インタビュー
【PR】開発のお膝元で再始動した「CLOSERS」。新キャラ“ミライ”を含む大型アップデートの詳細と今後の運営方針,ロードマップを運営のキーマンに聞く
2015年夏,日本で正式サービスが開始された「CLOSERS」は,韓国のデベロッパNaddic Gamesが放つPC向け“サイキックアクションMORPG”。日本のアニメを彷彿させるキャラクタービジュアルやストーリー,そして爽快なバトルアクションが魅力のタイトルだ。
サービスインから5年,細かいアップデートを積み上げながら,同時にシステム面での改修も行われ,より遊びやすく進化を遂げている本作だが,2020年夏にHappyTukによる運営が終了し,以後,開発のお膝元であるNADDIC JAPANがサービスを継承している。
サービス移管を経て,本作がこれから何を目指し,どこに向かうのか。今回4Gamerは,運営のキーマンとなるNADDIC JAPANの代表取締役,金 基一氏に今後の運営方針やアップデート内容などを聞いた。移管後初となる大規模アップデートや,新キャラクター「ミライ」の情報,さらに2021年のロードマップなど,気になる情報が満載なのでぜひ読み進めてほしい。
「CLOSERS」公式サイト
開発直営の運営体制で再スタートを切るCLOSERS
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。最初に自己紹介を兼ねて,本作におけるご自身の役割を教えていただけますか。
金 基一氏(以下,金氏):
開発を行っているNaddic Gamesでは,創業時から開発スタッフとして関わっていて,現在は日本法人であるNADDIC JAPANの代表を拝命しております。日本版CLOSERSにおいては,全体的な運営ディレクションが主な役割になります。
4Gamer:
CLOSERSのサービスが日本で始まったのは2015年夏でした。日本のマンガやアニメで見られるような世界観,能力者が活躍する冒険活劇は,カジュアルな手触りもあって手軽で爽快なゲームといった印象を持ったのを覚えています。
金氏:
ありがとうございます。当時は,誰でもすぐに理解できる単純明快で面白いゲームを目指して制作していました。世界観は我々が好きなものを表現したいと考えて提案したものだったのですが,日本のプレイヤーの皆さんにも好評を得ることができてうれしく思っています。
4Gamer:
それから5年が経過しました。新しいキャラクターやストーリーが追加され,人気も付いてきていると思いますが,開発としては本作のどんなところがユーザーに受け入れられたと考えていますか。
金氏:
CLOSERSは,とにかくキャラクター性にこだわった作品となっていて,PCオンラインゲームのなかでは群を抜いていると自負しています。キャラクターごとにクエストやセリフの内容を全部変えて,キャラクターそれぞれにドラマがある展開に魅力を感じていただけているのではないでしょうか。日本では,キャラクター性を押し出したゲームは多くありますが,韓国では意外と少ないんですよ。
4Gamer:
なるほど。2020年夏にはHappyTukによる運営が終了し,NADDIC JAPANへの運営移管が行われました。これはどういった判断の元で決断されたのでしょうか。
金氏:
サービスを開始してからずっと,運営については経験豊富な日本のパブリッシャに委託するのがベストと考えていました。ただ,今以上のユーザビリティ向上を考えると,本社直営で運用したほうがいい。そこで日本法人となるNADDIC JAPANを設立し,運営をそちらに移すことになったんです。ビジネス面でも,直営のほうがコスト管理をしやすいので,そこも利点ではあります。
4Gamer:
夏のサービス移管から3か月ほど経ちますが,ユーザーからはどんな意見があがっていますか。
金氏:
移管に際して慣れていなかったこともあり,不具合を出してしまったことに対しては厳しい声もありました。ただ,現状は体制も整ってきて,アップデートのスピードも上がってきていることで,ここ最近は期待感も抱いていただけるようになった印象です。
女性的なビジュアルが魅力の新キャラクター「ミライ」
4Gamer:
魅力的なキャラクターがプレイヤーに評価されているCLOSERSですが,事前作成が始まった新キャラクター「ミライ」も人気が出そうですね。
金氏:
