世界──「超次元」のゲイムギョウ界と,別の次元の世界「零次元」と「心次元」を加えた3つの次元で,それぞれストーリーが展開します。ずっとシリーズを遊んでくださった方なら,より楽しめる部分も用意していますよ。
東風輪氏:
ゲームがスタートする零次元は,今回新しく用意した場所なので,これまでのシリーズを知っている方もそうでない方も,同じように楽しむことができます。
3つのストーリーは最終的には一つに収束していくのですが,それぞれに面白さが異なります。当初は,3つのタイトルとしてバラバラにリリースしようかとも考えていて,ロゴもそれぞれに作ったんですが……。
水野氏:
最初は「ゼロ次元ゲイム ネプテューヌ」という企画だったんですけれど,温めている期間が長くなっていくうちに,いろいろとアイデアが膨らんでしまったんですよね。それで今のような状態に。
4Gamer:
なるほど。その企画がスタートしたのは,いつ頃だったんでしょう。
水野氏:
確か「ネプテューヌV」の開発が終わった直後でしたね。
東風輪氏:
そこで「フェアリーフェンサー エフ」と,この「ゼロ次元ゲイム ネプテューヌ」のどちらを優先しようかという話になって,そのときは「フェアリーフェンサー エフ」を選んだわけです。
水野氏:
ですから構想期間も含めると,2年半以上開発していたことになります。
東風輪氏:
そう表現すると,超大作って感じがしますね(笑)。でも実際,そのくらいのアイデアは盛り込んでいますよ。
4Gamer:
それでは,3つのストーリーがどんなものなのか教えてください。
水野氏:
まだ詳しくはお話できないのですが,まず零次元は,新登場の“崖っ淵女神”こと「天王星うずめ」を中心に展開していきます。このストーリーでは,荒廃した零次元の世界にネプテューヌと妹のネプギアが飛ばされ,うずめや,大人の姿をしたもう一人のネプテューヌと出会うことになります。そして,うずめと共に,未知の巨大な敵と戦う展開になります。
4Gamer:
なるほど。それでは超次元はどうなるのでしょう。
水野氏:
超次元では,いつもの4女神──ネプテューヌ,ノワール,ブラン,ベールが登場します。ここでは「忘れられた女神の存在」をキーワードに,それを奪還する女神達と4人の「ゴールドサァド」の関係が描かれます。ゴールドサァドは位置づけとして敵に見えるのですが,彼女達なりの正義を持っていて,悪役というわけではありません。
東風輪氏:
ゴールドサァドの詳細は,これから順次公開していくのですが,ネタ満載なので,シリーズのファンの皆さんには刺さるんじゃないかと。
4Gamer:
これまで登場したキャラクターのように,元ネタとなる存在があるわけですね。
東風輪氏:
あくまでもモチーフなので,もし心当たりがあってもあえて触れないでほしいところです(笑)。
水野氏:
最後の心次元は謎に満ちた世界で,人の心を映し出すと言われています。普段見られないような女神達の姿なんかも登場します。これ以上はネタバレになってしまいますので,今後の展開にご期待ください。
東風輪氏:
ティザーサイトでは,それぞれの世界を紹介するムービーを公開しています。映像にはキーワードを多数ちりばめているので,今は,そこからいろいろ感じ取って期待を膨らませていただきたいですね。
4Gamer:
プレイする順番は,零次元,超次元,心次元と決まっているのでしょうか。
水野氏:
そうです。それぞれのストーリーには,うずめがキーとなって関わってきます。
シリーズお馴染みのキャラに加え
個性豊かな新キャラも続々登場
4Gamer:
「ネプテューヌ」シリーズでは,キャラクターの変身が大きなポイントになっていますよね。
水野氏:
ええ。うずめは女神ですから,彼女ももちろん変身しますよ。
東風輪氏:
こちらのデザインも後日公開となりますが,自分達でも「これは受ける」という仕上がりとなっていますので,ご期待ください。
水野氏:
またゴールドサァドは,変身というか……バージョンアップする姿を用意しています。
逆に,大人ネプテューヌは一般人として登場するので,変身はしません。
4Gamer:
大人ネプテューヌは,もともと零次元の住人なんですか?
