テストレポート
HW短評:ZOTAC「ZOTAC GeForce GTX 960 AMP! Edition」(2)クロックアップによる性能向上を検証する
→短評(1)
テスト環境は表のとおりで,「GeForce GTX 960」のレビュー時から変わっていない。テストでは,ZOTAC GTX 960 AMP!の標準状態と,製品付属のオーバークロックツール「FireStorm」(Version 1.0.44.008)を使い,GPUコアクロックが70MHz高くなる「3D+」モードを選択した状態で計測。GIGA-BYTE TECHNOLOGY製GeForce GTX 960(以下,GTX 960)カード「GV-N960WF2OC-2GD」をリファレンスクロックまで下げたものを流用し,リファレンス仕様のGTX 960相当として比較対象にしている。
テスト結果はグラフ1〜5のとおり。GTX 960比で,ZOTAC GTX 960 AMP!は1〜3%程度,3D+選択時は最大約6%のスコア向上が確認できた。クロックアップによる性能向上は明らかだ。
消費電力の測定結果はグラフ6となる。GTX 960比で,ZOTAC GTX 960 AMP!は2〜7W程度,3D+モードでは最大約17W高いという結果になった。動作クロックが高い分だけ,消費電力は増大するわけだ。
GPU温度はグラフ7にまとめてみた。ZOTAC GTX 960 AMP!のGPUクーラー「ICE Storm」の短評第1回で示した動作音,そして今回のスコアからすると,ICE Stormクーラーは,そこそこの冷却能力と高い静音性に振った設計になっていると評してよさそうだ。
MGSV:GZのように,描画負荷がそれほど高くないゲームをフルHD程度の解像度で快適にプレイしたいと考えるユーザーには,高い動作クロックによる性能と静音性を両立しているZOTAC GTX 960 AMP!は,なかなか魅力的な製品といえるだろう。
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ZOTAC GeForce GTX 960 AMP! Edition 製品情報
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