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[gamescom]シティシム「Cities: Skylines」に拡張セットが登場。一部機能はパッチで無料提供
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印刷2015/08/08 17:32

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[gamescom]シティシム「Cities: Skylines」に拡張セットが登場。一部機能はパッチで無料提供

 多くのシティシムファンに「こういうのが欲しかったんだよ!」と言わしめた,Colossal Orderの傑作「Cities: Skylines」。その最初の拡張パックとなる「Cities Skylines: After Dark」(以下,AD)のプレビューが,発売元となるParadox Interactiveブースにて行われた。

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街に夜が訪れる


 ADで登場する新要素のなかで大きなポイントとなるのが,昼と夜の概念だ。これによって,本作では街に昼と夜が交互に訪れるようになる。これは単に夜のグラフィックに切り替わるというだけはない。街の住人は昼間働きに出て,夜は自宅に戻って眠ったり,夜遊びに出かけたりするといったように,住人の行動にも影響を及ぼすのである。

 結果,例えば交通量を比較した場合,夜の交通量は昼間に比べて少なくなる(多くの住人が夜は眠っているのだから当然だ)。なのでこれを利用して,ゴミ収集車は夜間に走らせたりするといった工夫も可能になるという。

夜間は交通量が減るので,各種輸送や公共サービスに道路のリソースを振り分けることで効率化が図れる
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 また拡張パックの新要素として,商業地区を娯楽施設に特化できるようになる。娯楽施設に特化させた場合,その地域にはカジノのような建造物が立ち並んでいくことになるし,夜の人口の多くがそこに集まるようになるわけだ。

 地域の特化という面で言えば,ビーチへの特化というギミックも追加される。ビーチへの特化は,言うまでもなく,川や海に面した土地でのみ可能だ。リゾート施設が建つようになるだけでなく,住人はそのエリア前面の水域でジェットスキーを楽しんだり,プレジャーボートを走らせたりできるという。
 これによって,従来は今一つ活用しづらかった「水域」を,有効活用できるようになる。大きな川がある地形はもちろん,リゾート島を開発することも可能,というわけだ。

町に朝が訪れようとしている
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 なお,昼夜のサイクルに関しては,ADの大きな要素として公式で紹介されているが,実は本体となる「Cities: Skylines」でもパッチとして無償配布される見込みだと発表されている。一部とはいえ,ADの要素がDLCなどではなく,無料で体験できるのは嬉しいサービスだ。

海に客船が浮かんでいるのが見える。水面の活用も,ADがもたらす大きな変化だ
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都市機能を殺す渋滞と戦う


 もうひとつ,大きな追加と言えるのが,交通機関関係の追加と改善である。
 例えば自転車の追加は,このADによってもたらされる大きな改善点と言える。これまで住人は,歩くより早く移動したかったら,自動車を使うしかなかった。結果,想定以上の大渋滞が発生することも,珍しくはなかった。
 これに対し,自転車が用意されたことで,住人は交通網に負担をかけることなく,歩くより速い速度で移動できるようになったのである。自転車専用のレーンを設けることも可能で,これによってより交通の効率化を図ることもできるようだ。


 また,複数の効果を持つ建物も導入される。そのもっとも大きなものとしては,国際空港が挙げられる。空港はその敷地内に地下鉄の駅を同時に含んでおり,空港を建設するだけで地下鉄にも接続できる手段が確保できる,というわけだ。
 同様なものは,バスにも存在する。バスターミナルが付属した建物を建てられるようになったのである。これによって,バスに乗ってきた住人は,そのままその建物に入れるようになったのだ。

 このように,交通渋滞を緩和するような要素が,ADには多数用意されている。最近のシティビルダーでは,「対応不能な交通渋滞によって,都市機能が事実上崩壊する」というケースも珍しくないのだが,ADの新要素はこういった事態に対する良い予防策ともなるだろう。

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 これらのほかにも,様々な機能をもった建物が追加される見込みだ。
 また開発者自ら「想定していたとおりに機能していない」と語る犯罪システムにもメスが入れられ,これと同時に刑務所もまた要素として追加されるという。

 Cities: Skylinesは,現在手に入るシティビルダーのなかで,明らかに頭一つ飛びぬけた作品だと言える。筆者の仕事仲間にもCities: Skylinesをよく紹介するのだが,「なぜこんな忙しい時期に,あんなヤバいゲームを教えてくれたんだ」とお嘆きの声をいただく確率が非常に高い1作となっている。ADによって,比較的地味とはいえ,大きな改善がいくつもなされることが決まったいま,Cities: Skylinesで久々に「気が付いたら朝になっていた」体験をしてみてはいかがだろうか。

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