ありがたいことに,SNSやユーザーコミュニティでも大きな話題になってます。
4Gamer:
では,そんな新キャラのミライについて,より詳しくお話いただければと。
金氏:
本作にはいろいろな女性キャラクターが実装されていますが,ミライはその中でもより女性らしいボディラインを持ったビジュアルとなっています。戦闘においては,巨大な鎌を縦横無尽に振るう爽快感を重視したバトルスタイルですね。自身の影を駆使した動きは,既存のキャラクターとは一線を画したものになっているので注目してほしいです。
4Gamer:
CLOSERSでは,5人で1つのチームを組んでいますが,ミライから新しいチームが登場するんですよね。
金氏:
ミライは新チームの「ドブネズミ」に所属しており,これまでにないストーリーが展開されます。既存のキャラクターは「育てられたエージェント」といったイメージでしたが,ドブネズミチームは少し陰のある曲者ばかりが所属しています。ストーリー展開上,ユニオンに所属することはこれまでのチームと変わりないのですが,スタート地点や物語の背景も違っているので,ほかのチームの物語と比較しながら進めてみると面白いと思います。
それとこれはゲームシステムでの違いになるのですが,ドブネズミチームのキャラクターは作成の時点でレベル67からスタートします。これはほかのチームにはない特徴ですね。
4Gamer:
イベントやキャンペーンではなく,いつ作成してもレベル67からスタートするのでしょうか。
金氏:
その通りです。現在準備しているドブネズミチームの2人目のキャラクターもレベル67からスタートします。ドブネズミチームは激しいアクションが特徴でもありますが,高レベルからスタートするということで,物語の冒頭から爽快なバトルが楽しめるはずです。ちなみに,ミライに続くキャラクターは男性なのですが,これまでにない面白いアクション,そして面白い名前になっているので,楽しみにお待ちください。
4Gamer:
本作にはさまざまなコンテンツが実装されているので,楽しみ方は人それぞれだと思いますが,個人的にはアクション性の異なるキャラクターを複数育てることが面白いと感じています。ミライも既存キャラ同様,あるいはそれ以上に動かして楽しいキャラクターに仕上がっていそうですね。
金氏:
ミライは,シナリオを楽しむ人,アクションを楽しむ人,どちらの要望にも応えられるようなキャラクターに仕上げています。12月23日に本実装されますので,ぜひ自身の手で操作して確認してみてください。
金氏:
また,ミライの本実装に合わせて,SHINNING STARのセリフ,テーマソングを日本語ボイスとして提供します。12月9日にはミライのテーマソングも公開予定でして,今後も日本のプレイヤーが喜んでくれるアップデートを心掛けていきたいと考えています。
4Gamer:
今から始めるプレイヤーの中には,ミライが最初のキャラクターという人も多そうですが,レベル67からのスタートでも基本操作などを学べるのでしょうか。
金氏:
レベル67から始まるといっても,チュートリアルなどは用意されているので安心してください。とくに気負わず気楽にスタートしてもらえればと思います。また,2021年1月21日までの間,既存のキャラクターをレベル83で生成できる「ジャンピングキャラクターイベント」を実施しています。本作のプレイフィールを確認するのにピッタリのイベントなので,ミライの実装前に触っておくのもオススメです。
4Gamer:
実は運営移管後,久しぶりにCLOSERSをプレイさせてもらったのですが,思った以上に変わっていて驚きました。レベルがサクサク上がるようになっていて,面白さを感じるまでの時間がうまく短縮されているなと感じました。
金氏:
各種コンテンツへの導線やキャラクターのアクション性は,長い時間を掛けて改善を行ってきましたので,久しぶりにプレイすると変化をより大きく感じるかもしれません。
2021年も新しいキャラクターとコンテンツが次々と実装予定
4Gamer:
年末年始はミライ実装からの各種イベントで盛り上がりそうなCLOSERSですが,来年以降の展望もお聞きしてみたいと思います。現状で話せる範囲で結構ですので,アップデートの計画などあれば教えていただけますか。
金氏:
まず,2021年の2月頃に先にお話ししたドブネズミチームの新キャラクターを実装いたします。さらに6月頃には,チーム3番目となるキャラクターを実装予定です。まだ詳しく明かすことができないのですが,女性のキャラクターですね。
