［TGS 2015］リアルとバーチャルがクロスする。「X-tactics」は現実の天候や気温がゲーム内に反映されるがっつりコアなシミュレーションRPG

リアルとバーチャルがクロスしていることから，「X-tactics」（クロスタクティクス）というタイトルになったのだとか

　スマートフォンアプリの開発/販売を行うGAMIKINは，東京ゲームショウ2015に，現在開発中の新作シミュレーションRPG「X-tactics」（iOS / Android）をプレイアブル出展した。
　本稿では，ゲームの概要と合わせて，プレイインプレッションをお届けしたいと思う。

　本作は，画面の左に味方，右に敵が配置されたサイドビュータイプのシミュレーションRPG。注目すべきポイントは，ゲームの世界が現実世界の影響を受けるという点だ。例えば，現実で雨が降っていれば，ゲーム内でも雨が降り，夜になれば日が落ち，満月であれば夜でも明るめになるという。
　もちろん，このシステムはビジュアル的な変化をもたらすだけでなく，雨が降っているときは火を扱うキャラクターが弱体化したり，満月であれば狼男をモチーフにした限定ステージが登場したりするそうだ。

本作はグローバル配信が予定されており，料金形態は各国で異なるとのこと

　ゲームの基本的な流れも説明しておこう。本作での戦闘は，素早さの高いキャラクターから順に移動や攻撃を行い，敵を全滅させたり，特定の位置まで移動したりするなど，ステージクリアの条件を満たすことで勝利となる。

　戦闘での攻撃パートは，基本的に2段階のフェーズに分かれている。1段階目はマークをつなげるフェーズ。通常攻撃を選択すると，画面が切り替わり，雷，拳，ハート，盾のマークがランダムな配置で10個ほど現れる。これを制限時間内に特定の順番でつなげられると，それに紐付いたスキルを発動できるのだ。


　なお，拳は攻撃力アップ，盾は防御力アップなど，マークには固有のボーナスが設定されており，つなげたマークの数だけ，そのバトル限定でキャラクターの能力が向上する。スキルはキャラクター1体につき3つまで用意されており，マークのつなげ方次第では複数のスキルを発動できることもある。
　ただし，このマークをつなげるフェーズでは，背景で手裏剣が動き回っており，これに当たると攻撃失敗となって，必ず攻撃がMISSになってしまう。


　2段階目は，タイミングを見計らってタップするフェーズ。マークをつなげ終わると画面下に横長のバーが表示され，自動で進んでいくアイコンを，バーの中の同じアイコンに重なったところでタップできればクリティカル攻撃となるのだ。
　クリティカル攻撃が成功すると，次に同じ敵に攻撃する際，マークをつなげるフェーズで手裏剣の数が減少する。強力な敵ほど表示される手裏剣の数も多くなるので，ここでのクリティカルは地味に重要だ。

　バトルでは通常の攻撃以外にも，キャラクターによっては敵を投げ飛ばしたり，敵と位置を入れ替えたり，1マス後退させたりと，特殊な攻撃を行える。敵味方の位置や次に行動可能になるキャラクターのことを考えて使用すると，通常攻撃一辺倒よりも効率的にバトルを進められることもある。

移動せずにその場で待機することで一時的に能力を向上させることも可能だ

　このほか，各キャラクターに備わった3つのスキルとは別に，キャラ固有の必殺技も用意されている。これは，敵を攻撃したときに溜まるゲージを満タンにしたうえで，順番が回ってきたキャラクターのみが発動できるというもの。HP25％以下の敵を即死させるなど，かなり強力なものが多いが，必殺技のゲージは味方パーティで共有されており，連発することはできない。またキャラクターAのターンに，キャラクターBの必殺技は発動できないという点にも注意が必要だ。


　攻撃時と同様に，防御時も2段階のフェーズに分かれており，ちょっとしたアクションが必要になる。1段階目は，タイミングを見計らってタップするフェーズ。敵からターゲットされると，画面下にバーが表示される。自動で進んでいくアイコンを，バーの中の同じアイコンに重なったところでタップできれば成功となり，敵の攻撃を100％軽減できるのだ。ちなみに，タイミングが少しずれてしまった場合でも，50％軽減など被ダメージ量を減らせる。


　2段階目は，画面を連続でタップするフェーズ。ここでは，画面全体が2色に分かれ，連続タップすることで自分の色の面積を増やすことができる。数秒間の制限時間内に，画面内の自分の色が占める割合を，相手よりも多くできれば成功となり，カウンター攻撃を行える。
　つまり，防御フェーズの1段階目と2段階目をうまく成功させられれば，敵からのダメージを無効化したうえで，敵にダメージを与えられるのだ。


　実際にプレイしてみたところ，現実の天候や気温がゲーム内に反映されるという部分が興味深いだけでなく，シミュレーションRPGとしての基本的な部分がしっかりと作られている印象を受けた。先のターンを予測しながら，このターンでは誰にどの行動を行わせるかを考えたり，攻撃フェーズのアクション部分で失敗した場合のリスクを考慮してあまり深入りしないように警戒したりと，バトル中に考えるべき要素が非常に多く，かなりコアな内容となっているのだ。


　また，今回は体験できなかったが，PvPやCo-opといったモードも用意されるとのことで，遊びの幅はどんどん広がっていきそうだ。
　そんな本作では，現在事前登録の受付が行われており，公式サイトのフォームからメールアドレスを登録しておくことで，サービス開始時に，シークレットミッションに挑戦できるアイテム「クロスファイル」が贈られるそうだ（サービス開始時期は2016年初頭が予定されている）。がっつりコアなシミュレーションゲームが好きな人はさっそく登録しておこう。

「X-tactics」公式サイト

GAMKIN公式サイト