水野氏:
いえ,別次元の住人です。ちなみに,大人ネプテューヌとネプテューヌは同一人物かとよく聞かれるのですが,別人です。ストーリー上では2人が出会うシーンもありますので,やり取りを楽しみにしていてください。
4Gamer:
なるほど。設定が入り組んでいて,かなり複雑ですね。
東風輪氏:
ええ。ただ設定はいろいろあるのですが,ゲーム自体はシリーズが初めてという人でも楽しめるようにしています。知っている人には,ニヤニヤしてもらえるかなと(笑)。
4Gamer:
そのほか,新キャラクターは登場しますか。
水野氏:
敵として,「アフィモウジャス将軍」と「ステマックス」というキャラが登場します。
4Gamer:
これまた名前がヒドい……。
水野氏:
アフィモウジャス将軍は,ゲイムギョウ界最大のまとめサイトを運営しており,配下のステマックスが操作したり,収集したりする情報を利用して,莫大な利益を得ています。
4Gamer:
設定もヒドいですね(笑)。そう言えば,「ネプテューヌ」シリーズの敵役にはロボット系のデザインが多いですよね。
水野氏:
基本的に男性キャラが登場しない世界ですからね。
今回の,女神を彷彿とさせる正体不明のキャラデザインは,メカデザイナーの鷲尾直広さん,アフィモウジャス将軍達はToMoさんにそれぞれお願いしています。
東風輪氏:
たとえばイケメンを出してしまうとガッカリする方もいらっしゃいますし,かと言って普通のキャラだと「ネプテューヌ」っぽくないですから,そこはひねりを加えています。
水野氏:
また「チューコ」というネズミのキャラクターも登場します。こちらは中古ショップを経営しています。
東風輪氏:
これまで登場していた「ワレチュー」とは商売敵ですね。
あとは「海男(うみお)」ですね。これはネプテューヌに対するイストワール的な存在で,うずめのアドバイザーというか保護者的な立ち位置です。
4Gamer:
海男ですか……。やっぱり毒舌キャラなんでしょうか。
水野氏:
いえ,すごく紳士的な口調で,顔に似合わずイケメンボイスなんです。
4Gamer:
既存のキャラクターでは,4女神と女神候補生が出てくるわけですよね。コンパちゃんやアイエフちゃんなどはどうでしょう。
水野氏:
もちろん登場します。
東風輪氏:
いつものメンツは一通り出てきますね。キャラ数がかなり増えちゃったなと(笑)。
水野氏:
しかも女神達は変身がありますからね。作る側としては大変ですが,パーティはにぎやかになりますよ。
新たに作り上げられたバトルシステムとワールドマップ
4Gamer:
それでは新システムについて教えてください。
東風輪氏:
今回は,バトルに完全新規システムを採用しています。イメージは従来のシステムに近いのですが,コンボの仕組みが変わっています。
水野氏:
これまでにあったブレイクなどの概念も変わっているんですよ。
東風輪氏:
今まではキャラ依存だった部分を武器依存にするなど,いろいろ調整を加えていますので,キャラカスタマイズにも影響がありますね。
また敵を囲い込むと有利になるシステムになっており,キャラの位置取りが非常に重要になります。
4Gamer:
これまでも,武器の攻撃範囲を利用し,できるだけ多くの敵を巻き込むような戦い方が有効でしたが,さらに位置取りが重要になるわけですか。
東風輪氏:
そうです。これまでの面白い部分を活かしつつ,さらに発展させています。詳細は,後日あらためて公開します。
4Gamer:
それでは,敵についてはどうでしょう。シリーズお馴染みのモンスターは登場するのでしょうか。
東風輪氏:
お馴染みのものもいれば,当然,新規のものもいますよ。
水野氏:
超大型の敵が登場するんですが,戦うときは特殊バトルになります。
東風輪氏:
超大型の敵と比較すると,通常のキャラクターは豆粒くらいになってしまうのですが,PS4の機能を駆使した演出によって,遊び応えのある内容に仕上げています。
4Gamer:
そのほか,バトルの新要素はありますか。
東風輪氏:
変身の第2形態ですね。
水野氏:
今回,通常の変身に加えてもう1段階「ネクストフォーム」を用意しました。4女神それぞれにあるので期待してください。その中でも,「パープルハート」のデザインは本当に苦労して,やっと決まった感じですね。
東風輪氏:
ノワールの「ブラックハート」もいい出来ですよ。
4Gamer:
では,ダンジョンやそのほかの新要素はどうでしょうか。
水野氏:
隠し宝箱の仕掛けですね。これまでのトレジャーサーチを使って探す形式から,特定の条件を満たすと宝箱が出てくるようになりました。また,ワールドマップでは自分でルートを切り拓いていきます。
4Gamer:
ワールドマップの開拓ですか。どんなシステムになるのか,今後の情報を楽しみにしています。
PlayStation 4の性能を持ってしても
キャラの可愛らしさを追求するのは難しい?