4Gamer:
矢継ぎ早に新キャラクターが導入されていくわけですね。システムとしては大きなアップデートはないのでしょうか。
金氏:
まだ確定したわけではないのですが,5月頃を目処に自身の育てたキャラクターを使って楽しめるようなコンテンツを提供する予定になっています。タワー型の,1階ずつ攻略していくようなダンジョンです。現状,キャラクターを育てて戦闘力を上げていくのは,レイドコンテンツに挑戦するためといっても過言ではないのですが,このタワー型ダンジョンも目標となるコンテンツの一つにしていきたいです。
4Gamer:
目標があったほうがキャラクター育成の励みになりますからね。
金氏:
6月頃には新しいレイドを出したいと思っているので,今から育成を頑張ってもらえればと。それと,これまで韓国と日本のアップデートは10か月から1年の開きがあったのですが,これを半年まで縮めていくことを目標に掲げています。
4Gamer:
クライアントをグローバル化して管理する方が開発環境としてはやりやすそうですが,そのあたりはどのように考えているのでしょうか。
金氏:
CLOSERSはさまざまな国でサービスを展開していますが,なかでも日本は独自のシステムが盛り込まれたものになっているんです。我々としては,いままで好評をいただいている独自のものはそのままに進化させていくべきだと思っていまして,日本のプレイヤーの皆さんは世界的に見ても特徴的な趣向があるので,開発の手間が掛かったとしても独自にやっていくのがベストだろうと考えています。
4Gamer:
ローカライズでなく,文化に合わせたカルチャライズですね。
金氏:
その通りです。実は日本以外の国では,キャラクターボイスが韓国語のままで,日本版だけ声優さんを立てて収録を行っているんですよ(笑)。
4Gamer:
それは知りませんでした。
金氏:
単に本国のアップデートを追いかけるだけでなく,日本のプレイヤーが求めているものを分析し,より魅力的な商品を提供することも考えています。あとはユーザーの皆さんから指摘されている,フォントが読みずらい部分も来年早々に改善していく予定です。
4Gamer:
分かりました。それでは最後に,アップデートを楽しみにしているCLOSERSのプレイヤーに向けてメッセージをお願いします。
金氏:
今年8月にNADDIC JAPANへ運営を移管したときは,いろいろとご不便をおかけしました。NADDIC JAPANはCLOSERSというタイトルを今後も長くサービスすることを目的に作られた会社です。まだ人員が少なくサービスの質がお客様の希望に沿えていないことがあるかもしれませんが,もう少しだけお時間をください。日本向けにしっかりとカルチャライズされたCLOSERSを提供することをお約束いたします。
また,タイトルの魅力をより多くの人に届けるべくマーケティングにも力をいれ,新規プレイヤーを獲得するべく対外的なアピールも積極的に行っていきます。オンラインゲームの魅力である,いろいろな人とパーティプレイができるようなゲームを目指していきますので,今後ともCLOSERSをよろしくお願いいたします。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
一般的には運営移管と聞いても,あまり良いイメージは持ちづらい。プレイヤー目線で言えば,そのために手続きをしなければならないとか,課金周りだと払い戻しや通貨の再購入など,面倒ごとも多く,今まで通りの運営やアップデートが行われるかどうかも気になったりするものだ。
インタビューで触れたとおり,今回の運営移管は日本での運用のために日本法人を作って行われたものとなる。本国本社が直轄でサービスを仕切り直すケースも多く見られるようになった昨今でも,CLOSERSのようなケースはまだ多数派ではないが,ユーザビリティの向上のために行われたものという点には安堵したプレイヤーも多いはずだ。
新キャラクターのミライや今後実装される各種コンテンツによって,この運営移管の成果はすぐにしっかりと見えてくるだろう。NADDIC JAPANがどのように手腕を発揮するのか,楽しみだ。
「CLOSERS」公式サイト
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