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「ドラゴンクエストヒーローズ」の完成発表会が開催。堀井雄二氏と松坂桃李さん,桐谷美玲さん,片岡愛之助さんがボイス収録時のエピソードを披露
最初に登壇した堀井雄二氏は,“ドラゴンクエストシリーズ初の本格アクションRPG”と謳われる「ドラゴンクエストヒーローズ」の開発を,コーエーテクモゲームスが手がけることになった経緯を説明。それによると,2011年のE3で堀井氏とシブサワ・コウ氏が顔を合わせ,「いつか一緒にゲームを作れたらいいね」と話し合ったことが発端だったという。
続いて登場したシブサワ・コウ氏は,「堀井さんと一緒にゲームを作れるなんて,一生の宝物。非常に光栄です」と喜びを語った。
またシブサワ・コウ氏は本作の開発にあたって,同社の開発チームであるω-Forceのノウハウをすべて注ぎ込んだとし,スタッフも「I love 『ドラゴンクエスト』という人材を厳選しました」と話していた。
なお,シブサワ・コウ氏自身も完成した本作をずっと遊んでいるとのことで,以前からお気に入りと公言しているゼシカでセクシービームを連発しているそうだ。
それを聞いた堀井氏も「ゼシカやアリーナなど,さまざまなキャラクターが本当に素晴らしいアクションをします。遊んで気持ちいいアクションゲームです」と太鼓判を押していた。
次のコーナーには,男性主人公のアクトを演じた松坂桃李さんと,女性主人公のメーアを演じた桐谷美玲さんが登壇し,「ドラゴンクエストヒーローズ」のボイス収録にまつわるエピソードを披露した。
最初の話題は,オファーを受けたときのこと。そもそも「ドラゴンクエスト」シリーズは,主人公がゲーム中でセリフをしゃべらないことが大きな特徴となっているため,松坂さんは最初,「『ドラクエ』の主人公の声ってどういうこと?」と疑問に思ったという。それだけに,収録では声が入ることへの期待が高まり,ワクワク感が止まらなかったそうだ。
また桐谷さんは,「ドラゴンクエスト」に声が入ることへの驚きと同時に,自分の声がシリーズファンのイメージを壊してしまわないかというプレッシャーを感じたという。ボイス収録にあたっては,「やるからには楽しみたいし,メーアはこんな風にしゃべるんだということを共有してもらいたい」と考えて臨んだとのことである。
堀井氏は,すべてのボイス収録に立ち会ったとのことで,「セリフ以外にも走るときの息づかいなどを収録することで,絵が活きているかのように見えることを実感しました」と感想を語っていた。
また堀井氏は,キャストの演技にアドバイスをしていたとのこと。主に呪文や技を発音するときのイントネーションを教えるものだったそうだが,「アクトは天然だけど正義感がある」というような説明もあり,松坂さんは役作りにあたって非常に参考になったという。一方,桐谷さんは「メーアだったら,もうちょっと元気があったほうがいいと思う」という堀井氏の一言が本当に助けになったと話していた。
アクションシーンの収録では,子ども時代に勇者ごっこなどで遊んでいたときの感覚で演じたと松坂さん。同じ「ヤー」という掛け声でも,そのときのテンションやシチュエーションに合わせるため3〜4パターンを収録したとのことだ。
続いて,好きなドラゴンクエストシリーズ作品の話題では,松坂さんが「VI」,桐谷さんが「IX」を挙げた。
松坂さんは,時間がもったいないので,食事をする間もゲーム機の電源を落とさず,食べ終わったらすぐプレイに戻るほどハマっていたエピソードを披露。一方,桐谷さんは,大学時代,通学時のすれちがい通信や,休み時間に友達と“ドラクエ話”で盛り上がるのが楽しかったと話していた。
実際に「ドラゴンクエストヒーローズ」をプレイしてみての感想は,2人ともまず「感動的でした」の一言。桐谷さんは敵の大型モンスターについて「こんなに大きいんだと驚きました」とし,松坂さんは「メンバーをボタン一つで瞬時に切り替えられるのが,本当に素晴らしいですね」と語った。
自身の声がゲーム中で流れることについては,2人とも「恥ずかしい」と話しつつも,桐谷さんは「遊びながら技の名前を一緒に叫んじゃう感じ」,松坂さんは「僕の中の主人公の声が,皆さんのプレイに参加させていただいているような……」と感想を述べた。
また堀井氏は,アクトは頭脳派,メーアは行動的とそれぞれタイプが違うことに言及し,そのギャップから生まれる掛け合いの面白さに注目してほしいとアピールしていた。
ここでもう1人のゲストとして,ボスキャラクター「ヘルムード」のボイスを演じる片岡愛之助さんが登壇。片岡さんは,歴代のドラゴンクエストシリーズ作品をすべてプレイしているとのことで,とくにファミコン時代の「ふっかつのじゅもん」が思い出深いという。会場では,何度確認しても5回に1回くらい呪文を間違えていたことや,母親が使う掃除機がファミコン本体に当たり呪文の表示が消えてしまったといったエピソードが披露された。
また今回の片岡さんへのオファーは,堀井氏が直接行ったとのこと。2人は堀井氏が片岡さんの出演する芝居を観に行ったことがきっかけで知り合ったのだが,当時の片岡さんはニンテンドー3DS用ソフト「ドラクエモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵」を持ち歩き,数百時間遊び込んでいたのだそうだ。
なお片岡さんは,大好きなドラゴンクエストシリーズに出演できたことについて,「人生で一番うれしかったです。でも(情報が解禁されるまで)誰にも言えなくて……」と心境を語った。
収録では,声だけの演技というのは経験がなかったため,難しく感じたとのこと。堀井氏からは「怖さと威厳,余裕を出してほしい」というリクエストを受けていたそうだ。
エンディングでは,松坂さん,桐谷さん,片岡さんが,「ドラゴンクエストヒーローズ」をぜひ楽しんでほしいとコメント。また堀井氏は,アクションが苦手な人に向けて,レベルを上げれば強くなること,また設定を簡単操作にすればボタンを連打しているだけでも必殺技を繰り出せることをあらためて紹介し,「ぜひ遊んでみてください」とアピールして,発表会を締めくくった。
「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」公式サイト
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ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城
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ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城
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(C)2015 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/KOEI TECMO GAMES/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
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