プレイレポート
[TGS 2014]「魔界戦記ディスガイア5」プレイレポート。“リベンジ”や“サブ武器”などの新要素で戦闘や育成がさらに楽しくなりそう
今回の試遊バージョンは,完全に東京ゲームショウ仕様という感じで,今回のために作られた拠点から出撃できるようになっている。拠点には大量のキャラクターが配置されており,それぞれが東京ゲームショウ用のセリフをしゃべるものだから,全員に話しかけたくなってしまうのが困りどころ。妙に力が入っているせいで,肝心の戦闘を見る前につい拠点で遊んでしまう。あの,試遊の時間,限られてるんですけど……。
出撃先のマップは初級,中級,上級の3つの難度に分かれている。筆者はシリーズ経験者だし大丈夫だろうと,気軽に上級を選んでみたが,適当にプレイすると全滅する難度。こちらのキャラクターが敵にバタバタ倒されて新たな要素をチェックするには不向きだったので,会場で試遊する人は安易に上級を選ばないほうがいいかもしれない。
本作はナンバリングタイトルであり,基本的なゲームシステムは従来作と同様だ。ベースパネルからユニットを出撃させて戦うスタイルはそのままで,“投げ”などのディスガイアらしい要素ももちろん受け継がれている。
システム面で新たに追加されているのが「リベンジモード」だ。これは,敵から攻撃を受けたりするとゲージがたまり,怒りが頂点に達すると発動するというもの。リベンジモードでは,通常時をはるかに上回る力を発揮できるだけでなく,「魔奥義」が利用可能になる。……実のところ,筆者は上級を選んだせいでこの魔奥義を発動させる前に味方がが死んでしまい,どのような奥義なのかは確認できなかったので,試遊する人は自身で確かめてほしい。
さて,このリベンジモードだが,厄介なのはこちらのキャラクターだけでなく,敵も発動させてくるということ。攻撃を受けた敵だけでなく,直接攻撃されていない敵もゲージが溜まっていくようで,上級の後半では敵が次々にリベンジしてくる事態に陥ってしまった。本作ではただ敵を倒していくだけでなく,リベンジモードのゲージにも注意して戦ったほうがよさそうだ。
もう1つ,システム面の新要素として,「サブ武器」というものが確認できた。これは簡単に言えば1人のキャラクターに,メインのものに加えてもう1つ別の武器を装備できるというものなのだが,ポイントとなるのは,サブ武器の特殊技も使えるようになるということ。つまり,メイン武器に拳を,サブ武器に剣を装備していれば,拳と剣の特殊技が使えるのだ。これを活用すれば,単体攻撃と範囲攻撃が得意な武器を組み合わせたり,あるいはどのキャラでもレベル上げに向いた特殊技を使いやすくなったりと,育成の幅がかなり広がるのではないだろうか。
そのほか試遊版では,妙に顔色の悪い「メイド」や,「アヌビス」「グリズリー」「ピクシー」といった魔物など,新たな汎用キャラクターの姿も見られた。固有キャラクターよりも汎用キャラクターの育成に注力する筆者としては,本作からどのような汎用キャラクターが登場するのか楽しみである。
プラットフォームがPlayStation 4になったことで,グラフィックス面の進化が気になるところだが,ここは良くも悪くもディスガイアという感じ。本作でも「魔界戦記ディスガイア4」の流れを汲む可愛らしいドット絵が見られるが,結局はドット絵なので,新ハードでも劇的な変化を感じなかったのは,仕方がない部分だろう。まぁ,ディスガイアといえばドット絵であり,その良さが本作でもきちんと健在なのだから,まったく不満はないのだが。
とはいえ,今回の試遊では,本作の“PlayStation 4ならでは”と思えるような部分が見られなかったのも事実。拠点のプリニーが「オレたちの死に様を共有して楽しむための機能」があるとほのめかしていたので,SHARE機能などを使って,新たな楽しみを盛り込んでくるのだと思われる。新作ディスガイアの続報に期待したい。
「魔界戦記ディスガイア5」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2014」特設サイト
- 関連タイトル:
魔界戦記ディスガイア5
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