4Gamer:
今,少し話が出ましたが,今回はシリーズ初のPS4向けタイトルですよね。開発上で,これまでと違うと感じた部分を教えてください。
東風輪氏:
技術的なノウハウは,「オメガクインテット」のチームと共有していましたので,恐怖心みたいなものはありませんでした。
とは言え,やはりPS3と比較すると,PS4独自の難しい部分がありましたね。よく,「PS4での開発は簡単」という話がありますけれど,逆にフォグの表現やライティングなどはやろうと思えばどこまででもできてしまうので,そのあたりの調整が大変でした。
4Gamer:
高スペックが仇になる部分もあると。
東風輪氏:
たとえば,当初はここまで影を落とそうと考えていた部分でも,実際にやってみたら気持ち悪く見えるので結局カットしたりとか。その影の仕組みは何週間もかけて作っていたりするのですが,キャラクターを可愛らしく見せるために捨てざるを得ないわけです。
4Gamer:
なるほど。
東風輪氏:
PS4は,もっとリアルな表現に向いているんでしょうね。本当に正直に計算してしまうので,影に影を重ねると色が濁ったり,ライトの明るさで急にキャラクターの色が変化したり,あるいはマップが広すぎると大変なことになったり。「オメガクインテット」ではマップが広すぎてチェックするのに苦労しましたからね……。
もっと数をこなせば効率よく開発を進められるのでしょうが,今はまだ実地で検証している段階です。命令一つで見た目が劇的によくなる反面,劇的に処理が重くなったりもするので,じゃあどうしようというようなことを日々繰り返しています。
4Gamer:
PS4の機能でできることを詰め込めば,それだけで良いものになるというわけじゃないんですね。
東風輪氏:
作り手としては,そこが楽しかったりするんですけどね(笑)。いろいろトライしてみて,結果が出ると「ああ,やっていてよかったな」と感じます。とくにPS4からゲーム開発を始めたような若いスタッフを見ていると,「いい時代になったな」と思いますね。
4Gamer:
キャラクターのモデリングは,PS4向けに何か特別なことをやっているのでしょうか。
東風輪氏:
さまざまな調整を加えています。とくにモーションは,かなり調整していますね。
水野氏:
テクスチャの解像度の違いも大きいですよね。書き込み具合を見ていただくと,伝わりやすいんじゃないでしょうか。
東風輪氏:
PS4で使うテクスチャは本当に綺麗になりすぎてしまって,想定していたレベルでは全然足りないんですよね。社内の開発用PCでは動かないくらい重たいデータでも,まだ足りないんです。そうなると今度は仕組みを変えることになるんですが,それはそれでまた大変なことに……。
あと分かりやすい部分では,PS3よりも目に見えてエフェクトの効果が出ます。フォグやパーティクルの処理は,PS3の比じゃないですね。あとはそれを使うセンスじゃないでしょうか。
ともあれコンパイルハートでは,そういった試行錯誤を経て,キャラクターの表現を大事にしていこうと考えています。
4Gamer:
ゲームを遊んだプレイヤーが,PS4の表現で最も優れていると感じられる部分はどこでしょう。
水野氏:
空気感みたいなものですね。今までの「ネプテューヌ」シリーズと比較すると,ダンジョンを歩いてみても「全然違う!」と思っていただけるんじゃないでしょうか。
東風輪氏:
空気感が違うと,プレイしたときの気持ちよさも変わりますよね。
あとはサクサク動きますし,読み込みもほぼゼロになりますので,そういった軽さによる気持ちよさもあります。こういった部分は,PS4のマシンパワーによるものだと思われがちですが,社内ではかなり調整をかけているので,実は他社さんでも苦労しているところなんじゃないかと思っています。
コンパイルハートの主力タイトルは
PS4専用としてリリースしていく
4Gamer:
ちなみに,今後の「ネプテューヌ」シリーズ本編は,PS4専用になっていくのでしょうか。
東風輪氏:
