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[E3 2015]盲目の少女が旅に出る「Beyond Eyes」やディーン・ホール氏の新作「ION」など,Xbox One向けインディーズゲームを7本紹介
ID@Xbox発のタイトルとして知られるCapybara Gamesのアドベンチャー「Below」。発表当時は,暗い画面が強く印象に残っていたが,E3 2015会場でプレイしてみたところ,グラフィックス面で“魅せる”ゲームに仕上がっていた |
その反省からMicrosoftは,独立系デベロッパ向けの支援プログラム「ID@Xbox」や「Xbox One Preview Program」を積極的に活用し,徐々に巻き返しを図ろうとしているはずだ。すでに4Gamerでもお伝えしているとおり,E3 2015では「Sea of Thieves」や「ReCore」「Cuphead」などが発表されていることからも,そのあたりの意気込みがうかがえる。
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今回のE3 2015において,Microsoftブースで紹介されていたインディーズゲームの数はSCEほどではなかった。とはいえ,注目すべきタイトルはしっかりと存在した。そこで本稿では,気になるXbox One向けインディーズゲームを7本ピックアップして紹介したい。
Beyond Eyes
開発元:tiger&squid
事故で視力を失ってしまった盲目の少女Raeが主人公の「Beyond Eyes」(PC/Xbox One)は,連絡が取れなくなった友人を探すため,周囲が見えない恐怖と戦いながらも旅に出る探索アドベンチャーゲーム。tiger&squidのSherida Halatoe(シェリダ・ハラトウ)氏が,学生時代から4年の歳月をかけてプロジェクトを継続しているとのことで,真っ白なキャンバスのようなマップに,主人公が認識できた世界だけが淡い水彩画のように表現されるという独創的な作風が目を引く。
正体がまったく分からないものが目の前に現れると,画面に真っ黒な霧が出現するので,音だけを頼りに正体を突き止めつつ,己の恐怖心を克服していくことになるようだ。
「Beyond Eyes」公式サイト
ION
開発元:RocketWerkz
「DayZ」のクリエイターとして知られるDean Hall(ディーン・ホール)氏が,その完成を目前に控えながら独立したことは「こちら」の記事でお伝えしたとおり。現在,故郷のニュージーランドでRocketWerkzという新しいスタジオを率いているホール氏の新作が「ION」(PC/Xbox One)である。
本作は,宇宙をベースにしたシミュレーションゲームで,人類が太陽系の外に新天地を求めて建設した巨大宇宙船が舞台となるクォータービューのMMOゲームとのこと。宇宙船内の電力や気圧,温度といった人類の生存に直接影響する要素はもちろん,キャラクターの内臓までもしっかりと表現されるという。現時点では,どのようなゲームになるのかさっぱり分からないが,続報が待ち遠しい新作であることは間違いない。
ENKI
開発元:Storm in a Teacup
5月にXbox One向けアドベンチャー「NERO」をリリースした,イタリアのStorm in a Teacupの新作「ENKI」(PC/Xbox One)。カルトの信奉者である殺人鬼と対峙するという一人称視点のサバイバルホラーで,ほとんどの場合はクリア地点まで辿りつけずに殺されてしまうとのこと。マップの構成やオブジェクトの配置はリトライのたびに新しく生成されるため,プレイヤーは仮に仕掛けの解法が分かっていたとしても,なかなかクリアできないというわけで,リプレイ性の高いゲームになるようだ。
「ENKI」公式サイト
Raging Justice
開発元:MakinGames
イギリスのMakinGamesが開発中の「Raging Justice」(PC/Xbox One)は,「ダブルドラゴン」や「ファイナルファイト」といった「ベルトスクロールアクション」の名作をオマージュしたタイトルだ。犯罪で溢れ返った町を舞台に,正義と怒りに駆られたリック・ジャスティスとニッキー・レイジという警官コンビが,悪の根源を絶つために無謀な戦いを仕掛けていくというストーリーになっている。
どことなくクレイアニメのようにも見える独特な2Dグラフィックスがユニークで,殴る蹴るのアクションだけでなく,ノックアウトした敵を逮捕していくというゲームモードもフィーチャーされている。本作のPC版はすでにSteamのGreenlightを通過しており,日本語版の制作も視野に入っているようだ。
「Raging Justice」公式サイト
Baila Latino
開発元:Oxygene Media
日本では住宅事情が影響しているためか,イマイチ人気に火が点かないコンシューマ向けのダンスゲームだが,海外では数百万本クラスのヒットを飛ばし続けるタイトルも少なくない。そのジャンルに新たな参入を試みるイタリアのOxygene Mediaが,新作「Baila Latino」(PC/Xbox One/Wii U)をXbox One向けにリリースするとアナウンスした。
陽気なラテンのリズムに乗って踊りまくれる本作は,ローンチ時点で20曲のヒットソングを収録。ゲームプレイ映像によると,Kinect センサーで撮影した自分の姿を背景に映せるようだ。これで練習してからラテンの国に旅行すれば,モテモテになれる……かもしれない。
「Baila Latino」公式サイト
Ashen
開発元:Aurora 44
放浪者が自分の永住の地を見つけるための旅を描いた三人称視点のアクションRPG「Ashen」(PC/Xbox One)。ニュージーランドに拠点を置くAurora 44が開発を手がける本作は,プレイヤーが自由に移動を続けられるオープンワールドが舞台になっており,同じ場所でも異なる時間帯に訪れることでまったく異なる展開が待っているという。また,旅先で出会ったNPCを自分の居住地に招待することで,鍛冶屋や薬剤師などのスキルを持った仲間を増やせるようだ。
マルチプレイもサポートされるとのことで,ほかのプレイヤーと協力するのか,敵対するのかは自分次第となる。公開されているトレイラーでは,仲間と一緒にダンジョンを探検する様子が確認でき,顔のパーツがないキャラクターモデルなどの独特なグラフィックスも気になるところだ。
「Ashen」公式サイト
Tacoma
開発元:Fullbright
2014年12月に発表された「Tacoma」(PC/Xbox One)は,地球と月の間にある中継基地を舞台にしたホラー要素の強い一人称視点のアドベンチャーゲームだ。「Gone Home」によって一躍脚光を浴びたFullbrightの新作で,その詳細はほとんど明らかにされていない。トレイラーでは,基地を制御するスーパーコンピュータ「Oden」と会話をしながら,施設内を移動する女性キャラクターの姿が描かれており,無重力状態をうまく生かして,何らかの謎を解き明かしていくことになるようだ。
「Tacoma」公式サイト
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- ライター:奥谷海人
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