プレイレポート
クリフトのザラキはやっぱり効かないが……? 「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」プレイレポート
あのドラクエのアクションRPGということで話題を呼んでいる本作のPS4版を触ってみたので,そのレポートをお届けしよう。結論から言うと,ドラクエ愛にあふれたアクションRPGに仕上がっていた。
今回試遊できたバージョンでは,小型モンスターの群れと戦う「大草原の魔物のむれ」と,街にギガンテスが襲いかかってくる「巨大なギガンテス戦」という2本のシナリオが用意されている。
それぞれのシナリオでは4人のキャラクターがパーティを組んでいる。「大草原〜」はDQHの新キャラクターであるアクトとメーア,そして「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」のクリフトとアリーナというメンバー。「巨大な〜」では,アクトとメーアに加えて「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」のゼシカとヤンガスが仲間となっていた。
「大草原〜」のシナリオは,草原にいる小型モンスターの群れを倒すのが目的だ。スライムやモーモン,ドラキー,おおきづちといったモンスターが草むらから現れる様は,正に「まもののむれが あらわれた!」という印象。モンスターはドラゴンクエストシリーズ作品のイメージそのままで,中でもスライムやスライムナイトのぷるぷる感は,攻撃せずに跳ね回るのを眺めていたい,という気分にさせられたほどだ。
基本的な操作は,左右のアナログスティックが移動とカメラ操作,[□]が素早く軽い「こうげき1」,[△]が大振りで重い「こうげき2」,[L1]が「ぼうぎょ」,[×]がジャンプとなっている。モンスターに攻撃が当たると,吹き出しの中にダメージの数値が現れるというシリーズおなじみの演出が,気分を盛りあげてくれる。
操作感がとにかく軽快で,モンスターを次々となぎ倒せるのが気持ちいい。もちろん,ボタン連打だけでいいというわけではなく,例えば,さまようよろいには,正面から攻撃を仕掛けても盾で跳ね返されてしまうため,背後へ回り込んで攻撃するといった必要がある。製品版ではどんなモンスターが出てくるのか,楽しみだ。
プレイ中に[L2]を押せば,操作キャラクターをほかのパーティメンバーに切り替えられる。操作していないキャラクターも自分の判断で戦ってくれるため,パーティを組んでいるという実感が湧いてくるはずだ。
ドラクエシリーズの華である「じゅもん」や「とくぎ」も,もちろん使うことができる。[R1]を押すとじゅもん/とくぎのメニューが出現し,その状態で[○][△][□]を押すと,それぞれのボタンに対応した技が発動する。例えば,クリフトなら「スクルト」「狼牙突き」「雷鳴突き」,アリーナなら「ばくれつけん」「ぶんしんけん」「いっかつ」といった具合だ。
クリフトがスクルトを使うとパーティメンバー全員の防御力がアップしたり,アリーナがぶんしんけんとばくれつけんの併用で,本体と分身の2体による大迫力のパンチ連打攻撃を行ったりと,技の使い方はなかなかに多彩なようだ。
モンスターに攻撃を当てたり,フィールド上のツボから出現するアイテムを回収したりすると,キャラクターの「テンション」がアップ。最大値に達したところで[○]を押すと,ダメージを受けない「ハイテンション」モードに突入する。この状態でさらに[○]ボタンを押せば,必殺技の発動だ。技の効果はキャラクターによってさまざまだが,中でも面白いのがクリフトで,最初はザラキを連発するも効果が無く,業を煮やして魔法で巨大なドクロを呼び出し,これをぶつけて大ダメージを与えるというものだった。
ザラキを使うたびに「クリフトは ザラキを となえた! しかし きかなかった!!」というメッセージウインドーが現れ,画面内一杯に散らばるという演出は,シリーズのファンなら爆笑ものだろう。
もう一つのシナリオ「巨大な〜」のプレイも紹介しておこう。街に進撃してきた巨大なギガンテスに,アクト,メーア,ゼシカ,ヤンガスが挑むという設定だ。
ギガンテスと言えば歴代シリーズ作品で勇者を苦しめた強敵だが,DQHでもその恐ろしさは変わらない。ギガンテスはとにかくデカく,普通に戦ったのでは足にしか攻撃が当たらない。足踏みだけでアクトたちが吹っ飛び,棍棒の攻撃を食らおうものなら,大ダメージを受けてしまう。「これは苦戦するわけだ」と妙に納得させられてしまった。
このシナリオでキーとなるのが,街の各所に設置された大砲「魔弾砲」だ。これを使ってギガンテスの目に砲弾を当てると大ダメージとなるうえ,ギガンテスが膝をつき,さらなるダメージを与えるチャンスになる。
魔弾砲の装弾数は3発しかなく,撃ち尽くすとしばらく使えなくなるため,複数の魔弾砲を巡って攻撃することになるだろう。
残念ながら今回のプレイではギガンテスを倒す前に制限時間が来てしまったが,軽快なアクションとドラクエらしい演出,シリーズへのリスペクトが感じられる内容で,来年2月の発売がさらに楽しみになってきた。「ジャンプフェスタ2015」は21日も開催されているので,気になる人はスクウェア・エニックスブースで本作を体験してほしい。
「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」公式サイト
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ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城
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ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城
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(C)2015 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/KOEI TECMO GAMES/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
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