まあ「ネプテューヌ」シリーズは,今「ネプテューヌVII」を開発している真っ最中ですから,今後どうなるのか,まだ何とも言えないのですが,コンパイルハートの主力タイトルはPS4で展開していきたいと考えています。「フェアリーフェンサー エフ ADVENT DARK FORCE」もそうですし。
4Gamer:
せっかくの機会なので聞いてしまいますが,「フェアリーフェンサー エフ ADVENT DARK FORCE」は「フェアリーフェンサー エフ」のリメイクなんでしょうか。
東風輪氏:
実際,その質問をよく受けるんですけれども,移植でもなければリメイクでもないんです。まずバトルシステムを大幅に変更しているので,遊び方が「フェアリーフェンサー エフ」とは違います。またストーリーにも諸々の新要素が加わります。その一方では引き継ぐべき部分は引き継いでいますので,「ファンの皆さんの要望を反映させたPS4向けのバージョン」という言葉が一番近いです。
4Gamer:
分かりました。それでは「ネプテューヌ」シリーズで今後挑戦してみたい新ジャンルはありますか。
東風輪氏:
いくつかあります。まだお話はできない段階ですが,実際に開発に取り組んでいるものもあります。このシリーズでは,何でもいろいろやってみたいですね。
水野氏:
「ネプテューヌ スポーツ」とか,いいですよね。PS4はオンライン機能も充実していますから,皆で一緒に遊べると楽しいと思うんですよ。「ネプテューヌ」ならキャラ数も多いし。
東風輪氏:
ああ,テニスとかね。誰か作ってくれないかな(笑)。
4Gamer:
PlayStation Cameraを使って遊ぶんですね。それはそれで楽しそうです(笑)。
もう一つ,東京ゲームショウ2014では,「ネプテューヌV」のリメイク版にあたる「Re;Birth3」が発表されましたよね。
東風輪氏:
はい,12月18日発売です。おそらく皆さんは思っていた以上に早いリリースで驚いたんじゃないかと予想しているのですが。
4Gamer:
そもそも「Re;Birth」シリーズは,「ネプテューヌV」のシステムを使った旧作のリメイクだったわけですが,今回はどうなるんでしょうか。
東風輪氏:
そのまま「Re;Birth3」を作るとベタ移植になってしまいますから,かつて「ネプテューヌV」をプレイした方が,もう一度遊んでも楽しいという内容に仕上げています。システム的にも,より快適に遊べるようになっていますよ。
水野氏:
もちろん新シナリオも追加しています。
4Gamer:
「ネプテューヌVII」ともども,今後の情報公開を楽しみにしています。
それでは最後に,「ネプテューヌ」シリーズの展開に期待する人に向けてメッセージをお願いします。
「ネプテューヌ」シリーズも1作めのリリースから4年が経ちました。ここまでシリーズを広く展開できたのは,応援してくださったファンの皆さんのおかげです。興味はあるけど,どこから手を付けていいか分からないというシリーズ未体験の皆さんも,いらっしゃるのではないでしょうか。
「ネプテューヌVII」は,すでにファンの皆さんはもちろんのこと,シリーズは初めてという人にも楽しめるよう,いろんな要素やネタを盛り込みながら作り込んでいます。ぜひ遊んでいただけたらと思っています!
東風輪氏:
繰り返しになりますが,「ネプテューヌ」シリーズでは,スタッフが本当にキャラクター一人一人を大事に作っています。それは「ネプテューヌVII」も同じで,とくにうずめはいいキャラクターに仕上がっていますので期待してください。
また,このシリーズでは,タイトルごとにプレイしてくださる皆さんの思いに対する回答を盛り込んでいます。最近は,ネットを介してさまざまなところで皆さんの思いを目にすることができますし,それはスタッフのところにも届いています。ぜひさまざまなところで,「ネプテューヌ」シリーズに対するご自身の思いを表明してください。
4Gamer:
ありがとうございました。
「新次元ゲイム ネプテューヌVII」公式サイト
- 関連タイトル:
新次元ゲイム ネプテューヌVII
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